その無防備が誘ってるみたいで。でも僕らはギリギリでまだ友達。

zanka

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【4日目の朝】

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「結局、しちゃったね」
 拓真が目覚めると、眠そうな顔をした海翔がそう言った。
「早いじゃん。おはよ」
 拓真は体を起こす。
 海翔は珍しくもう服を着替えていた。
 昨日、裸で眠ったのだから当然か、と拓真は思った。
「昨日、なにもしてないけど?」
「えっ・・・」
「海翔は気持ちよさそうだったけど」
「・・・あ、うん」
 海翔は赤面し、目を逸らした。
 そっと立ち上がるとリビングに向かう。
 マコさんとアサミさんに昨日の説明をしなければ、と拓真も身支度をしだした。

 食堂にマコとアサミ、二人がソファに並んで座っている。
 宿泊客の食事を提供し終えたら、二人はここで短い時間、休息しながら食事をしているらしかった。それは平和は習慣だ。
 拓真に続き、海翔が食堂に入る。
「あのさ、そんな感じじゃ昨日何かしましたっていってるようなもんじゃん」
 拓真は小声で海翔に言った。
 海翔は相変わらずもじもじと恥ずかしそうな様子だった。
「あっ、海翔君!」
 マコが明るく声をかけた。海翔は立ち止まって頭を下げる。
「・・・昨日、ごめんなさい。遊び過ぎちゃった」
 アサミが「いいよいいよ、無事ならいいんだから」と言った。
 マコは目でふと微笑んむ。それはだけで拓真には何が言いたいか分かった。
 自分と海翔の間に何があったか、マコさんには分かるんだろうな、と拓真は思った。   
 食事を終え、店に行くときにはもう海翔はあっけらかんとしていた。
 そういうところが心配なのだと拓真は思う。
 とにかく近くにいるしかないような気がした。
 自分のことに関して、海翔は適当で危なっかしいのだ。
 客足が途絶えたときに、拓真は海翔の手にそっと触れる。
「手・・・熱いね」
「あとで一緒に海に入ろうか」
「うん」
 また客が来たら、どちらからともなく手を離した。
 二人は何となくそんなじゃれあいを繰り返した。   
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