23 / 36
【海でキス】
しおりを挟む
じりじりとした太陽の下、海に入ると心地よい気持ちよさだった。
「冷たい! 気持ちいい!」
海翔ははしゃぐ。
周囲はそこかしこの宿泊施設から集まった観光客で溢れている。
きっとこのどこかに海翔に襲いかかった奴もいるんだろうな、と拓真は気を抜くことができなかった。
一緒に居ればいいことだ。
一人にするから危ないのだ。
海翔はするすると器用に泳ぎ、どんどん沖に出て行く。
拓真もその後を追った。
「どこまでいくんだよ」
「もうちょっと先ー!」
海翔の背中のあと数メートル先にこれより先遊泳禁止を示す、丸いボールが浮かんでいる。「海翔、そこまでだ」
海翔は泳ぐのをやめ、振り返った。
拓真は海翔の側まで泳ぎ、嬉しそうに笑う海翔に近づく。
軽くキスをした。
あたりには誰も居なかった。
「ここでしようか?」
拓真が微笑して海翔に言う。
海翔ははにかんで笑って、今度は砂浜に向かって泳ぎ出す。
「ちょっと、無理だよ」
拓真が自分の腕を掴んできたので、海翔は困惑したように言った。
そのはぐらかす様子が誘っているように見えるのだった。
だから危ない目に遭うんだよ、と海翔は思う。
思わせぶりに見えるのだ。
「海翔」
海翔は拓真に抱きしめられ、深い口づけを交わす。
逆らうことはしなかった。
舌が絡んできても受け入れた。
昨日の夜を申し訳なく思っているのだ。
海翔は自分の中の不思議な気持ちに気がついていて、それに溺れてしまいたいと思った。
誰かを自分の心の内に入れてしまうことが、こんなに心地よいとは海翔は知らなかった。
「拓真」
名前を呼んだだけで嬉しいなんて。
海翔は気持ちが高ぶり潤んだ瞳で拓真を見る。
「おいで」
拓真はそういい、二人は何度も飽きることなく唇を重ねた。
「冷たい! 気持ちいい!」
海翔ははしゃぐ。
周囲はそこかしこの宿泊施設から集まった観光客で溢れている。
きっとこのどこかに海翔に襲いかかった奴もいるんだろうな、と拓真は気を抜くことができなかった。
一緒に居ればいいことだ。
一人にするから危ないのだ。
海翔はするすると器用に泳ぎ、どんどん沖に出て行く。
拓真もその後を追った。
「どこまでいくんだよ」
「もうちょっと先ー!」
海翔の背中のあと数メートル先にこれより先遊泳禁止を示す、丸いボールが浮かんでいる。「海翔、そこまでだ」
海翔は泳ぐのをやめ、振り返った。
拓真は海翔の側まで泳ぎ、嬉しそうに笑う海翔に近づく。
軽くキスをした。
あたりには誰も居なかった。
「ここでしようか?」
拓真が微笑して海翔に言う。
海翔ははにかんで笑って、今度は砂浜に向かって泳ぎ出す。
「ちょっと、無理だよ」
拓真が自分の腕を掴んできたので、海翔は困惑したように言った。
そのはぐらかす様子が誘っているように見えるのだった。
だから危ない目に遭うんだよ、と海翔は思う。
思わせぶりに見えるのだ。
「海翔」
海翔は拓真に抱きしめられ、深い口づけを交わす。
逆らうことはしなかった。
舌が絡んできても受け入れた。
昨日の夜を申し訳なく思っているのだ。
海翔は自分の中の不思議な気持ちに気がついていて、それに溺れてしまいたいと思った。
誰かを自分の心の内に入れてしまうことが、こんなに心地よいとは海翔は知らなかった。
「拓真」
名前を呼んだだけで嬉しいなんて。
海翔は気持ちが高ぶり潤んだ瞳で拓真を見る。
「おいで」
拓真はそういい、二人は何度も飽きることなく唇を重ねた。
0
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
溺愛系とまではいかないけど…過保護系カレシと言った方が 良いじゃねぇ? って親友に言われる僕のカレシさん
315 サイコ
BL
潔癖症で対人恐怖症の汐織は、一目惚れした1つ上の三波 道也に告白する。
が、案の定…
対人恐怖症と潔癖症が、災いして号泣した汐織を心配して手を貸そうとした三波の手を叩いてしまう。
そんな事が、あったのにも関わらず仮の恋人から本当の恋人までなるのだが…
三波もまた、汐織の対応をどうしたらいいのか、戸惑っていた。
そこに汐織の幼馴染みで、隣に住んでいる汐織の姉と付き合っていると言う戸室 久貴が、汐織の頭をポンポンしている場面に遭遇してしまう…
表紙のイラストは、Days AIさんで作らせていただきました。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】男の後輩に告白されたオレと、様子のおかしくなった幼なじみの話
須宮りんこ
BL
【あらすじ】
高校三年生の椿叶太には女子からモテまくりの幼なじみ・五十嵐青がいる。
二人は顔を合わせば絡む仲ではあるものの、叶太にとって青は生意気な幼なじみでしかない。
そんなある日、叶太は北村という一つ下の後輩・北村から告白される。
青いわく友達目線で見ても北村はいい奴らしい。しかも青とは違い、素直で礼儀正しい北村に叶太は好感を持つ。北村の希望もあって、まずは普通の先輩後輩として付き合いをはじめることに。
けれど叶太が北村に告白されたことを知った青の様子が、その日からおかしくなって――?
※本編完結済み。後日談連載中。
幼馴染みのハイスペックαから離れようとしたら、Ωに転化するほどの愛を示されたβの話。
叶崎みお
BL
平凡なβに生まれた千秋には、顔も頭も運動神経もいいハイスペックなαの幼馴染みがいる。
幼馴染みというだけでその隣にいるのがいたたまれなくなり、距離をとろうとするのだが、完璧なαとして周りから期待を集める幼馴染みαは「失敗できないから練習に付き合って」と千秋を頼ってきた。
大事な幼馴染みの願いならと了承すれば、「まずキスの練習がしたい」と言い出して──。
幼馴染みαの執着により、βから転化し後天性Ωになる話です。両片想いのハピエンです。
他サイト様にも投稿しております。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。
しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです…
本当の花嫁じゃないとばれたら大変!
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる