大人女子の恋愛方程式♡

文字の大きさ
1 / 133
2つの大人の恋

しおりを挟む
銀座



「はい、では本日のご予約15時に変更でよろしいですか?・・・はい、承知しました。はい・・・・では失礼いたします」


湊と仁が辞め、このシークレットクラブ10フロアはかなり・・・・・・、忙しい!!

「和也さんー!俺今週休んでないんっすけどー・・・マジでブラックじゃーん!銀座ー・・・・」
と、俺の斜め前のデスクで顔を伏せて声を上げるのは、
「臨也ー・・・・ごめんなー、代休ちゃんと入れるから!」
俺は電話を切ってそう言った。


そう、嘗て仁が使っていたデスクで不貞腐れた顔をしているのは・・・・新垣臨也。

達也の5歳下の弟だ!!

顔、体系、・・・そっくり!
多分性格もー・・・そっくり!

臨也は俺の方をじーっと見て、
「銀座来たらー・・給料上がるし、もっと遊べるって思ったのにー・・・・」

と、また顔を伏せた。

隣のフロアーは拓海がチーフになり健二がサブ、こっちはチーフは変わらず俺。
サブは、大貴になって・・・臨也は一番年下だけど・・・大貴と同じ位、指名数が多い。

ブブッ・・・・。

仕事をしているとデスクに置いておいた俺の携帯が鳴って、画面が光った。
手を止めて確認すると

『逢わないならもう帰るわ"(-""-)"』

ハッ・・・・・。
アレッ?!今日何日だっけっ?!

俺は勢いよく席を立ち・・・・慌てて給湯室の裏のエレベーターホールへ・・・・。

そして直ぐに・・・ある人に電話を掛けた。

『もしもし?』
と、電話の相手は、ものスッゴイ不機嫌そうな声!!!

「わー・・・ごめん!!夏樹マジでごめん!!」
リアルに日にちを間違えていたというか・・忙しすぎて・・・・。
『もう帰る!』

わーーーーーー!!!!!!!

「イヤイヤ、まだ帰る日じゃないよね??今夜!!今夜は残業しないで上がるから、んで・・・明日はー・・えっと・・・」
明日は朝から予約入ってるか・・・。

あー・・・・・。

『もう良い、連絡してこないで!』
わー――――!!!!待って待って待って!!!
「イヤイヤ、あ!!明日は午後、時間空いてるから半休取ろうかな?俺都内のホテル取るから、ホテルで待ってたら?」
『は?一緒に泊れって事?』

わーーーー・・・・超怒ってるーーー!!!
でもそうだよな!!ウンウン・・・俺が悪い!
「別の部屋取ろう!!俺が会社行ってる間も部屋に入れるようにするからさ、あ・・・エステとか受けて待ってたら???」
『エステー?????』
「うんうん!!でー・・・今夜は夏樹が好きなもの食べに行こう!何食べたい?」


夏樹は美晴さんと龍が沖縄に帰るタイミングで一時帰国、その際俺にも連絡をくれー・・・・・ると思ったが、連絡はなく・・・龍伝に夏樹が帰国していることを知った俺!
慌てて連絡をしたら1週間日本に居ると言われ、慌てて仕事を調整した。

が・・・、忙しすぎて中々・・・。

『じゃー・・・和也君来るまでエステ受けてようかなー・・・』
と、明らかにしょんぼりした声が電話の向こうから聞こえた。
「うんうん、じゃさ!マンダリン予約しておくから夏樹先に行ってていいよ!俺は18時半位には行けるからそれまでゆっくりエステ受けて休んでて?」


—夏樹side


切った電話をジッと見つめ・・・・部屋に置いてあったスーツケースを持ってリビングに出て行った。
「お母さん、帰国明後日だけどー・・・ちょっと用事が出来たからもう出るね!」
リビングでお茶をしている父と母は振り返ってきて、
「あら、もう行っちゃうの?次はー・・・夏には帰ってこれる??」

今回は実家に泊まらせてもらった。
昔は戸建てに住んでいた後藤家、今は両親2人だけなので、便利な場所にあるマンションで暮らしている。
いつもは実家に泊らないけど、今回は急だったし実家に泊めてもらった。

和也君とはあの美晴の結婚式以来ラインでやり取りを始めた。
が・・・、NYと東京だと・・・時差も気になるし、私から連絡しづらくて・・・今回の帰国も逢いたいっておねだりしていると思われたらイヤで・・・言えなかった。

しかし、龍君が
『和也さんきっと喜ぶよ』
そう言って・・・それとなく和也君に言ってくれた。

こういう時、普通の女の子は自分からウキウキして素直に連絡するのかな?
私には出来ない。

面倒臭いって思われるのもイヤだし、こっちの想いが強いって思われても・・・イヤだから。
こうやって和也君から電話が来た時・・・嬉しい声も出せない私。
ついつい・・・『気にしてないし、別にどうでも良いけど?』
って・・・態度を見せてしまう。

玄関まで行きながら、
「そうー・・だね、でも夏はホテルに泊まる!でも逢いに来るよー・・ごはんでも食べに行こう!」
そう言って靴を履くと、奥から父親が歩いてきて
「おいー・・・お前そろそろ父さんに良い人紹介してくれよなー??あ!!外人の時は前もって言ってな?父さん英会話習うから!」

と言いながら見送る父。


私は両親が30代後半の時の子供。
両親は事情があって結婚が遅くなってしまったらしく、母が37、父が39で結婚。
私が産まれたのは母が39の時で父は41だった。
だから・・・もう父は70過ぎのお爺ちゃん!未だ大きな病気もなく怪我もなく・・・夫婦仲良く暮らしている。

「外人は無いから大丈夫!!じゃー・・・また連絡するね!」
そう言って家を出た。







    
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

マッチ率100%の二人だが、君は彼女で私は彼だった

naomikoryo
恋愛
【♪♪♪第19回恋愛小説大賞 参加作品♪♪♪ 本編開始しました!!】【♪♪ 毎日、朝5時・昼12時・夕17時 更新予定 ♪♪ 応援、投票よろしくお願いします(^^) ♪♪】 出会いサイトで“理想の異性”を演じた二人。 マッチ率100%の会話は、マッチアプリだけで一か月続いていく。 会ったことも、声を聞いたこともないのに、心だけが先に近づいてしまった。 ――でも、君は彼女で、私は彼だった。 嘘から始まったのに、気持ちだけは嘘じゃなかった。 百貨店の喧騒と休憩室の静けさの中で、すれ違いはやがて現実になる。 “会う”じゃなく、“見つける”恋の行方を、あなたも覗いてみませんか。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...