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2つの大人の恋
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銀座
「はい、では本日のご予約15時に変更でよろしいですか?・・・はい、承知しました。はい・・・・では失礼いたします」
湊と仁が辞め、このシークレットクラブ10フロアはかなり・・・・・・、忙しい!!
「和也さんー!俺今週休んでないんっすけどー・・・マジでブラックじゃーん!銀座ー・・・・」
と、俺の斜め前のデスクで顔を伏せて声を上げるのは、
「臨也ー・・・・ごめんなー、代休ちゃんと入れるから!」
俺は電話を切ってそう言った。
そう、嘗て仁が使っていたデスクで不貞腐れた顔をしているのは・・・・新垣臨也。
達也の5歳下の弟だ!!
顔、体系、・・・そっくり!
多分性格もー・・・そっくり!
臨也は俺の方をじーっと見て、
「銀座来たらー・・給料上がるし、もっと遊べるって思ったのにー・・・・」
と、また顔を伏せた。
隣のフロアーは拓海がチーフになり健二がサブ、こっちはチーフは変わらず俺。
サブは、大貴になって・・・臨也は一番年下だけど・・・大貴と同じ位、指名数が多い。
ブブッ・・・・。
仕事をしているとデスクに置いておいた俺の携帯が鳴って、画面が光った。
手を止めて確認すると
『逢わないならもう帰るわ"(-""-)"』
ハッ・・・・・。
アレッ?!今日何日だっけっ?!
俺は勢いよく席を立ち・・・・慌てて給湯室の裏のエレベーターホールへ・・・・。
そして直ぐに・・・ある人に電話を掛けた。
『もしもし?』
と、電話の相手は、ものスッゴイ不機嫌そうな声!!!
「わー・・・ごめん!!夏樹マジでごめん!!」
リアルに日にちを間違えていたというか・・忙しすぎて・・・・。
『もう帰る!』
わーーーーーー!!!!!!!
「イヤイヤ、まだ帰る日じゃないよね??今夜!!今夜は残業しないで上がるから、んで・・・明日はー・・えっと・・・」
明日は朝から予約入ってるか・・・。
あー・・・・・。
『もう良い、連絡してこないで!』
わー――――!!!!待って待って待って!!!
「イヤイヤ、あ!!明日は午後、時間空いてるから半休取ろうかな?俺都内のホテル取るから、ホテルで待ってたら?」
『は?一緒に泊れって事?』
わーーーー・・・・超怒ってるーーー!!!
でもそうだよな!!ウンウン・・・俺が悪い!
「別の部屋取ろう!!俺が会社行ってる間も部屋に入れるようにするからさ、あ・・・エステとか受けて待ってたら???」
『エステー?????』
「うんうん!!でー・・・今夜は夏樹が好きなもの食べに行こう!何食べたい?」
夏樹は美晴さんと龍が沖縄に帰るタイミングで一時帰国、その際俺にも連絡をくれー・・・・・ると思ったが、連絡はなく・・・龍伝に夏樹が帰国していることを知った俺!
慌てて連絡をしたら1週間日本に居ると言われ、慌てて仕事を調整した。
が・・・、忙しすぎて中々・・・。
『じゃー・・・和也君来るまでエステ受けてようかなー・・・』
と、明らかにしょんぼりした声が電話の向こうから聞こえた。
「うんうん、じゃさ!マンダリン予約しておくから夏樹先に行ってていいよ!俺は18時半位には行けるからそれまでゆっくりエステ受けて休んでて?」
—夏樹side
切った電話をジッと見つめ・・・・部屋に置いてあったスーツケースを持ってリビングに出て行った。
「お母さん、帰国明後日だけどー・・・ちょっと用事が出来たからもう出るね!」
リビングでお茶をしている父と母は振り返ってきて、
「あら、もう行っちゃうの?次はー・・・夏には帰ってこれる??」
今回は実家に泊まらせてもらった。
昔は戸建てに住んでいた後藤家、今は両親2人だけなので、便利な場所にあるマンションで暮らしている。
いつもは実家に泊らないけど、今回は急だったし実家に泊めてもらった。
和也君とはあの美晴の結婚式以来ラインでやり取りを始めた。
が・・・、NYと東京だと・・・時差も気になるし、私から連絡しづらくて・・・今回の帰国も逢いたいっておねだりしていると思われたらイヤで・・・言えなかった。
しかし、龍君が
『和也さんきっと喜ぶよ』
そう言って・・・それとなく和也君に言ってくれた。
こういう時、普通の女の子は自分からウキウキして素直に連絡するのかな?
私には出来ない。
面倒臭いって思われるのもイヤだし、こっちの想いが強いって思われても・・・イヤだから。
こうやって和也君から電話が来た時・・・嬉しい声も出せない私。
ついつい・・・『気にしてないし、別にどうでも良いけど?』
って・・・態度を見せてしまう。
玄関まで行きながら、
「そうー・・だね、でも夏はホテルに泊まる!でも逢いに来るよー・・ごはんでも食べに行こう!」
そう言って靴を履くと、奥から父親が歩いてきて
「おいー・・・お前そろそろ父さんに良い人紹介してくれよなー??あ!!外人の時は前もって言ってな?父さん英会話習うから!」
と言いながら見送る父。
私は両親が30代後半の時の子供。
両親は事情があって結婚が遅くなってしまったらしく、母が37、父が39で結婚。
私が産まれたのは母が39の時で父は41だった。
だから・・・もう父は70過ぎのお爺ちゃん!未だ大きな病気もなく怪我もなく・・・夫婦仲良く暮らしている。
「外人は無いから大丈夫!!じゃー・・・また連絡するね!」
そう言って家を出た。
「はい、では本日のご予約15時に変更でよろしいですか?・・・はい、承知しました。はい・・・・では失礼いたします」
湊と仁が辞め、このシークレットクラブ10フロアはかなり・・・・・・、忙しい!!
「和也さんー!俺今週休んでないんっすけどー・・・マジでブラックじゃーん!銀座ー・・・・」
と、俺の斜め前のデスクで顔を伏せて声を上げるのは、
「臨也ー・・・・ごめんなー、代休ちゃんと入れるから!」
俺は電話を切ってそう言った。
そう、嘗て仁が使っていたデスクで不貞腐れた顔をしているのは・・・・新垣臨也。
達也の5歳下の弟だ!!
顔、体系、・・・そっくり!
多分性格もー・・・そっくり!
臨也は俺の方をじーっと見て、
「銀座来たらー・・給料上がるし、もっと遊べるって思ったのにー・・・・」
と、また顔を伏せた。
隣のフロアーは拓海がチーフになり健二がサブ、こっちはチーフは変わらず俺。
サブは、大貴になって・・・臨也は一番年下だけど・・・大貴と同じ位、指名数が多い。
ブブッ・・・・。
仕事をしているとデスクに置いておいた俺の携帯が鳴って、画面が光った。
手を止めて確認すると
『逢わないならもう帰るわ"(-""-)"』
ハッ・・・・・。
アレッ?!今日何日だっけっ?!
俺は勢いよく席を立ち・・・・慌てて給湯室の裏のエレベーターホールへ・・・・。
そして直ぐに・・・ある人に電話を掛けた。
『もしもし?』
と、電話の相手は、ものスッゴイ不機嫌そうな声!!!
「わー・・・ごめん!!夏樹マジでごめん!!」
リアルに日にちを間違えていたというか・・忙しすぎて・・・・。
『もう帰る!』
わーーーーーー!!!!!!!
「イヤイヤ、まだ帰る日じゃないよね??今夜!!今夜は残業しないで上がるから、んで・・・明日はー・・えっと・・・」
明日は朝から予約入ってるか・・・。
あー・・・・・。
『もう良い、連絡してこないで!』
わー――――!!!!待って待って待って!!!
「イヤイヤ、あ!!明日は午後、時間空いてるから半休取ろうかな?俺都内のホテル取るから、ホテルで待ってたら?」
『は?一緒に泊れって事?』
わーーーー・・・・超怒ってるーーー!!!
でもそうだよな!!ウンウン・・・俺が悪い!
「別の部屋取ろう!!俺が会社行ってる間も部屋に入れるようにするからさ、あ・・・エステとか受けて待ってたら???」
『エステー?????』
「うんうん!!でー・・・今夜は夏樹が好きなもの食べに行こう!何食べたい?」
夏樹は美晴さんと龍が沖縄に帰るタイミングで一時帰国、その際俺にも連絡をくれー・・・・・ると思ったが、連絡はなく・・・龍伝に夏樹が帰国していることを知った俺!
慌てて連絡をしたら1週間日本に居ると言われ、慌てて仕事を調整した。
が・・・、忙しすぎて中々・・・。
『じゃー・・・和也君来るまでエステ受けてようかなー・・・』
と、明らかにしょんぼりした声が電話の向こうから聞こえた。
「うんうん、じゃさ!マンダリン予約しておくから夏樹先に行ってていいよ!俺は18時半位には行けるからそれまでゆっくりエステ受けて休んでて?」
—夏樹side
切った電話をジッと見つめ・・・・部屋に置いてあったスーツケースを持ってリビングに出て行った。
「お母さん、帰国明後日だけどー・・・ちょっと用事が出来たからもう出るね!」
リビングでお茶をしている父と母は振り返ってきて、
「あら、もう行っちゃうの?次はー・・・夏には帰ってこれる??」
今回は実家に泊まらせてもらった。
昔は戸建てに住んでいた後藤家、今は両親2人だけなので、便利な場所にあるマンションで暮らしている。
いつもは実家に泊らないけど、今回は急だったし実家に泊めてもらった。
和也君とはあの美晴の結婚式以来ラインでやり取りを始めた。
が・・・、NYと東京だと・・・時差も気になるし、私から連絡しづらくて・・・今回の帰国も逢いたいっておねだりしていると思われたらイヤで・・・言えなかった。
しかし、龍君が
『和也さんきっと喜ぶよ』
そう言って・・・それとなく和也君に言ってくれた。
こういう時、普通の女の子は自分からウキウキして素直に連絡するのかな?
私には出来ない。
面倒臭いって思われるのもイヤだし、こっちの想いが強いって思われても・・・イヤだから。
こうやって和也君から電話が来た時・・・嬉しい声も出せない私。
ついつい・・・『気にしてないし、別にどうでも良いけど?』
って・・・態度を見せてしまう。
玄関まで行きながら、
「そうー・・だね、でも夏はホテルに泊まる!でも逢いに来るよー・・ごはんでも食べに行こう!」
そう言って靴を履くと、奥から父親が歩いてきて
「おいー・・・お前そろそろ父さんに良い人紹介してくれよなー??あ!!外人の時は前もって言ってな?父さん英会話習うから!」
と言いながら見送る父。
私は両親が30代後半の時の子供。
両親は事情があって結婚が遅くなってしまったらしく、母が37、父が39で結婚。
私が産まれたのは母が39の時で父は41だった。
だから・・・もう父は70過ぎのお爺ちゃん!未だ大きな病気もなく怪我もなく・・・夫婦仲良く暮らしている。
「外人は無いから大丈夫!!じゃー・・・また連絡するね!」
そう言って家を出た。
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