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ハワイと日本
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しおりを挟む—夏樹side
本当・・・サーファーってバカばっかなのかな???←超偏見。
遊馬はまた私に近付いてきて、
「夏樹ちゃんは彼氏いないの?」
って聞いてきた。
彼氏いたらアンタとなんかと会う訳ないじゃん。
「いない、仕事忙しいしそういう機会ないの」
一々詮索されるのも面倒だし、そう言って適当に返すのがベスト。
「んじゃ、デートもしてない?デートはしてるか?」
デート??
和也君と・・・日本で会ったのはデートなのかな?
私は一回遊馬を見て、
「日本に帰った時・・・逢ってる人はいる・・・。」
って・・・何コイツに真面目に答えてるの??私!
そう言えば和也君・・・全然連絡くれないな。
急に、和也君の顔を思い出すと・・・少し胸が痛い。
すると、
「へぇ~・・・彼氏じゃないの???」
と・・・遊馬が笑った。
彼氏?・・・って訳じゃない。
別にそういう事を和也君に言われたわけではないし、私もそういう話をした事はない。
格好いいし最初誘ったのは私だけど、最初の軽いノリのままって訳にはいかない。
気にしないようにしていたのに、気付いたら和也君からの連絡を待っている私は・・・もう・・・身動きが取れなくなってる。
こういうのが嫌なのに・・・・・。
「彼氏とかじゃないよ、彼は忙しいから・・・なかなか会えないし」
そうそう・・・和也君は忙しいし、きっと私みたいに遊ぶ子は・・・他にもいるだろうし。
一々マジになってたら持たない。
マンションの入り口まで行くと、
「ここ住んでんの???高くない???」
遊馬はそう言って中を覗いてくる。
「会社が負担してくれてるし、それなりに稼いでるから。じゃぁ、送ってくれてありがとう!」
中に入ろうとすると・・・マンションのロビーに酔っぱらった若者が座り込んでいた。
遊馬は私の腕を掴んできて、
「部屋の前まで送るよ、危ないから・・・。」
ワイキキには、結構ジャンキーが転がっていたりする。
そんなに危険な街ではないけど・・・自分で自分の身を守る事をしなければ、危険は直ぐそこにある。
一緒にマンション内に入ると酔っぱらった若者は顔を上げて、
「あーー・・可愛い子だー!いいなぁー・・・ラブラブ~!」
って声を掛けながらその場に横になった。
アンタがそこに居るからコイツに部屋まで送ってもらうだけよ!
イラっとした顔で酔っ払いの若者を睨むと、遊馬はニカッと笑って私の腕を引っ張って・・・
「一々イライラするなってー・・・」
って・・・耳元で言って笑った。
—遊馬side
このお姉さんあぶっねぇな。
あーーやって挑発に反応して、言い返したらやられちゃうよ?
マジで危ない。
奥のエレベーターに乗り・・・夏樹ちゃんはボタンを押して、
「ったく・・・ああいうの本当に迷惑、後で通報しておこうかな」
って、本当に・・・ずっと強気だなー・・。
「あんなの相手にしちゃダメだよ、あぶねーし・・・このマンション警備いるでしょ?その内警備員に保護されるって・・・・」
俺がそう言うと夏樹ちゃんは不貞腐れた顔をして
「別に平気、私護身術習ってるし」
うっわ・・・・。
超痛いなー・・・、ガッチガチのガンダム女だけだと思いきや、護身術だって。
もう『私1人で生きていきます』宣言してるようなもんじゃんね。
マジでどんどん婚期を逃してるって気付いてないんだろうな。
ポーーン・・・とエレベーターが鳴ってドアが開くと、夏樹ちゃんはエレベーターを降り、俺もその後を付いて歩いて行くと、
「もう平気!ありがとう」
そう言ってこっちも見ずに手を振った。
本当に生意気な女だなー・・・。
ここまで来てイライラしただけで終わり??
それはないっしょ?
「トイレ貸してくんない?」
って作戦は古い?
夏樹ちゃんは勢いよく振り返って来て、
「マンションの下ににコンビニがあるからそこで借りたら?」
—夏樹side
遊馬って・・・作戦古すぎなんだけど。
トイレ貸してだって・・・。
貸すわけないだろ??
私は部屋の鍵を出し、
「悪いけど、今日知り合って直ぐに部屋に入れるほど私バカじゃないから!送ってくれたことは感謝してる」
鍵を見せて言うと、遊馬は手をパンツのポケットに入れ、
「へぇ~・・・・んじゃ、一つ教えてあげるよ!」
は?
「何?」
遊馬はニカッと笑って・・・私の方に近づくと、
「護身術なんて・・・何の役にも立たないよ」
ハッ?・・・・・。
「な・・・何言ってんの?・・・何かしたら・・・アンタも投げてやるから!!」
私がそう言うと、遊馬はニカーーー―っと笑うと・・・私が持っていた部屋の鍵を見て、引っ手繰る様にしてその鍵を私から奪い、鍵をジッと見つめ
「物騒だなぁ~・・・部屋ナンバー書いちゃってるし」
はっ?!
そっ・・それは管理会社から受け取った時から書いてあったの!!!
てか何なの、コイツ・・・。
「ちょっと返してってば!!!!」
私が手を伸ばすと・・・遊馬は笑って、
「じゃぁトイレ貸してくれる??」
そう言って笑った。
・・・・・この男ーーーーーーッ!!!!!!
遊馬を睨み、
「もういい加減にしてよ・・・。本当に怒るわよ!!」
そう言うと・・遊馬は壁に寄りかかって、
「電話-・・・」
ニヤニヤ笑ってそう言ったの。
は????
なにっ???
すると、遊馬は私のバックを指さし、
「電話ーーー・・・鳴ってますけど?」
はっ?!
慌ててバックの中から携帯を出すと、遊馬は鼻歌を歌いながら鍵を見て私の部屋の方に歩いて行った。
「ちょっ・・・ちょっと待って!!!・・・あ、電話・・・・」
遊馬を追いかけながら携帯の画面を見ると、
・・・・・////////////
電話の画面には、『和也君』と出ていて、・・・・でも、遊馬を見ると遊馬は私の部屋の前に到着し鍵を開けた。
「ちょっ・・・止めてって・・・」
遊馬の手を退かすと、遊馬はそのままドアノブを握った・・・・。
あ!でも電話っ・・・・・。
遊馬はニカッと笑って、
「オシッコしたら帰るから~・・・・」
遊馬はニヤッと笑って、私がもっていた電話の画面にタッチをし・・・『通話』に・・・・。
ぇええっ・・・/////////////////
「あ・・・、あのっ・・・和也君??/////////」
その名を呼ぶと遊馬は私の顔を覗き込み、部屋に入って行き、手前にあるトイレに入って行った・・・・。
『あ~・・・夏樹?今平気???』
ハッ・・・///////////
「う・・・うん!!!・・・どうしたの???仕事は???」
ヤバい・・・ちょっと緊張する。
トイレの方を見ると・・・遊馬がトイレから出てきて、私は部屋の奥に行き遊馬から離れた。
すると、
『今ちょっと休憩ー・・・今日はね少し余裕があるんだー・・・』
和也君の・・・少し余裕がある声。
なんか、凄く心地いいな・・・。
「そっかぁ・・・日本は今夕方位??」
すると遊馬はニヤニヤ笑って煙草に火をつけソファーに腰かける。
なんなの??
さっさと帰ってよ!とジェスチャーをするが・・・笑ってそのまんま。
・・・・・。
『そうそう!夕方~!夏樹さ、・・・お盆とかってこっちに帰ってくる?』
あ、お盆かぁ・・・・。
私もデスクにバッグを置き中から煙草を出し火をつけた。
「まだ分からないかなー・・・帰れたら帰りたいけど・・・和也君は休めるの??」
『ん~・・・意外と夏休みに入ると暇なんだ!だから休暇を貰おうかなって思って・・・夏樹がこっちに帰ってくるなら何処か一緒に行こうかなーって・・・』
・・・・・。
『帰れなさそうなら・・・俺が逢いに行こうかなって・・・・』
え・・・・・???
えっ?!///////////////
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