大人女子の恋愛方程式♡

文字の大きさ
18 / 133
再会

しおりを挟む

北海道・富良野 7月


—由美side



北海道で一番観光客が増える時期、夏がやって来た。

富良野はラベンダーや花がこの時期凄く綺麗で、普段は車なんて殆ど走っていないのに・・・・うちの近くの国道は大渋滞!!
明はそんな景色を見て、東京で暮らしていた事を思い出すみたい。

全然違うけど!ってちょっと笑っちゃう。

明も幼稚園がもうすぐお休み。
私のパートも7月後半からは週3に減らしてもらい少しゆったり過ごそうと思っている。


「明~・・・早く準備をしなさーーい!!!」
明のお弁当をキティちゃんの袋に入れ声を上げると、明はバタバタ走って来て・・・。
「ねぇ、今日幼稚園の後ー・・真君の牧場行きたい」
「ダメーっ!今日は早く帰って来てお部屋のお掃除する約束でしょ???」
私がそう言うと明は少し口を尖らせて、
「えー・・・今日小牛を見に行く約束したのにぃ・・ヤギさんもね生まれたんだって!」

明は来年小学校。
最近は大分女の子らしくなって、自我も出てきてー・・・主張も強くなってきた。
女の子ってこんなものなのかな?
「じゃぁー・・子牛見せてもらって、子ヤギも見せてもらってー・・1時間位!牛とヤギの赤ちゃんが、あんまりずっと見られていたら疲れちゃうかもだしね・・・」

私がそう言うと明はニッコリ笑って、
「分かった!」

真也君の牧場はうちから歩いてでも行ける距離。
土日に私が仕事の日、明は幼稚園のお友達のキーちゃんと、うちのバアバとしょっちゅう牧場に遊びに行っている。
真也君と他の若いお兄さん2人も凄く優しくて、うさぎちゃんとかも触らせてくれる。

後はあそこのお婆ちゃんがいつも明たちにお昼を作ってくれたりしてー・・うちのお母さんも牧場のお婆ちゃんとはお茶友で仲良し。


明を幼稚園バスに乗せ手を振って見送ると・・・私は直ぐに自宅に戻って車に乗って仕事場へ・・・あ!!!いけないいけない、携帯忘れた!!
慌ててまた玄関に戻って、棚の上に置いてある携帯2つを手に取った。

「貴方まだ2つ持ってるの?使ってないなら古い方解約しちゃったら?」
と、母がそう言いながら玄関までやって来た。
「あ・・うん、来月旭川行くからさ・・・その時解約する!」

そう言って携帯2つを持ってまた家を出た。

私の2つの携帯。
ずっと踏ん切りがつかず、解約できないでいた・・・古い携帯。

何でかな・・・・もう東京でのことは全て消したいし、もう向こうに帰る事は考えていない・・・なのに、中々・・・・。

車を走らせ牧場の前まで行くと真也君が掃除をしている。
私は真也君の横辺りで車を止め窓を開けた。

すると、真也君は笑って私の方まで歩いてきて、
「あ、由美さん!おはようー・・・・さっき明ちゃんの幼稚園のバス通ったよー!」
そう言ってきた。
「おはようー・・・なんか明がね、今日帰りに牧場寄って子牛ちゃんと子ヤギちゃん見たいって聞かなくて・・・邪魔じゃない?」
すると真也君は笑って、
「あ・・この前ねお婆ちゃんと一緒にヨーグルト買いに来た時に、生まれたから見においでって俺が誘っちゃったんだー・・・子ヤギの雪ちゃん可愛いから是非是非!」
「本当にごめんね・・・いつもありがとうー・・」


最近真也君にもの凄く懐いている明。
兄弟が居ないから??
いや、なんか・・・異様に気に入ってる!

やっぱり真也君が格好良いからなのかな??他の2人も凄く格好良いんだけど、真也君はちょっと別枠レベルなんだよね。
明ったら今からイケメン好きだと・・・将来思いやられる。


真也君は格好良い上にメチャクチャ優しい。
なんで北海道で働いているのか不思議なくらいだけど・・・きっと人には色々事情がある。

でも動物や子供、お年寄りに優しい人って・・・絶対悪い人じゃないって思うの。
だから最近私も真也君には少し心を開いているのかもしれない。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

マッチ率100%の二人だが、君は彼女で私は彼だった

naomikoryo
恋愛
【♪♪♪第19回恋愛小説大賞 参加作品♪♪♪ 本編開始しました!!】【♪♪ 毎日、朝5時・昼12時・夕17時 更新予定 ♪♪ 応援、投票よろしくお願いします(^^) ♪♪】 出会いサイトで“理想の異性”を演じた二人。 マッチ率100%の会話は、マッチアプリだけで一か月続いていく。 会ったことも、声を聞いたこともないのに、心だけが先に近づいてしまった。 ――でも、君は彼女で、私は彼だった。 嘘から始まったのに、気持ちだけは嘘じゃなかった。 百貨店の喧騒と休憩室の静けさの中で、すれ違いはやがて現実になる。 “会う”じゃなく、“見つける”恋の行方を、あなたも覗いてみませんか。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...