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娘
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—由美side
私何を言ってるんだろう・・・・。
達也君がせっかく来てくれたのに・・・こんな事を言うつもりはなかったのに・・・・。
私も達也君も温かいコーヒーを頼み、お互い何も話さなかった。
なんだろう・・・。
今まで、明を産んだ事を後悔したこともないし・・・明が居て面倒だと思った事もない。
あの子が居てくれたから私は今頑張れる。
今までだって色々あった。
翔太と離婚して、親に頭を下げて頼って・・・必死に働いた。
でも明との時間も大事にして、幼稚園の行事には必ず出席していたし色々手作りをするのも・・・手を抜かなかった。
大変だったの・・・ずっと・・・。
だから、つい・・・嫌な言い方をしてしまう。
コーヒーが来て、お互い黙ってそのコーヒーをすすると、
「迷惑なんて・・・・思ってないから俺今ここに居るんじゃん・・・・」
達也君はそう言って・・・笑ったの。
・・・・・・・/////////////
「俺はー・・・由美と明ちゃんと由美のお母さんに逢いに・・・北海道に来たんだよ」
そう言いながらテーブルの上で手を伸ばしてきて・・・・私の左手を優しく握ったの。
不思議・・・。
この前店に達也君が来て・・・・顔を見た時は、ドキドキした感じと・・・あの日の事を思い出して震えるのとが入り交ざって心の中がグッチャグチャだった。
それプラス、明の事をちゃんと話すこともなく・・・達也君に知られた事。
そういうのが全部不安だった。
でも、今は・・・。
達也君が私の手を握って指を撫でてくれて・・・私も達也君の指を・・・掴んだの。
「達也君・・・あのね、真也君とは・・・本当に何もないの・・・。あるとしたら・・・明かな・・・」
って、これも誤解されていたらなって思って・・・言った。
すると達也君は笑って、
「明ちゃんが??それはそれで複雑ー・・・・」
そう言ったの・・・
「真也君って・・・昔何があったかは私は知らないけど・・・今はね、明や明のお友達に凄く優しくていいお兄さんだよ・・・・」
そう言うと、
「まぁ、真也の事は俺がいう事ではないしね・・・でも由美が真也をloveじゃなくて安心した・・・・」
って・・・。
昔じゃあり得ないよね。
こんな風に手を握って・・・ずっとそれだけでお互いの気持ちを話すなんて。
でも・・・最後に2人でホテルで逢ったあの日・・・・。
お互いの家族に紹介するって・・・そう言っていたの・・・、達也君は覚えてて・・・そういうつもりで北海道に来たの?
そうだとしたら私は・・・・・。
達也君の手を離し、コーヒーカップを両手で持ってコーヒーを飲むと、
「由美・・・由美が嫌じゃなかったら・・・俺は暫くここに居るから、少しずつでいいからまた由美との時間を持ちたいんだ・・・」
達也君がちゃんとそんな事言うなんて・・・。
「わ・・・私は・・・明もいるし、母親だって・・・」
「明ちゃんとお母さんと皆でどこか行く?」
達也君・・・・・・。
「私・・・もう・・・」
いや、達也君の事は・・・好きなの。
正直、忘れられなかった・・・・。
でも、あの事が頭から離れない。
すると達也君は私の顔を覗き込んで、
「俺が・・・由美を大好きで諦められないんだ・・・由美の気持ちをまた取り戻したい・・・」
って・・・真っ直ぐ私を見て言った。
「な・・・何言ってるの??」
気持ちは・・・・達也君への気持ちはあるの。
違うの・・・。
「私は・・・達也君が嫌とかそういうんじゃない・・・ただ・・・・」
ただあの日のあの出来事が・・・頭から消えない。
達也君はコーヒーカップを持つ私の手を・・・両手で覆せるようにして触って、
「分かってる・・・由美が、俺といたらイヤな事思い出すの・・・分かってる。分かっているから傍に居たい、由美を近くで守りたい」
私何を言ってるんだろう・・・・。
達也君がせっかく来てくれたのに・・・こんな事を言うつもりはなかったのに・・・・。
私も達也君も温かいコーヒーを頼み、お互い何も話さなかった。
なんだろう・・・。
今まで、明を産んだ事を後悔したこともないし・・・明が居て面倒だと思った事もない。
あの子が居てくれたから私は今頑張れる。
今までだって色々あった。
翔太と離婚して、親に頭を下げて頼って・・・必死に働いた。
でも明との時間も大事にして、幼稚園の行事には必ず出席していたし色々手作りをするのも・・・手を抜かなかった。
大変だったの・・・ずっと・・・。
だから、つい・・・嫌な言い方をしてしまう。
コーヒーが来て、お互い黙ってそのコーヒーをすすると、
「迷惑なんて・・・・思ってないから俺今ここに居るんじゃん・・・・」
達也君はそう言って・・・笑ったの。
・・・・・・・/////////////
「俺はー・・・由美と明ちゃんと由美のお母さんに逢いに・・・北海道に来たんだよ」
そう言いながらテーブルの上で手を伸ばしてきて・・・・私の左手を優しく握ったの。
不思議・・・。
この前店に達也君が来て・・・・顔を見た時は、ドキドキした感じと・・・あの日の事を思い出して震えるのとが入り交ざって心の中がグッチャグチャだった。
それプラス、明の事をちゃんと話すこともなく・・・達也君に知られた事。
そういうのが全部不安だった。
でも、今は・・・。
達也君が私の手を握って指を撫でてくれて・・・私も達也君の指を・・・掴んだの。
「達也君・・・あのね、真也君とは・・・本当に何もないの・・・。あるとしたら・・・明かな・・・」
って、これも誤解されていたらなって思って・・・言った。
すると達也君は笑って、
「明ちゃんが??それはそれで複雑ー・・・・」
そう言ったの・・・
「真也君って・・・昔何があったかは私は知らないけど・・・今はね、明や明のお友達に凄く優しくていいお兄さんだよ・・・・」
そう言うと、
「まぁ、真也の事は俺がいう事ではないしね・・・でも由美が真也をloveじゃなくて安心した・・・・」
って・・・。
昔じゃあり得ないよね。
こんな風に手を握って・・・ずっとそれだけでお互いの気持ちを話すなんて。
でも・・・最後に2人でホテルで逢ったあの日・・・・。
お互いの家族に紹介するって・・・そう言っていたの・・・、達也君は覚えてて・・・そういうつもりで北海道に来たの?
そうだとしたら私は・・・・・。
達也君の手を離し、コーヒーカップを両手で持ってコーヒーを飲むと、
「由美・・・由美が嫌じゃなかったら・・・俺は暫くここに居るから、少しずつでいいからまた由美との時間を持ちたいんだ・・・」
達也君がちゃんとそんな事言うなんて・・・。
「わ・・・私は・・・明もいるし、母親だって・・・」
「明ちゃんとお母さんと皆でどこか行く?」
達也君・・・・・・。
「私・・・もう・・・」
いや、達也君の事は・・・好きなの。
正直、忘れられなかった・・・・。
でも、あの事が頭から離れない。
すると達也君は私の顔を覗き込んで、
「俺が・・・由美を大好きで諦められないんだ・・・由美の気持ちをまた取り戻したい・・・」
って・・・真っ直ぐ私を見て言った。
「な・・・何言ってるの??」
気持ちは・・・・達也君への気持ちはあるの。
違うの・・・。
「私は・・・達也君が嫌とかそういうんじゃない・・・ただ・・・・」
ただあの日のあの出来事が・・・頭から消えない。
達也君はコーヒーカップを持つ私の手を・・・両手で覆せるようにして触って、
「分かってる・・・由美が、俺といたらイヤな事思い出すの・・・分かってる。分かっているから傍に居たい、由美を近くで守りたい」
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