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真冬の温もり
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しおりを挟む—達也side
実は、1週間前にお母さんの旅行が決まった。
元々行く予定だった日に天気が悪くなってしまいキャンセル。
後日、天気が良い日に改めて予定が決まったと・・・・由美が仕事に行っている時に言われた。
1週間しかないから、宿取れないかなって思ったけど・・・何とか取れました!
家の中に入ると由美が追いかけてきて
「えっ?!っていうか何処行くの???どういう事??」
って、若干てんぱってる。
「由美ごめんねー・・・、俺お母さんが旅行決まった時に教えてもらったからー・・・・宿取っちゃったんだ!」
そう言うと、由美は口をポカンと開けたまま俺をジッと見つめ・・・・固まった。
そして、
「ぇえええっ?!・・・や、や、宿っ!?」
—由美side
なんなのーーー?!////////////
サプライズとか思ってるのーー???
普通に凄く嬉しいけど、だったら先に教えてくれていた方が準備も出来たのにーー!!!!
もう!!!
慌てて着替えをして化粧を直し、髪の毛をセット。
着替え等をバッグに詰め込んでリビングに行くと、達也君はニッコリ笑ってアイコスを吸っている。
もぉーーー!!!
こういうサプライズやめて!!!
「てかー・・・・・何処行くのーーー???」
ちょっと口を尖らせて言うと、達也君は笑って
「十勝ー・・・、この前淳さんたちが泊まったホテルにしようかなって思ったけど、ちょっと近すぎるかなって思って十勝にしたー!!」
マジッ????
「てか何で内緒にしてたのっ???」
リップを塗りながら言うと、
「だってさー・・・・由美に言ったら、明の前で絶対顔に出すしー・・・富良野は慣れるの心配って言いそうだなって!だからー・・・内緒にした!!」
達也君にそう言われて、・・・・まぁ、確かにそう言われてみればって感じなのかもしれない。
荷物を持って車に乗り込んだのは・・・30分後。
達也君はナビを設定しながら、
「前にさー・・・・由美といつか北海道旅行行きたいねって言ってたの覚えてる?」
そう言ったの・・・・。
確かに、前に東京でそんな話をしたよね。
まさかこんな形で北海道で一緒に過ごすなんて思わなかった。
「覚えてたの・・・??」
私がそう言うと、達也君は
「覚えてるよ!十勝にいい宿があるって前に会社の先輩に聞いてたから・・・そこに行きたいって思ってたんだ!」
達也君って・・・・最初はセフレのような感じだったくせに・・・・そんなこと考えてたの???
チラッと達也君の顔を見ると、達也君は笑って
「この先もさー・・・明とママと皆で色んな所行こうよ?俺ね、家族旅行ってあまりした事ないからそういうのいっぱいしたいんだよね!」
そう言って子供みたいに笑った。
—達也side
北海道はものすごく広くて、地図では近く見えても・・・けっこう遠い!!
富良野から十勝までは2時間半ほど。
雪のコントラストがもの凄く雄大で、その先の丘も真っ白で・・・・心が洗われる。
由美は窓の外の景色をじーっと眺め、
「私・・・夏場は来た事あったけど冬は初めて・・・凄く綺麗だね・・・」
そう言った。
「確か明が好きなソーセージのお店十勝にあるって言ってたよね?明に買っていこうか?」
俺がそう言うと、由美は笑って
「2人で十勝に行ったって言ったら超すねると思うよ!」
あー・・・・、最近自分が居ない時に買い物行ったっていうだけでいじけるからなー・・・・。
「じゃ、スーパーで売ってたって言えばいいんじゃない?催事的な感じでさ!」
そう言うと由美はウンウンってうなずいて笑った。
由美がネットで見つけた牧場でやっているレストランに向かうと、見事に真っ白な高原の中にぽつんと立つレストラン。
「これやってるのかなー????」
そう言いながら案内に沿って奥の駐車場に行くと、車が何台か止まっていた。
「北海道ってこういうの良いよねー・・・・沖縄にも牧場とかある?」
由美はそう言って車を降りる。
沖縄にもブランド牛や豚が結構いて、北の方とか行くと牧場もあったりする。
俺も車を降り、
「本島にもあるよ!北の方とか?後~・・・石垣とか結構多いかも!淳さんの地元の友達の祐介さんって人が居るんだけどその人の実家が石垣で養豚場と八重山牛の牧場やってるって聞いた!」
そうそう、訳あり人間を結構そこで雇ったりしている祐介さんの牧場。
俺も何度か行った事があるけど、牧場のほかにカフェもやってたりして完全家族経営でー・・・すっごく楽しそうな牧場。
由美の手を握って、
「沖縄・・・4人で行こう!明が幼稚園卒園したらさー・・・おやすみの時に行こうよ!」
そう言うと、由美は少し照れた顔で笑って・・・うなずいた。
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