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OH恋人面談
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しおりを挟む—和也side
社長室のフロアに着くと、俺は夏樹の手を繋ぎ、一緒にエレベーターを降りた。
「ね・・・あの~・・・面談って・・・誰がするの???」
夏樹は俺の顔を下から覗きながら言ってきた。
「あ~社長と、その息子の堂本祐司!夏樹も確か会った事あったよね??祐司は次期社長であって、社長の次男・・・俺と同じ年で普段はうちのフロアの受付業もやってるんだよ・・・。」
俺がそう言うと、夏樹は壁に掛けられてる絵を見ながら・・・・。
「あの人次期社長さんだったんだ・・・。あ~・・・でもスッゴイエリート臭がした!」
エリート臭ね。
アイツも結構変態なバカだけど、なーーんて・・・居ないところでディスるのはあまり好きじゃない。
ゆっくり歩き・・・役員室の前に着くと、夏樹は胸をなでおろし、
「はぁああ~・・・緊張する」
そう言って深呼吸をした。
「大丈夫・・・・社長も・・・祐司も優しいから・・・・。」
そう言って、2人で目を合わせ・・・笑って頷き、、俺はコンコン・・・とドアをノックした。
—祐司side
社長が・・・・てか親父が、
「祐司・・・ネクタイ変じゃないか???」
妙にソワソワしている。
俺は咳ばらいをし、
「社長・・・もう間もなく和也が到着いたします・・・そのネクタイでよろしいかと思います」
俺がそう言うと、親父は鏡の前でネクタイをキュッと上げ、
「はぁあ~・・・緊張するなぁ~・・・美人さんが来るってなると緊張するって俺もまだ現役でいけるかなぁ?」
そう言って笑った。
・・・・・・。
頼むから・・・余計な事は言わないでくださいね。
すると、・・・コンコン・・・・と、ドアがノックされ、俺はゆっくりドアの方に近づき・・・ドアを開けた。
そこにはスーツ姿の和也と・・・その手を繋ぐ相変わらず綺麗な夏樹さんがいた。
「夏樹さん・・・ご無沙汰しております・・・・」
俺がそう言うと、親父は奥から走って来て・・・・。
「おおおおお!!・・・和也ッ!!!悪いなぁ・・・時間なかなか取れなくって・・・」
そう言った。
和也はニッコリ笑って、
「いえ、お忙しい中お時間を頂いてしまい申し訳ありません・・・ありがとうございます・・・。」
俺は2人を中のソファー席に案内し、俺と社長は2人に向かい合って腰掛けた。
すると夏樹さんが持っていた紙袋を差し出し、
「いつも滝本がお世話になっております・・・」
社長は、
「ありゃりゃっ、悪かったねぇ・・・気を遣わせてしまって・・・」
社長は嬉しそうにそれを受け取って・・・中身を見た。
綺麗な紙袋の中には・・・凄くセンスのいいアロハシャツが入っていて
「あ、・・夏樹さんは今ハワイだったかな??こんな高級なシャツをいただいちゃっていいの???」
社長はかなり嬉しそうだ。
「滝本から堂本様のお写真を見せていただきまして・・・良く沖縄に行かれるとうかがいましたので・・・お似合いになるのではと・・・勝手に選んでしまいました・・・」
夏樹さんナイス!!!
社長、明日からまた沖縄行くしね!!
—夏樹side
社長さんは・・・とても気さくな・・・素敵な人だった・・・。
堂本家の話も色々・・・・。
実は・・美晴のご主人である龍君の上地家とは親戚。
だから祐司さんと龍君は・・・従兄弟だ。
そして・・龍君のお兄さんの奥様・・・結城さん・・・私もよく知ってるあの彼女は・・・。
実は・・・実の・・・社長の娘さん。
イコール堂本さんの妹さん。
・・・・・・。
なんかスッゴイな・・この一族ッ!!
そしてもっとビビったのは・・・・和也君の話だった。
祐司さんが私にこの会社のパンフレットを見せ、
「和也からお仕事の話はちゃんと伺っておりますでしょうか?」
私はパンフレットを手に取って、
「はい・・・存じております・・・」
私がそう言うと・・・社長さんはにっこり笑って・・・。
「では・・・この仕事を認め・・・彼をそれでも支えてお付き合いを続けて頂けると・・・そういう事でよろしいかな?」
私は何も迷う事は無い・・・。
和也君の顔を見て・・・一回うなずき、
「はい・・私は彼を信頼しておりますし・・・尊敬しています・・・。そんな彼が頑張って働いている仕事は・・尊重したいと思います・・・。」
私がそう言うと、祐司さんがにっこり笑って・・・。
「和也は・・・昔から安定した人気で・・・今はわが社のトップを行くスタッフでもあります・・・。」
・・・・・・。
え・・・???
トップ???
和也君の顔を見ると和也君は私の手を握って・・・。
「涼や・・淳が居た頃はそれは難しかったんだけど・・・。今は・・・」
・・・・・・/////////
トップ?!
また祐司さんの顔を見ると、祐司さんは先月の成績表を出してきて・・・・。
「この会社には・・・現在100人以上のスタッフが居て・・・全国に支店があり、この銀座は本店・・・一番のエリートが揃う本店でございます・・・。」
えっ・・・全国にあったのっ???
そして更に、
「その中のトップ・・・。銀座のトップは・・・会社の花形・・・会社のトップでもある事をご理解いただきたい・・・。」
祐司さんはそう言ったの。
・・・・・・・。
それって・・・・。
何を理解したらいいのッ??
日本一エロイ男って事ッ???
それともテクニックがって事ッ???
すると・・・社長が笑って、
「それだけ・・・君が愛してる男には・・・ファンの女性が居るという現実も理解いただきたい・・・」
ファン・・・・・・。
このOHという会社のこのサービスをしている事業部は、殆どのスタッフが街中を歩けばスカウトを受けるほどのイケメンっぷり。
しかし、OHスタッフを引き抜くのはご法度。
社章を付けているため・・・この社章を付けている人間にスカウトをするのは絶対NGと業界では有名な話らしい・・・。
そして、涼君や淳君にも今でもファンは沢山いて、付きまといやストーカー行為は当初から日常茶飯事。
今まで女性との交際を禁止していたのは、恋人等を巻き込ませないという予防策でもあったと・・・そう・・・祐司さんは説明してきた。
「実際、付き合えなかったことを逆恨みし相手の女性に危害を加えようとしてきた元会員様も居たり・・・。そういった事件は絶えません・・・。」
・・・・・・。
「ですので、夏樹さんもそういった事が0ではない事をご承知いただき・・・何か不審な事があった際には直ぐに和也や私にご連絡いただくことをお約束頂き、今後私共を必ず頼って頂けるという事が条件になり・・・。」
・・・・・・。
「そのお手間賃と・・・和也を支えてくださる女性への御礼として・・・毎月和也の年俸÷12の10分の1を振り込ませていただきます・・・。」
ん???
振り込ませていただきます???って言った???
え?
一度和也君を見て・・・すると和也君はニッコリ笑った。
もう一度祐司さんを見ると・・・祐司さんもニッコリ笑って、
「振り込ませていただきます!!」
って、また言ったっ!
てか、和也君って年俸制なの???
野球選手みたいじゃんッ!!!
年俸~・・・ん~・・・あの車からして・・・うん・・・。
8000万くらい???って軽く言うけど相当な額ですわよッ!!!馬鹿な私。
すると経理の人が私の横で書類を見せて来て、
「滝本君の年俸は今年3億8千万。その他手当が年で13億、報奨金は昨年だけで1億1千万です。」
ん???
ハッ?!
何々何??メジャーリーガー????
目を丸くし・・・パチパチさせてその書類をひんだくって和也君を見て~・・・ニッコリ笑顔で済まされ・・・。
祐司さんを見ると・・・更に笑顔ッ!!!!
お・・・・おかしいでしょこの金額!!!!//////////
すると、経理のおじさんは笑って、
「滝本和也君はうちのエースだからね、後は祐司君のサポート役として今やOHの大事な役員の1人でもあるんだよ。こういった額を全て足して、62億÷12の10分の1!!!」
そう言った・・・・・・。
ハァァァァァッ?!//////////////
「516万円なり!!!」
経理のお爺ちゃんはそう言って私に電卓を見せ・・・笑った・・・・。
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