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それぞれのクリスマス2
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しおりを挟む—夏樹side
和也君が一瞬曇ったお顔をしたのに・・・気付かなかったとでも思った???
私、観察力はあるんだから!
じーーーっと和也君を見つめていると、和也君はそれにも動じず・・・ニッコリ笑って・・・。
「もしかしてキーケースかなって思っただけだよ、キーケースだったら最近ヴィトンの買ったからさ・・・」
そう言って、私にキーケースを見せてきた。
「別に持ってたものをくれたらそれはそれで嬉しいし・・・でも、もしかして同じかな?って、焦った顔だよッ・・・」
そう言ったの。
確かに・・・和也君が見せてきたキーケース、今日お店で見た。
何勘ぐってるんだろう・・・私・・・・。
私は顔を上げて和也君の顔をまた見つめ、
「次からは・・・ちゃんと何にしようか相談しようかな・・・・」
私がそう言うと、和也君も笑って・・・。
「ちょっと来て・・・・」
・・・・・・///////
和也君は私の手を引っ張って、直ぐ近くのベンチに腰掛け・・・・・スーツの内ポケットから、長細い綺麗な箱を出してきた・・・・。
これって・・・カルティエ??//////////
和也君は私の頬を指先でなぞって、
「本当はね、指輪を上げたかった・・・でも夏樹に、まだ早いって言われちゃうかなーって!!だから今回はこれー・・・・・気に入ってくれると良いんだけど」
そう言ったの。
・・・・・・・/////////
み・・・皆さんはもしかしたらこうやってハイブランドのプレゼントを異性から貰ったことがあるかもしれませんが・・・・。
私は正直・・・ありません。
だからこのカルティエの箱を見ただけでちょっと固まってしまう。
和也君は笑って、
「夏樹に似合うかなって会社の後輩と一緒に選んだんだ・・・見てみて?」
そう言って中から綺麗な箱に掛かっている・・・綺麗なリボンを解き、パカッ・・・・と、蓋を開けて見せてくれたの・・・・///////////
・・・・・・・////////////
これ・・・。
・・・・・///////////
最近雑誌の裏表紙に載ってた!!!!
メッチャ綺麗だって思ったの!!
上品な・・・凄く可愛い時計////////////
和也君はその時計を手に取って私の腕に・・・・付けてくれて、
「うん・・・やっぱり似合ってる・・・良かった・・・。」
・・・・・・。
これって・・・。
絶対高いよね????///////////
「あの・・・これ高かった・・・・でしょ???」
私が言うと・・・・和也君は私の手を口につけ・・・。
・・・・・・//////////
チュッ・・・と手の甲にキスをした・・・////////
「値段は関係ないよ、夏樹に似合った時計をプレゼントしたかっただけ」
・・・・・・//////////
私・・・こんな高そうな時計・・・毎日つけれないッ////////
ずっとその時計を見て黙っていると、
「夏樹分かってる?」
・・・・・え・・・・????
目を和也君の方に向けて見ると・・・和也君はニッコリ笑って・・・・。
「夏樹はこの時計に負けない位・・・・」
・・・・・・。
「この時計以上に・・・・」
・・・・・・////////
「綺麗だよ・・・・」
—胡桃side
あの人が・・・夏樹さん。
私は、丸の内のバーでお酒を飲み干し自分の両手を見てさっきの感触を思い出していた。
私、最低な事・・・しちゃった。
夏樹さん・・怪我しなかったかな。
この前、和也君の電話を見た時に『夏樹』と表記されていて・・・写真がハワイだったし、会話の内容が時差がとかそういう事を言っていたから、彼女は今ハワイに住んでいるんだって直ぐに思った。
そしてその後直ぐに『夏樹 ハワイ』とか適当に検索を掛けたら・・・あの綺麗な夏樹さんのSNSを見つけちゃった。
しかも彼女は結構エリートの外資系の会社のスタッフ。
会社のHPにも・・・出ていたの。
きっと今日、仕事帰りに彼女に会うんだろうって思い会社前でタクシーに乗って待っていたら・・・夕方、和也君らしき人が高級車に乗って出てきた。
その後をつけて行ったら、有楽町で和也君は車を止めたの。
私はその先のフォーラム前で降り人混みに紛れて辺りを見渡していたら・・・あの綺麗な夏樹さんがいた・・・。
女優さんみたいに綺麗で、スタイル抜群の彼女は・・・凄く目立っててすぐに分かったの。
だから・・・すぐ後ろに回ったの。
別に何かをするつもりはなかった。
でもね、彼女は私の目の前で和也君と電話で・・・楽しそうに話してるの。
横断歩道の向こう側には同じように笑顔で電話で話す・・・スーツ姿の和也君。
それが・・・自分に向けている笑顔ではないと実感した時・・・・。
私はこの人の日常の中には居ないって・・・分かった時、もの凄く悔しい思いと・・・怒りが・・・。
こみ上げた。
そして、私の胸の奥が熱くなって・・・苦しくなって・・・。
思わず・・手が出たの。
いけない事、ダメだって分かってる。
でも・・悔しかった。
昼間にあんなに私にキスをして、あんなに何度も抱いてくれたのに・・・・和也君は今夜あの綺麗な夏樹さんを抱くの?
私にしていた事と同じことを・・・あの人にするの??
それとも、私にはしないようなことを・・・・彼女には・・・・する?
そう思ったら、手が・・・夏樹さんを・・・思いきり押して・・・・彼女が転倒した瞬間、怖くなって・・・逃げた。
私は両手を見つめ・・・ギュッとその両手を握った。
最低だって分かっているんだけど、それでも和也君が欲しい。
クリスマスに全ての人が幸せな気持ちになるとは限らない・・・。
街が綺麗な電飾に包まれる中、必死に弟が振り込んでくれたお金を引き出し・・・スーパーで総菜を買いあさる・・・兄・・・・。
自分がしてしまった事を後悔し一人寂しく酒を浴びる・・・胡桃。
後悔しながら湧く、強い嫉妬心。
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