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健二のトラウマ
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しおりを挟む彼女の名は、井ノ川杏(いのかわあん)
おかっぱ頭だけど・・・凄くお洒落な感じで・・・目がぱっちりしていて、小柄で。
お人形さんみたいな子だった。
入学早々、何人もの男子生徒が連絡先を交換したくて彼女のクラスに出入りした・・・。
俺が彼女を見たのは入学してから少したってからだった。
でも・・・・正直、可愛いけど・・・・いつものノリで女の子を誘う!・・・・とはいかなかった。
「そんなに可愛い子だったんだ?」
拓海は笑ってそう言った。
俺は目を瞑って昔を思い出した。
「本当、スッゴイ透明感があって・・・目がパッチリで、肌が白くて綺麗で・・・・愛嬌あって、優しくて・・・でも結構真面目で・・・」
そう言い出すときりが無かった。
井ノ川の顔を思い出すと・・・アイツとの思い出がどんどん蘇る。
すると少し胸が痛くなって、
「やっぱやめようぜー・・・・この話!!俺ちょっと友達に電話する!」
そう言って携帯を出すと、拓海は笑って
「まぁ、また話したくなったらいつでも言って?」
そう言ったんだ・・・・。
俺は誰も居ない喫煙所で、親友の大輝に電話を掛けた。
『あ、・・・もしもし??健二???』
「あ~・・・今日の集まりごめんなー・・・もしあれだったら俺抜きでやっちゃっていいから」
そう言うと、大輝は
『いやいや、もう今年は止めようって話になったから大丈夫だよ!てか・・・お前今日仕事だっけ?今会社??』
「銀座でー・・・後輩と同僚と飯食ってるよ!大輝は??」
『あ、俺ねー・・・もう直ぐ仕事終えて帰るんだー!お前さぁ・・・・今日渋谷とか来れない?』
渋谷???
今から??
まぁ・・・・拓海も飛行機の時間があるから店自体は19時までの予約だけど・・・・、
「今の店、19時まで予約してるからその後なら良いけど??車でー・・・30分くらいでいけるかな・・・・」
俺がそう言うと大輝は笑って、
『マジ??んじゃー・・・・渋谷のモヤイ像あたりで!!』
渋谷か・・・・。
最近行ってないなー・・・・。
新宿だって人が多くてイライラするのに・・・・・。
電話を切ってため息。
大輝とは実家が同じマンションで、幼稚園の時から一緒の幼馴染。
小学校から一緒に水泳を習いだし、中学で水泳部に所属した。
高校は地元の私立高校に水泳の推薦で、体育科に入った。
そこで仲良くなったのが、ボクシング部の雅と、サッカー部の豊だった。
豊・・・・・。
高校に入ったらマジ恋愛したいななんて思ってて、楽しみにしていたが・・・・同じクラスの体育科の女子は皆良い子だったけど、柔道部の期待の星のムキムキちゃん・・・ソフトボール部のスポーツ刈りに近い真っ黒に日焼けをした子、バスケとバレーは俺と同じくらいの身長。
仲良くはなったが・・・そういう感じにはならず。
普通科の子を物色していたが・・・・残念ながら俺には、高校3年間彼女は出来なかった。
俺の地元は、千葉県浦安市!!
皆さんよくご存じの東京ディズニーランドがある浦安市です!よく、千葉なのに東京ってつけてるとか言われちゃいますが、そこはスルーで!!
俺が住んでいたのは新浦安駅と言って、ちょっと新し目な街。
埋立地の綺麗な住宅地です。
小さい頃から童顔で、幼稚園の先生にも小学校の先生にも可愛がられた俺。
勿論、物心ついた頃からモテて・・・・結構遊ばせて頂きました!
そんな俺が、高校では殆ど遊べなかった・・・・それは、あの子が居たからだ。
そう、井ノ川杏。
彼女でも何でもなかったあの子のお陰で・・・俺は寂しい高校生活を送る事となったんだ。
焼肉パーティーは予定通り19時に解散。
「じゃぁ健二明日向こうで待ってる!!隆太も気を付けて、みんな良いお年をーー!!!」
そう言って拓海は車に乗って早紀ちゃんのお迎えに・・・・。
あーーーあ、沖縄に行ったら皆彼女とか奥様いるのかぁー・・・。
仁もあの可愛い子連れて来るし、湊も瑠衣ちゃんと結婚したし・・・龍なんか子供いるしーーー!!!
「んじゃー・・・俺もこの後予定あるから、みんな良いお年をーー!!!」
俺も車の扉を開け皆にそう言った。
すると隆太が慌てて走って来て、
「あ・・・明日って何時にマンション出発します??」
あ、そかそか!!
「あ~・・・羽田から10時の便だからぁ~・・・9時前にマンション下で良いかな???」
「はい!!」
明日から暫く沖縄に行ってー・・・・涼さんや淳さん、一樹さんや達也さん。
湊や仁、龍・・・・後は半次さんと蒼太さん、琢磨さんとか大和さんも来るのかな??
久々沖縄メンバーに会って、テンション上がりますようにーー!!!
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