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胡桃と健二の心の闇
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しおりを挟む—胡桃side
和也君のお兄さんに・・・・動画と写真を撮られてしまった。
それを見せられた時、動揺して・・・つい・・・言われるがまま沖縄に来てしまった。
そしてこんな大事に。
健二君・・・・さっき私に初めて真剣な顔を見せてきて、いつもの健二君とは違うなってそう思った。
いつも、明るくて・・・・優しくて、元気な健二君。
「胡桃さん・・・・笑っててほしいけど・・・・辛いときは我慢しないで言ってほしい・・・・。でもね、今日みたいに自分で自分を追い込むのは絶対ダメだよ!」
そう言った・・・・・。
健二君って・・・なんか・・・、女性にトラウマがあったりするのかな。
今の自分の立場でそんな事言うの・・・おかしいとは思ったけど、
「健二君って・・・・・いつも笑顔だよね?」
別におかしくないけど、なにか・・・・その『笑顔』っていうものに、凄く執着しているというか・・・・何かあったからその分笑っているっていうか・・・・。
すると健二君は私の方を見て、
「んー・・・・そうだねー・・・。俺、あまり感情的になったりー・・・・人と揉めるのあまり好きじゃないんだ」
って・・・言ったの・・・・。
「なにか・・・・あった?」
私が言うなよって・・・思うんだけど、ちょっと気になったの。
すると健二君は、
「え???な・・・何かあったように見えるっ???」
って・・・笑った。
「うん・・・私もそう・・・。なんかー・・・辛い事とか?そういうの隠す時笑ったり・・・でもね、こうやって私は保てなくなるんだけど・・・・だから、健二君ってもしかして・・・ずっと辛いのかなって・・・・」
そう言うと、健二君は私をジッと見つめ・・・一瞬哀しそうな目をしたの。
・・・・・・・・?????
—健二side
なんか、蒼太さんもそうだし・・・胡桃さんも・・・そうやって観察力あるのー・・・・・俺で発揮しないで欲しい!!
「俺はー・・・・んー・・・・そうだなぁー・・・。なんかね、女の人が泣いているの見ると・・・昔好きだった子を思い出しちゃう・・・・」
って・・・また井ノ川の顔を思い出した。
すると胡桃さんは、
「私の事宥めてないでー・・・・その子の傍に行かないとね」
そう言って笑ったんだ。
「俺のはもう終わったんだー!!!もう大分昔の話しー・・・・」
そう言うと、
「健二君は、まだ・・・・・全然間に合うよ・・・」
って・・・そう言ったんだ。
そして、
「私は・・・・もう全然手遅れ・・・・もう・・・きっとダメ」
胡桃さん???
胡桃さんは外を眺め、なんだか切ないような・・・・・凄く・・・・・何かを諦めたようなそんな顔をしたんだ。
30分ほど海沿いを走って、和也さん達が宿泊している『星のや沖縄』に到着。
てか、星のやがここに出来たの知らなかった!!!
女の子と泊るならー・・・・雰囲気があっていいよなぁ。
俺もいつか誰かと泊れる時が来るのかなぁ・・・・。
胡桃さんを下ろし、ホテルに入ると・・・もう既に和也さんが到着していて俺と胡桃さんの方に近付いてきた。
そして、
「健二ごめんね、・・・・胡桃さん、ここの宿泊は俺精算にしておいたからゆっくり体を休めて?明日は・・・・1人で帰れるかな?空港迄のタクシーも俺の名前で用意しておくから」
って・・・何処まで優しいんだ!!!和也さんー・・・・。
胡桃さんは和也さんが差し出してきた鍵を受け取り、
「和也君、ごめんなさい・・・あの・・・・」
胡桃さんはきっと・・・さっきまでは正気ではなかった。
今は少し冷静になって、本当に反省しているんだって・・・そう思った。
「いいんだ、逆に・・・胡桃さんを色々巻き込んでしまって・・・・本当に申し訳なかった。兄貴の件はどうにかするから胡桃さんは何も心配しなくていいから」
って・・・・。
夏樹さんは部屋にいるのかなー????
夏樹さん、イヤだろうな。
でもこういうのも含めての・・・OHの恋人許可なんだって思うと・・・・女性陣って可哀そうなのかもしれないな。
「和也さん、俺・・・・今日は胡桃さんの傍に居ます。この後、別に予定ないし・・・明日だって別に何もないから!」
そう言うと、和也さんは笑って
「健二ごめんな、食事とかも好きに頼んでいいからな!」
ってー・・・・。
マジで???
俺は直ぐに胡桃さんを見て、
「じゃー!スッゴイ高いお酒とか頼んじゃいましょうかっ??」
って俺が言ったら、胡桃さんも少し笑って
「うん・・・・・」
って言ったんだ・・・・。
少し、元気になったかな。
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