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胡桃と健二の心の闇
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しおりを挟む龍にも説明をし、一緒に・・・・マンションに向かった。
すると、マンションの下には車が2台止まっていて・・・・中には夏樹さんと早紀ちゃん。
もう1台には幸ちゃんが乗っていて、外には和也さんと拓海と仁・・・後は瑠衣ちゃんと凛さん。
そして・・・・胡桃さんが歩道の端っこで座り込んで泣いていたんだ。
和也さんは胡桃さんの前にしゃがみ込み、言い聞かせるように何かを話している・・・・。
龍は直ぐにマンションの中に入って行って、美晴ちゃんの元へ・・・・。
俺は和也さんと胡桃さんに・・・近付いた。
すると、
「あ、健二・・・本当にごめん」
和也さんは俺の方を見て立ち上がった。
てか、和也さん・・・・夏樹さんの前で他の女性慰めてて・・・大丈夫??
と、勝手に心配になってしまう。
胡桃さん・・・何で???
和也さんは俺の腕を掴んで、胡桃さんから少し離れると・・・・・、
「本当にごめんな・・・・俺等も泊る星のやに、今電話して聞いたら部屋空いてたからとったんだ。でも、流石に俺の車に胡桃さんを乗せる訳にはいかないからー・・・・健二悪いんだけど・・・・・」
あー・・・・確かにそうだよな・・・・。
俺は頷いて奥に座っている胡桃さんを見つめた。
胡桃さん・・・なんかスッゴイ衰弱してるけど大丈夫かな?
「分かりました、大丈夫っすよ・・・・俺暇だし~・・・少し胡桃さんに付いてます・・・・」
てか・・・・和也さん、胡桃さんの為にホテル取ったのっ???
しかも・・・自分等と同じ宿!!
夏樹さん・・・大丈夫かな???
でも、1人で違うホテルにいさせるのも心配だし・・・・和也さんの兄貴が来るかもしれないしな・・・・。
超カオスな状況じゃん!!!!
俺は胡桃さんを蒼太さんが貸してくれた車の方に連れて行き、助手席に座らせた。
胡桃さんはかなり疲れ切った感じで、涙を拭いて
「本当に・・・ごめんなさい・・・」
そう言ったんだ。
いや、それは俺にじゃなくて・・・和也さんや夏樹さんに言って欲しい。
これは言ってはいけないって思ったけど、つい・・・・・。
「胡桃さん、・・・・そんなに和也さんが好きなの?」
ここまでして?
こんなの・・・犯罪に近いぜ。
しかも、和也さんの兄貴とグルになったなんて・・・・和也さんに嫌われるだけじゃん。
まぁ、でも・・・・和也さんと兄貴の関係を知らないから仕方ない?でも・・・尾行したりするのは・・・・絶対ダメでしょ?
胡桃さんはまた涙を拭いて、
「ごめんなさい・・・・本当に・・・本当に・・・・・」
って・・・・、
俺ね、女の人には・・・・笑っててほしいんだよ。
女の人の泣き顔は、可愛いけど・・・・でもね、笑っている方が絶対に可愛いんだから。
「もう・・・泣かないで。俺が許す許さないとかは言えない・・・でもね、もう泣かないで・・・・」
胡桃さんのご主人は某有名アーティストの本条正樹。
本条正樹は3年前にヒットした月9ドラマの主題歌が・・・やっぱり大ヒット。
今でも人気があるその曲。
しかし・・・その後徐々に人気は落ち着いて、今はそこまで名前を聞かない。
確か胡桃さんと結婚したのは人気絶頂の3年前。
胡桃さんは業界の人ではないけど、本条正樹が売れる前からずっと付き合ってたとか。
しかし、その仲も直ぐに冷め・・・・結婚して結構直ぐに本条正樹の不倫報道が出た。
その後、話し合いをしやり直したと聞いていたが・・・・噂だと本条は他所に愛人を作って殆ど帰っていないとか。
だから胡桃さんもうちに通っているんだろうけど。
車を出すと、胡桃さんは助手席に座って項垂れたまままだ鼻を啜っていた。
俺はティッシュを胡桃さんに渡して、
「もーー!!せっかく沖縄に居るんだからもう泣かなーい!ね???」
俺もさっき・・・余計な事言ってしまったなって・・・・ちょっと反省。
胡桃さんとは・・・実は俺何度か担当したことがあって、イコールセックスはした事がある。
特別超可愛いってわけではないけど、普通の人よりは・・・可愛い人で、スタッフからも可愛い会員さんという枠の人。
性格も、どっちかといったら・・・・ちょっと大人しくてグイグイは来ない。
でもー・・・和也さんにはかなりのめり込んでいたようで、俺とか拓海とかには見せない一面が・・・あったのかもしれない。
胡桃さんはティッシュで涙を拭くと俺を見て、
「私・・・最低だよね・・・もう、クラブには行けないな・・・」
そう言った。
少し落ち着いたかな???
俺は運転しながら胡桃さんの顔を見て、
「んじゃー・・・もう担当俺に変えちゃいましょ!!俺だったら大丈夫よ??今フリーだし!」
そう言うと・・・・胡桃さんは・・・・笑ってくれた。
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