大人女子の恋愛方程式♡

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胡桃と健二の心の闇

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—健二side



あーーーあ・・・。
和也さんと拓海が彼女を迎えに行ってしまい、俺も蒼太さんのマンションに行こうかなって思って涼さんの家のテラスでコーヒーを飲み家の中に戻ろうとすると・・・・

「けーーんじ♡」
って・・・・テラスに来たのは蒼太さん。

他の皆は家の中に入って、何人かはお酒を飲みだしている。
「俺も~・・・・取り合えずマンション行こうかなー・・・って思ってました。蒼太さんまだ帰らないっすか?」

蒼太さんのマンションはこの集落から歩いてでも来れる距離。
隆太と俺は今日からそのマンションで暫く過ごさせてもらう。

蒼太さんは・・・しょっちゅうこの集落に遊びに来ているみたいで、いつかここに大きな家を建てて独身者専用のシェアハウスを建てたいってさっき言ってた!

俺もいつかそこに住みたいなー・・・・。

蒼太さんは俺の横に立ち、
「何かあった?」
そう言って笑った。


・・・・・・。


蒼太さんの・・・この笑顔って不思議。
なんか話したくなる・・・ような・・・。
女性陣がみんな揃って蒼太さんに相談する意味が・・・・分かるような気もする。

俺は携帯をポケットにしまい、
「いや、・・・なんかー・・・俺もう大分いい大人なのに、未だ地元仲間の事で揉めたり・・・そういうの面倒だなって・・・・少し疲れちゃって」
井ノ川に会った事・・・・。
嫌だったとかじゃないし、顔を見た瞬間ドキッてしたのも確か。

でも・・・モヤモヤして、なんだか・・・胸の奥でざわッとして・・・苦しい。
すると蒼太さんは、
「それはねー・・・凄く分かる!うちらもずっとー・・・昌也と揉めていたでしょ?今は、昌也が捕まってー・・・すっごく平和・・・・・。」

あー・・・・沖縄の問題児『昌也』かぁ・・・・。
あれもかなり強烈だって聞いてた。

蒼太さんは遠くを見つめ、
「でもね、今は皆すっごく幸せ!子供も増えたしー・・・一気に明るくなった感じかな?・・・だから、健二もさー・・・笑ってほしいなー・・・・」
って・・・そう言って俺の顔を見てきた。

え・・・??
俺・・・結構笑ってるキャラだけど!
「え・・・俺って結構笑ってません??メッチャ陽キャですよ俺ー!!」
そう言うと蒼太さんは・・・。

・・・・・・・・。

俺の頭に手を乗せ、ぐしゃっと・・・・優しく撫でて・・・・。

「健二はさー・・・いつも楽しそうにしてるし、健二がいると雰囲気が明るくなってー・・・皆楽しくなるのよ・・・・」
って・・・・。

なんか・・・ちょっと胸がキューってなった・・・。

「でもさ、たまにしんどくなったりしない?・・・・たまにはちゃんと、本音・・・・言いなさいね?」
って・・・蒼太さんって、いつも面白くて皆に弄られてるけど・・・・やっぱりすごい人だなって思った。

何だかすべて、バレちゃったって・・・・そんな気分。

持っていたアイコスを口に咥え、
「俺ー・・・・今凄く楽しいです・・・。皆と一緒にいて楽しいし・・・安心するし・・・・全部、今の俺は本当・・・なんですけど・・・・」

嘘をついている訳じゃないし、隠している訳じゃない。
和也さんと拓海には少し話はしたけど・・・・闇の部分は全く触れていない。

俺は深呼吸して、

「俺・・・・・高校の時、凄く後悔したことがあって・・・・・それがいつまでも頭から離れないんです・・・・・」

関係ないって、もう俺には・・・何もできないって口癖のように言ってた。
忘れようってずっと言い聞かせていた。

でも、あの時・・・・酷く傷付いたあの子を・・・・手放した。

「俺・・・・・思い出すのも怖くて、・・・・あの時の・・・・あの光景を・・・・苦しくて・・・・」
ずっと触れないでいた、あの時のあの・・・光景。

気付いたら涙が溢れて、俺は皆に気付かれないようにしゃがみ込み・・・・涙を拭いた。






と、その時。

プルルルルルルーーー!!!って、俺の携帯が鳴り出したーーーー!!
マジでタイミングーーーーーーッわーーーるーーーーッ!

グスグスと鼻を啜って、涙を拭き携帯を出すと、画面には『和也さん』。

おおーー・・・・和也兄貴ーーー!!珍しく、スッゲータイミング悪いぜ!!
まぁいっか・・・。

「はい!!!」
電話に出て立ち上がると、蒼太さんもニッコリ笑って俺の頭をまた撫でた。
『あ、・・健二-・・・ごめんねー・・・。今ってまだ涼の家?』
「あ・・・はい、もうそろそろマンションに行こうかなって思ってました!!」
そう言うと・・・、
『本当に申し訳ないんだけど・・・・ちょっとお願いがあるんだ・・・』

・・・・・・・。


俺は和也さんとの電話を切って、慌てて涼さんの家の玄関の方に向かった。
すると、蒼太さんが追いかけてきて、
「健二???どうしたのっ???」

和也さんが・・・結構焦った感じで言ってきた。

『胡桃さんがこっちに来たのは、やっぱり俺の兄貴と関わってた。龍と美晴さんの居所を探らせるために俺の兄貴が胡桃さんを使った』

と・・・・・・。

「なんか、美晴さんの元旦那・・・和也さんのお兄さんが、まだ美晴さんと龍を探しているみたいで・・・今日、俺等が見た胡桃さんは・・・その元旦那に言われて来たみたいです」
俺もなんか頭の中がパニック。

やっぱり胡桃さん・・・・俺等を探してたの??
しかも和也さんの兄貴も関わってた・・・・。

蒼太さんはビックリした顔で、
「ぇえっ?!」









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