大人女子の恋愛方程式♡

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大人女子がノックアウトされる時

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1月3日



—和也side



暑い・・・・・。
体がおかしくなりそう・・・・・。

何故か・・・というと、俺は2日に那覇を出発し羽田に向かった。
そして一度台場のマンションに戻ってパスポートを持って20時過ぎの羽田発でホノルルに・・・・。

温かい那覇から寒い東京に行き、またまた温かいというか暑いハワイに来たからなのかメチャクチャ体がだるい。
空港からはレンタカーを借り、コーヒーを飲みながらワイキキの街へ向かう・・・が、なんだか喉が痛い。

キャンセル待ちで取ったホノルル行きの飛行機。
久々にエコノミーに乗ったら、隣に座っていた年配の男性がずっと咳をしていたけどー・・・まさかうつった???
夏樹のマンションの駐車場で、ラインを送るが全く既読にならない。

ブロックしやがったかー???


夏樹が俺から離れたのは、多分胡桃さんと俺の関わりがきっかけだったんだと思う。
俺は確かに胡桃さんのこれからも心配。

でもそれは、俺の大事なお客様ということが前提。
兄貴が胡桃さんを巻き込んでしまった事にも罪悪感があるし、借金が多額なのにずっと俺を指名してくれていたという罪悪感。
特に胡桃さんは・・・俺が入社当初からの一番長いお客様だったから・・・つい世話を焼こうとしてしまったのは事実。

だからといって、夏樹との仲が変わるわけじゃない。
夏樹は変わらず俺の大事な人。

それは何があってもずっと・・・・変わらない。

電話も全く出ない為、直撃するか!!と思い、車から降りて奥のエレベーターに向かった。
すると、エレベーターの扉が開き

「水着安くなってるかなー???」
と・・・夏樹の声が聞こえた。
思わず車の陰に隠れる俺はー・・・・やっぱり情けない。

何のためにハワイまで来たんだよ。

すると、
「どうかなー・・・・、俺選んでやるよ!!」
と・・・・若い男性の声が聞こえて、結構焦る。

あれ??この声どこかで聞いた事があるようなー・・・・。
2人が俺に気付かずそのまま歩いて行った時、俺はそっと車の陰から2人の後姿を見ていた。

2人は仲良さそうに話しながらアメ車のトラックに乗り込み、そのまま出て行った。
夏樹は思っていた以上に元気だったな・・・・。



—夏樹side




和也君のことを忘れたわけではない。
でも・・・いつまでも引きずって家で引きこもっても・・・何にもいい事ないってそう思って、暇している遊馬と一緒に買い物に行く事にした。

ショッピングモールはやっぱり日本人観光客がいっぱい!
私達はその中をウロウロしながら、
「俺、サーフボード新しいの買おうかなー・・・・」
遊馬がサーフショップのウィンドウを覗き言った。
「買えばいいじゃん」
私が言うと・・・遊馬はゲタゲタ笑って・・・。
「お前軽く言うなよッ!!結構高いんだぞ!」

って・・・笑った。

最初遊馬に出逢った時、頭が軽そうで中身がないサーファーって印象。
格好いいかもしれないけど私は・・・特にときめかなかった。

でも、人懐こくて話しやすいし・・・悪い人ではない。
最初は結構きつく当たってしまったけど、今は・・・良き友人。

「遊馬ってプロなんでしょ? スポンサーいないの?」
私が言うと、遊馬は考え込み
「一応いるよ!そこまで契約金高くないけどー・・・」

遊馬はプロサーファー・・・。
私は見た事はないけど、プロだけあって結構うまいらしい。
サーファーの給料とかって全然想像つかないけど、恐らくスポンサーと大会の賞金とか??


「最近大会出てるの?」
私が言うと、
「この前お前が居ない時~・・・ノースショアであった大会出た!優勝は出来なかったけどー・・・・」
へぇー・・・・。

サーフィンってちゃんと見た事ないけど・・・少し前にネット動画を見たらプロサーファーって凄いな~ッて・・・ちょっとビックリした。

私と遊馬は喋りながら水着売り場に行き、カラカラとハンガーに掛かっている水着を物色。
「夏樹、これはー???」
遊馬は超ド派手な際どい水着を見せてきて笑った。
「そんなの着たら和也君がひっくり返っちゃう!」

・・・・・・・。
って、つい・・・・和也君目線でモノを買う事にもう慣れていることを実感。
思わず口を手で押さえ遊馬を見ると、遊馬は目を細めて笑って・・・、

「ったくよぉー・・・なんだかんだ言って頭の中和也でいっぱいじゃねーか!!」
そう言ったの。
別に・・・そう言う訳じゃない。

ただ、それが癖になっちゃっていたというか・・・・・。

黙ってカラカラとまた水着を見ていると、
「和也に電話してみればいいじゃん!さっきだって電話あったんだろ?」
って・・・・遊馬は笑って言った。

そう・・・・。
さっき、マンションを出る時和也君から電話がかかってきた。
ラインも何件かきていたけど、怖くて見れなかった。


結局私は水着は買わず、モール内で飲み物を買って海岸へ向かった。
砂浜に横になって2人で並んで海を眺めていると
「今、日本は・・・8時位かー・・・・」
遊馬が時計を見て言った。


今・・こっちが13時だから・・・日本は朝の8時。
私も、和也君がくれた時計を眺め・・・ため息をついた。

なんか、時計だけもらっちゃうってちょっとせこいって思われたかも。
別に計算してそうなったわけじゃない。

那覇空港に着いてから気付いたの。
和也君からもらった時計、してきちゃったって・・・・・。

すると、
「ライン見ないの~???」
って、遊馬はそう言って笑った。

私は起き上がってジュースを飲むと
「だって、見たら返信したくなるしー・・・」
そうそう・・・。
ラインを見たらきっと、すぐに返信しちゃう。
「返信すりゃいいじゃんッ!」
遊馬はそう言って笑った。


だって・・・和也君は優しいから・・・きっと私を慰めるような内容のはず。
そんなの見たら、すぐにでも和也君に会いたくなっちゃう。
すると、
「お前好きなんだろ~???和也の事---!」
って・・・もう呼び捨てね!
まあ遊馬らしいけどさ・・・。

「好きだけど・・・和也君が私と居ることにメリットはない」
私がそう言うと・・・遊馬はゲタゲタ笑って・・・。
「何だよメリットってッ!!好きか嫌いかにメリットとか関係ねぇだろ???好きなら好きでいいじゃん!」

遊馬はジュースを飲みながら、
「なんかさぁ、・・・大人になると好きなものを好きってちゃんと言えなくなったり・・・言ったらどうなるかとか考えちゃうよな?」

・・・・・・。

「でも言わないと届かねーし・・・言ってダメだったら仕方ねーけど~、言ってもいないのに諦めるなって」

そんなの・・・分かってるけど・・・。
「んー・・・・・でもさぁ、・・・・」
でも・・・なかなかそんなの言えない・・・・。
「でもじゃねーよ!いいから、一回ライン見ろって!」

確かに・・・ずっと無視していても仕方ないし。
私はそう言われて、携帯を出しラインの画面を開いた。

すると、遊馬は私の携帯を覗き込み
「ほらっ!ポチッと押せって~!!!」
そう言って、手を出してきて画面を触った。
「もーーー・・・やめてってば~ッ!!!!」

2人でふざけていると・・・。
「ぁあっ!!!!!」
・・・・・ッ!?
ふざけていたら・・・間違えてライン通話を押してしまった・・・・。









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