SECRET 後編

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新たな関係のスタート

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今日から私は会員から同僚になる。
ワクワクと緊張、

そして、ほんの少しの不安。

何人かしか見たことはないが、イケメンしかいないという噂のクラブスタッフ。


+゚.:。†゚.:。+゚.:。†゚.:。+゚.:。†゚.:。+゚.:。†゚.:。+゚.:。†゚.:。+゚.:。†゚.:。†゚.:。+゚.:。


出勤初日



私と涼は、予定通りマンションに朝7時過ぎに到着した。



私は今日からクラブの従業員。
少し不安だけど、楽しみでもある。

シャワーを浴び、着替えを済ませ化粧も派手になり過ぎず・・・清潔感が出るよう気を付けた。

普段着より大人しめな黒いスカートに白いブラウス、黒のジャケットを羽織って鏡を確認。
髪も編み込み、・・・耳元に派手に見えないシンプルなピアスをした。

「よっし・・・・・・」

私は8時にマンションを出た。
ゆりかもめの駅まで歩く途中に見える涼のマンション。
振り返ってマンションを眺めていると、涼の車が見えた。

涼は信号待ちをしてる私に、タバコを吸いながら笑って手を振った・・・。

爽やかー・・・・///////////


「・・・///////」

私も手を振ってみる・・・。
やっぱ格好いいな・・・・。涼・・・。

その直ぐ後ろに走ってきたのは、淳君。
淳君の車は私の脇で止まり、

「お前今日から?」

相変わらずな感じだ。

「うん、宜しくお願いしますっ」

私がそう言って頭を下げると、淳くんはタバコに火をつけて

「面倒な問題起こすなよ」
と、ニカッと笑って行ってしまった。


問題っ?
私が問題起こすわけないじゃん!!!

私は駅まで歩き・・・電車に乗って銀座に向かった。
今日から従業員として働くって、皆知ってるのかな?
いきなり行って、ビビられない??

でも、皆いい人だって言ってたし。
達也もいないし・・・。


銀座の駅を出てクラブまで歩き、ビルに到着すると・・・。
いつもいる警備員さんは私の方を見て、にっこり笑った。

やっぱ、話通ってるっぽいな。

10階に来てって言われたけど、ここから入って良いんだよね??
普通にあのエレベーター使ってもいいのかな。

少し考え、正面入口から中を覗くと・・・・・。

エレベーターホールにスーツを着た男の人がいるのが見えた。
うわ・・・。
皆朝、こっち使うのかな・・・・。

どうしようどうしよう・・・。
一人で外をうろうろしていると・・・。

「結城ちゃん・・・・入らない???」
と、背後から声が聞こえて・・・・振り返ると、スーツ姿の一樹さんが中から出てきて声をかけてくれた。

奥を見ると、見たことがない若い男性が2人・・・エレベーター前に居てこっちを見ていた。
「あ・・・・/////よかった。ちょっと緊張しちゃってて・・・・」

私がそう言うと、一樹さんは笑って・・・・。
「そうだよね?一緒に行こうー・・・若い子紹介するよー・・・・」

一樹さんって、やっぱり優しいな。

一緒に中に入ると、いつか淳君に送ってもらった時通った扉が開いて・・・そこから涼と淳君が出てきた。

一樹さんは、
「結城ちゃんが外に居たの見えたから、声かけたんだー・・・・」
そう言って私を皆の方に連れて行ってくれた。

涼は、淳君の後ろでにっこり笑って・・・。
手を上げた・・・・///////////

私は、初めて会う若い男性二人に頭を下げて・・・・。
「今日から・・宜しくお願いします。橘結城です。」
そう言うと、
「結城さん結城さんッ!!俺、涼さんチームなんですがスペシャル会員様の階級試験まだ受かってないので、一度も対応できなかったんですが・・・健二って言います!!!」

健二君。
彼は第一印象は・・・・・ジャニーズに居そうな・・・可愛いイケメン君だ。話し方とかも弟タイプって感じかな・・・・。

「あ・・そうだった・・ごめんね、一回も会わなかったね・・・・・」
私がそう言うと、
「いーんだよ!達也に散々やられて、健二にまで変な事されたらお前立ち直れなくなるぜ?」
そう言ったのは、奥で壁に寄りかかる淳君。

変なこと???
てか、アンタも相当強引でしたけどね。

とは、まさか言えず・・・・黙っていると、
「やめてくださいよーーー、俺はバカなだけで達也さんみたいな無茶はしません!」
健二君はそう言った。

やっぱ達也ってそういう感じなんだなー・・・・。
すると、
「あ・・俺、涼さんのチームの・・・健二と同期の拓海です。よろしくお願いします!」

黒縁眼鏡の綺麗な顔の子が頭を下げてきた。
凄いな、モデル級の綺麗な顔。

へぇー・・・こんな子もいたんだ。
すると・・ポーーン・・・。
エレベーターが到着し・・・皆でそこに乗り込んだ。






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