SECRET 後編

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新たな関係のスタート

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この、エレベーター内の男だけでも精いっぱいなのに・・・・・。

オフィスに行ったら、涼と・・淳君、一樹さん。そして、健二君・・・拓海君・・・。
後、以前話にだけ出てきた・・・和也さんって人とか。

うっ・・・きっともっといるはず。
さっき、もっと大勢の笑い声が聞こえたし・・・・・。


あれっ?!
俊也は何処へ???

俊也は違う階なのかな・・・。
頭の中を色々駆け巡った。


ポーーンと、音が鳴り・・・あっという間に到着。

着いたのは、最上階だ・・・・・・。

皆がエレベーターを降り、最後に残った祐ちゃんが私の方を見た。
そして、
「結城さん行きましょう!」
と・・・・・。

うっ・・・
祐ちゃんは颯爽と出て行った。

でも・・・。
その外には・・・

男男男男ッ!!!!!!!!!!!
男祭りッ!!!!!!

私、何回瞬きしただろう。私の中で、時間が止まった感じだった。

そのまま立っていると、
・・・・・・・。
エレベーターのドアが閉まった。


―涼side


俺は淳と一緒にエレベーターを降り、祐司に結城を任せていたら・・・・・。

???????

「あッ?!」
と、思わず声を上げてしまった。

エレベーターは結城を乗せたまま・・・・・。
扉が閉まった!!



「ぁあっ!!!」
俺は慌ててエレベーター前に行きボタンを押した。
すると、ドアがゆっくり開き・・・・。
その中で、
バックを胸の前で抱えて・・・硬直した結城が立っていた。

「結城さん・・・」

祐司はドアを抑えて、俺は結城の腕を掴んだ。

「結城・・・大丈夫・・・行こう・・・。」
俺がそう言うと、結城は口を開けたまま俺を見て・・・。

首を横に振った。

すると・・・

「モタモタしてんじゃねーよ!!子供かよ、面倒くせーな・・・・・」

後ろから淳が来て結城のバックを、グイーーっと引っ張り・・・。


「きゃぁぁぁっ~ッ!!やっぱ無理無理無理!!!!/////」
俺らに引きずり出された結城は真っ赤な顔で、・・・・。

散歩中の帰りたがらない犬のようだった。

健二や拓海や一樹がゲタゲタ笑う中、他のスタッフはそれをじっと見つめた。



―結城side




男だらけ・・・・・・。
てか、男しかいない・・・・・。

エレベーターを降りると・・・そこは、ホテルみたいな広いロビーみたいな場所で・・・ソファーが沢山あって・・・、皆、何かを飲みながら・・・タバコを吸っていたり・・・講堂の入り口で話していたり。


そして、皆・・・・一斉にこっちを見た。
こ・・・・・。
こわ・・・・。

講堂はかなり広そう・・・。
こんな・・・大きい建物だったんだ。


「結城一コーヒー飲む???」
涼は奥に置いてあるコーヒーの機械を指さし言った。

あ・・・・
あ・・・・



その機械の周りには皆集まって、飲み物を入れていた。

私が奥を見ると皆が一斉にまたこっちを見た!!

ひぃぃっ・・・・
涼と淳君の後ろに隠れると・・・。

淳君はコーヒーを飲み干し、

だまーーーーーって奥のコーヒーの機械の方に行き・・・。
新しくコーヒーを入れて私の前に差し出した。

「はいっ!!」

えっ・・・。
淳君は笑って講堂の中へ行ってしまった。

カップの中を見ると美味しそうなカフェオレ。
一口飲むと、普通にカフェで飲むような美味しいカフェオレ・・・・/////////

美味しい・・・・。

「アイツ、結果優しいよな」

一樹さんは笑って私の横で煙草に火をつけた。
淳君・・・。
涼は携帯灰皿を出しタバコに火をつけ、

「アイツたまに優しいからモテるんだよ。」
そう言った。


確かに・・・・。
淳君って、普段は素っ気ないし・・・いつも真顔で・・・口調も優しくないんだけど、たまーに・・・・。

優しくて・・・たまに・・・笑う。

きっと、凛さんは・・・そういう淳君が・・・好きだったのかな?
それとも、凛さんにはいつも優しいのかな???








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