SECRET 後編

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イケメンパラダイスでの最初の事件

7

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―その頃

お客様フロアー、受付では・・・・・。



―仁side



「またお待ちしてます・・・お気を付けて。」

常連のお客様をお見送りし、エレベーターが閉まると・・・・・。
もう1台のエレベーターが下から上がってきて、扉が開いた。

そこから降りてきたのは・・・・・。

「湊・・・・・」
そう・・・そこから降りてきたのは湊だった。

湊は血相を変え、直ぐに俺に・・・・
「結城さんは?」

そう聞いてきた。
何かあったのか・・・・?

「結城ちゃんはー・・・今、直樹の面談してる。何かあったのか??」
カウンター内に居た祐司さんがそう言うと・・・・。

あ・・・・。
そうだっけ??
俺も直樹の、通称『結城面談』があることを忘れていた。

湊はそれを聞くと、速攻奥の扉を開けてオフィスの中へ入って行った・・・・。
えっ・・・・・。

「湊っ・・・・」
俺が追いかけていって湊の肩を掴んだが、湊はそれを払い・・・奥からこっちを見ていた涼さんに、

「涼さん、結城さんは?」
そう言った。

すると、涼さんは・・・・・・。
「直樹と談話室・・・・・」

そう言いかけると・・・直ぐに顔色が変わり・・・・・・。
慌てた顔をして隣のオフィスへ走って行った・・・。



――結城side



「ね・・・結城さん?この後直ぐに倉庫だよ?分かった??」

直樹の腕を掴み・・・これ以上奥に来ないよう必死で堪え・・・・

「行くから今は止めてっ・・・お願いっ・・・・・・」
早く・・・早く離れたい。
何なのコイツ・・・・・。

凄い力・・・。

直樹は私のお腹を右腕でぐぐーーッと押し、抑え込む・・・・・・。
「後でちゃんと倉庫に来ないと全部バラすから・・・いーい??ちゃんということ聞いてね?」

凄い力で、下着の中に指を入れてくる・・・・・。

涼ッ・・・・。
全力で直樹の胸を押し、

「やめてっ・・・・・・・・・・」

そう・・・言った時、



バンッ!!!!と、・・・談話室のドアが開き、

「・・・・・・ッ?!」
ビックリしたのは・・・。
私も・・・
直樹も・・・・・。


「お前何してる?」
凄い・・・・・。
低い声。

直樹は慌てて私から離れ、スマホをポケットに終った。
「てめぇ何してんだっ・・・・・・」


ッッ!!!!
達也・・・・。

血相を変えて入ってきたのは達也だった・・・・・。
直樹のシャツを掴み、ソファーから引きずり下ろし談話室の外へ問答無用で引きずって・・・・達也はそのままデスクの方に直樹を投げた・・・・・。

私も慌てて外に出ると・・・隣のオフィスから涼と・・仁君。
湊君。

湊君が凄い勢いで倒れた直樹を掴み、
「お前兄貴と同じ目にあいたいのか?」

み・・・・。
湊君・・・・・。

すると、直ぐに達也がまた直樹を掴み・・・・速攻・・・・ボカッ・・・・と一発・・・・・。

ビックリして・・・・私は足が震えた・・・・・・。

達也はそれでも倒れた直樹を掴み、
「おい、こら立てよ。お前何してんだ?・・・・おい!」


「やめろ!達也っ・・殴るなっ!!」
涼がすぐに来て達也を捕まえ、バタバタ暴れる達也を・・・・直樹から離した。
直樹は顔を歪め、切れた口を腕で拭いた・・・・。

緊迫した空気の中、私も・・・動揺を隠せず・・・・手足が震えて壁に寄りかかった・・・。

すると、達也は・・・抑えている涼を振りほどき・・・私の方をじっと睨んだ。


「お前もお前だっ!!いったい何やってんだよ!」

え・・・・・・・・・。
はっ??・・・私が・・・・何を?

「・・・なにそれ・・・」

私は資料をギュッと持ったまま、震える手を必死で抑えた。

「お前何言ってんだよ?いい加減にしろ・・・・・」
涼は達也を抑えてそう言った。
すると、達也は涼の手を凄い勢いで払い・・・・
「うっるせぇな・・・・・触るなっ・・・」
涼は私に近づく達也をまた抑え、肩をグイっと押し・・・・
「お前煩い・・・・・少し黙れ!」

すると、淳が慌てて来て・・・・・・。
「涼迄やめろって・・・・」
そう言って・・・・。
一瞬収まったかと思いきや、


「お前・・女と男・・二人でそんなとこ入って・・誘ってんじゃねーよ?」
達也は涼を押しのけて私の前に来て言ってきた。

な・・・・。
なんなの?

「何言ってんのっ?!」
私も流石に頭にきて言い返した。







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