SECRET 後編

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誤解と和解 そして私の推しメン

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「・・・後ーーーーっ・・・」
涼がギュッと私の手を握ったまままた話し出した・・・。
三越女子の話だっ・・・・!!!

「社員旅行なんだけど・・・・」
えっ・・・!
あ、それねそれ・・・。
うんうん、大事大事・・・・。

「あ・・・月末だっけ・・・」
涼は私の手をむぎゅーッと握って・・・・、
「言わないでごめんな・・・。達也も来るしー・・・正直・・・俺も行かないことにして結城と2人で違うとこ行ってもいいかなって思ってたんだけど・・・忙しさにかまけて話後回しにしてた・・・・」

えっ・・・・・・・。
てかー・・・・・・。
本当に、忙しさにかまけすぎ!!!!

「でも・・・もう涼は行かないとだめでしょー???」
私がそう言うと、
「そうなんだよねー・・・。和也にちゃんと話しなかった俺が悪い!!・・・でもさ、和也がー・・・達也の件で迷惑をかけたから、結城に楽しんでもらえる旅行にしたいからって・・・。アイツ色々考えてるみたいなんだよね・・・・」

和也さん・・・・//////////
あーーあ・・・。
本当に、完璧男子だな。

「ね、・・・和也さんって彼女いないの???」
私が聞くと、涼は・・・ププッと吹き出し・・・・。
「何々ーー??お前和也ファンになった???・・・・アイツはー・・・なんか・・・そう言うの全く聞かないんだよなー・・・何年か前にスッゴイ可愛い子と歩いてるの誰かが見たって言ってた位かな・・・・・。」

へぇー・・・///////////
今のところ、私の推しメンはー・・・・・。

湊君と和也さんだなー・・・・。

「あ・・・、で、旅行どうする???結構いい旅館だぜ?俺もよく知ってるとこ・・・・」
へぇ・・・////////////
「行こう・・・かな・・・・////////なんか楽しそうだし・・・・・」
「そりゃ来てくれたほうが嬉しいよ!!みんな喜ぶッ・・・・・」


あのぉ・・・所で・・・・あの三越の女の人はーー・・・・一体・・・・。
私は隣で・・・涼の顔をチラッと見た・・・。
すると、
「なにー??」
「・・・・・・」

・・・・私から・・・更に聞くのって・・・しゃくだな・・・・
じーーっと・・疑う眼差しで涼を見た・・・・。

すると、流石に涼も気付いたのか・・・・・。
「三越の女の子、・・・・気になるの??」

そりゃぁ・・・気になる!!!!

「・・・・言いたくないなら・・・・いい。」
「気になる??」
「・・・・意地悪だね・・・言いたくないならいいよ・・・」

何で素直に聞けないんだろう。
普通に・・・・、あの人誰ーー???って・・・聞けばいいのに、遠回りして淳君に聞いたりして・・・私感じ悪いよね。

でも、
「・・・・そっかーーーーっ!!じゃぁ・・言わない!!」
涼だって・・・さっき頑張るって言ってた割に、なんで隠そうとするの??
それともただの意地悪???

一気に・・・ズンっと・・胸が何かに掴まれたように・・・潰された気分だった。

もしも・・・、
「・・・涼が・・・他にも・・そういう子いるなら・・・私はもういい・・・」
淳君とどうこうするとかではない。
ただ、安心していられないのはきつ過ぎる。


「本気でそう思うの??俺ってそんなに信用できない?」
「そういう事じゃなくって・・・何もないなら言ってくれたらいいじゃない。何でもったいぶるの???」
喧嘩したくないのに・・・・・。

「お前が意地張るからだろ??気になるなら他の奴に聞かないで俺に聞けよ・・・・」
そ・・・・//////////
そんなの自分が一番わかってる!!
でも、全然聞ける雰囲気なかったじゃない!!

「悩んでるから・・・色々考えちゃって、だから聞けないの・・何も考えずに聞けたらこんな事にならない!」
好きだから色々考えちゃうの。
素直に聞ければいいけど、私は・・・中々それが出来ない・・・・。
努力しても、・・・・。

聞いて嫌われたくないのに・・・。
ただそれだけなのに。


「別に変な関係じゃないよ・・・・三越の子・・・・」
「・・・・・」
涼はため息をつきながら、

「同じ沖縄の子でーー・・大和の妹なんだよ。大和から、今年の春から妹が上京してるって聞いててー・・・三越の社員で働いてるから、丁度買いたい店が入ってるからー・・その子の売りあえになればと思ってその子にお願いしたのー・・・・・」

大和????・・・・って・・・・・・あの、お医者さんの人????

「妹・・・・・???」
涼は私の顔をチラッと見て、
「あぁ、外商営業に配属されたって聞いてたからー・・・・事前に聞いたら対応してくれるって言うからさー・・・んで、対応してくれたお礼でケーキ買ってやったー・・・・。てか、お前、あの子の顔見た???」

え・・・・・・。
結構可愛かったと思うけど・・・・・・・。

涼は少し笑って、
「大和と同じ顔してんの!!・・・・今度一緒に行くか?大和にしか見えないし、あの子に手出したら大和とデートしてる気分になるくらい似てる!!!」

えっ・・・・・・・。
や・・・大和君と同じ顔っ????

「誤解は解けた??」
涼は優しく私の髪を撫でて・・・笑った。
「・・・ん・・・///////////」




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