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三角関係
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しおりを挟む15分ほどで車はヒルズの駐車場に入った。
てか、振られたって・・・、どういう意味?!
あんなにラブラブだったじゃん・・・・。
お互い・・・ずっと忘れられなくって・・・・。
結局大好きで、よりを戻したんじゃ・・・・・。
車を止め淳はさっさとシートベルトを外し車を降り、私も追いかけて行って淳の横を歩くと・・・。
「ちょっと展望台上がろうぜ・・・・・」
淳は・・・いつもそんな笑顔を凛さんに向けていたんでしょ?
ずっと凛さんだけを見ていたのに・・・なんで??
私が足を止めたまま淳の後姿を見ていると、淳は振り返って・・・・
「時間無くなるぞ、いこーぜ!」
そう言って、私の手を掴み・・・歩き出した・・・。
普段・・・笑わないくせに・・・。
冷たいくせに・・・。
何で???
淳は入り口でチケットを購入し・・・また私の手を引っ張ってエレベーターに乗り込んだ・・・。
展望台に到着すると・・・淳はまた私の手を引っ張って歩き出した。
「ね・・淳・・・あのさ・・・」
私が何かを言っても、
「あーーーっ!!結城見ろッ!!うちの会社見える」
人の話を聞けー!!!!
いつも見せない・・・少し無邪気な顔をして・・・・。
笑ってる淳。
「淳・・・・ねぇってば・・!!!」
私は少し小走りをし淳のすぐ後ろに行くと、淳は直ぐに振り返って来て・・・私をガラス越しに立たせた。
「凛とのことはーー・・もう終わったんだ・・・。俺はもう振られた・・・ただそれだけだ・・・・」
そう、私の耳元で言ったの。
振り返って、淳の目を見ると・・・少し悲しそうな顔・・・。
なんか・・・・。
湊君と同じ顔・・・・。
同じ目で私を見てる。
「振られたら直ぐ他の女に行くなんて変か???」
なっ・・・何言ってんの・・・・・/////////
不覚にも、今ドキッとしてしまった私。
「あ・・・でもっ!!私は・・・/////」
「涼が良い?」
涼・・・・・・////////////
淳は私を囲うように手すりに両手を置き、
顔を近づけ、
「涼が好き?」
・・・・・・///////
「待って・・淳・・ちょっ・・・」
「お前、このタイミングで湊に靡いたりすんなよ??」
ドッキーーン!!!//////////
イヤイヤ!
それはまた違うのっ
湊君は私のー・・・推しメン!
グッと近づいた淳の顔・・・それ以上近づく事は無く一旦止まって、でもものすごい近くで・・・息がかかった・・・。
「湊は年上キラーだからな・・・・・気を付けな!」
ひぃ!!!!
ヒルズを出たのは18時ちょっと過ぎ。
時間通り表参道の店に到着した。
店の前には
『本日貸切』と書かれていて、それを見た淳は・・・・。
「なになに??今日結構大きいパーティーなの?」
「あ・・・どうなんだろう・・・何人来るかも聞いてないけど・・・」
私がそう言って車を降りると、
「そっか・・・じゃぁ・・変な男に引っかかるなよーーー」
「・・・ありがとう・・・またね・・・・」
「あぁ・・またな」
淳は手を振って、行ってしまった。
はぁー・・・・なんか・・・罪悪感万歳なんですけどー・・・・。
時計を見ると18時半ジャスト。
気を取り直し、扉を開けると・・・・パンパーーン・・・クラッカーが鳴り響き・・・音楽がかかった・・・・。
・・・・・・//////////////
「ハッピーバーースデーー!!結城ーーー!」
店に入ると、・・・・美佳を中心に、モデル仲間が沢山集まって私を待っててくれた・・・・/////////
「・・・・わぁー・・・・ありがとぉー・・・/////////」
私は美佳に連れていかれ店の奥の席へ・・・店内には50人くらい集まってた。
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