SECRET 後編

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○○研修

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食事をデリバリーしてオフィスで取り、少し休むと私もだいぶ回復。
夕方の研修前に涼と一緒に向かったのは、この前行ったwreath本店。

美晴さんまだ居るかな???
そう思って、ショーウィンドウから中を覗くと・・・・・。

あっ!!!
「まだ居た、良かった・・・・。」
涼と私は美晴さんがいることを確認し店内へ向かった。
私たちが店に入ると、美晴さんは直ぐに私達に気付いて
「結城ちゃん、良かった。今度ラインしようと思ってたの・・・・。」

そう言って私の手を握った。
「良かった~・・・私も連絡しようしようって思ってたんですよーー・・・・」
「私、来週で休暇に入るからさ・・・あ・・・、今日も素敵な彼氏と一緒だね・・。こちらへどうぞ。」
彼氏・・・かぁ~・・・・。

美晴さんは奥のドレスコーナーに連れて行ってくれた。
涼は相変わらず周りをチラチラ見て落ち着かない様子。

「今日もパーティー???」

美晴さんは新作を空の什器にどんどん掛けてくれながら言った。
「あ・・・、はい、今日はバイト先の社長の誕生日パーティーで・・・・。」
「あっ・・・じゃぁ少し華やかでもOKかなぁ・・・・。」


――涼side


今日も、変わりなく可愛いwreath本店店長さん。



結城はお勧めワンピースを何着か持って試着室へ入って行った。
俺はその前にあるソファーで腰かけた。

すると、
「どうぞ。」
今日も可愛い店長さんがお茶を持ってきてくれて・・・・。
それを頂く。

でも、この前と違う事が起きた。

「お二人はいつも仲が良いですね」
店長さんが話しかけてきたんだ・・・・。
しかも、この前とは違う感じの・・・なんというか・・・・。
少し疲れた顔というか・・・。
少し、元気がなかった。


「あ、・・・でも少し前にちょっと揉めちゃってー・・・まぁ俺が悪いんですけどね」
俺がそう言うと店長さんはクスクスッと笑って、
「そうやって・・・自分が悪いだなんて言えるのは・・・素敵ですよ」

って・・・・//////////


でも、店長さんがそう言って笑った時、彼女の手首にちらっと見えた内出血の痕。

その視線に気付いたのか彼女は袖を伸ばしその痣を隠した。

「・・・店長さん、怪我??・・・」
俺がその手首を指さし言うと、

「あ・・・はい・・・。私ね、直ぐ転ぶんです・・・・・。」

店長さんは、笑ってそう言った。

本当かな?
店長さん、その怪我は・・・・・・。
俺が口を開こうとすると、

すると、試着ルームのドアが開き・・・。
「涼ー・・・どうかなぁ~・・・変じゃない???」

俺は直ぐに立ち上がって結城の方に・・・・。
「いいじゃん、でも俺もう一個のも気になるんだけど・・・・」
結城は可愛い真っ赤なドレスで出てきた。
でも、俺は結城には真赤より薄いピンクのが似合う気がする。

俺がそう言うと結城は笑って・・・。
「わかったー・・・。ちょっともう一個着てみるね」

店長さんはそんな俺等のやり取りを・・・少し切ない顔で見ていたんだ。

俺はまた店長さんの方に行き、
「あのぉ~・・・・大きなお世話かもしれないっすけど・・・・その怪我・・・」
俺がそう言うと、店長さんは手を後ろに隠して下を向いた。


「転んでじゃないですよね?」
俺がそう言うと店長さんは真赤な顔をして俺を見た。


また俺見つけちゃった。


男のはけ口にされてる・・・綺麗なお姉さんを・・・。

でもここで俺が何かをできるわけではない。
すると、
「涼涼ーー・・・、やっぱこっちかな???美晴さんどう思います???」
結城は嬉しそうに出て来て鏡を見てそう言った。
「そっちの方が~結城ちゃんっぽいかも!!」
店長さんはそう言ってそのドレスに似合う靴とバックを持ってくると言って席を外した。

・・・・・・。
「なんか・・美晴さん今日元気ないね・・・・」
結城は少し離れた場所で、バックやら靴を持ってこっちに向かって歩いてくる店長さんを見て行った。

「ん・・・なんか、彼女悩んでるように見えるな・・・・」
思わずポロッと言うと、
「えっ????」
結城はびっくりした顔で俺を見た。

「結城、・・・・以前祐司に貰った祐司の名刺今持ってたら・・・彼女に渡して置いたら?」
「????・・・・なっ・・・なんで????」

あれは絶対DV。
あんな場所にあんな痣、不自然すぎる。


「多分・・・・直ぐに必要になると思うから」





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