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○○研修
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―結城side
結局、薄いピンクのドレスに決め・・・それに合わせて赤いハイヒールと・・・黒のバック。
お店の出口まで美晴さんが見送ってくれた。
「結城ちゃん・・・多分また復帰するから復帰したらまた連絡するね・・・・」
私は予め用意しておいた祐ちゃんの名刺を美晴さんに渡した。
「え????これって~・・・・堂本さんって???」
美晴さんは首を傾げその名刺を見た。
すると、
「俺の名刺を渡すわけにはいかないので・・・これは俺の会社の同僚で、俺の従兄弟の堂本の名刺です。」
涼がそう言うと美晴さんはまたその名刺を見た。
「あの・・・なんでこれを??・・・・」
「あの・・美晴さん・・・何か困ってない???」
私が言うと美晴さんは手首を隠しながら、
「あっ・・・あのね・・これは・・・・」
美晴さん・・・・。
私は美晴さんの腕を撫でて・・・・・。
「美晴さん・・・何かあったら私にでもいいから相談して・・・・」
そう言うと、美晴さんは少し考え・・・でも、少し・・・。
泣きそうな顔をして私を見た。
「堂本には俺からも一言言っておきます。弁護士・・・・結城の知り合いって事で無償で紹介しますよ・・・」
美晴さんの店から会社までの道のり、涼と一緒に歩いてる間・・・色々考えてしまった。
確か、以前・・・他のスタッフさんが・・・。
美晴さんの旦那さんの話をしていたのを耳にしたの。
美晴さんへの依存が凄くて、しょっちゅうお店に来てたって。
でも、確かにあんなに綺麗な奥様なら心配で仕方ないのかなと・・・。
その時は思ってたの。
隣を歩く涼を見ると、涼は私の顔を見て・・・・。
「ごめんな、・・・別に可愛いからとかじゃないよ。ああいうのは・・・許せないんだ・・・。」
分かってる。
美晴さんに態々、祐ちゃんの名刺を渡すよう私に言った涼・・・・。
自分の名刺を渡さなかったのは・・・私への気遣い。
そして・・美晴さんに変な気を遣わせないための・・・。
気遣い・・・。
「ありがとう・・・・」
美晴さんが、今・・・・。
苦しんでいませんように・・・・・・。
私たちの考えすぎ・・・だといいな。
そう思いながら涼の腕にしがみつき、顔を付けた・・・・。
会社に戻り
私は買ってもらったドレスをハンガーにかけて、オフィスのラックにかけておいた。
「拓海が、今日結城のヘアメイクやるって張り切ってた」
涼が笑って言った。
「本当っ??」
拓海ってすっごい・・・センスいいし上手なんだよなー・・・。
今後も撮影とかあったら頼みたいくらい。
「今日は芸能人の結婚式並みに人が来るから!」
「何人来るの???」
「・・・・多分ーー・・・都内近郊だけだけどスタッフ陣殆ど来るから、・・・1000人は来るんじゃん??」
「1000っ??!!」
「だって・・うちだけで・・受付とか全てのスタッフ入れたら200人位。後は・・都内が他4店舗・・神奈川2千葉2・・埼玉2・・・後、茨木か・・・だから・・・そんくらいかな・・・」
そっ・・・。
そんなにあるの??
シークレットクラブって・・・・・。
「皆男の人??」
「・・・そうそう・・・」
うーーーわ・・・。
今日も男祭りか・・・・。
しかも・・・・皆良い男なのかなー・・・・。
「涼ーーー・・・俺らも昼飯行きながらネクタイ買ってくるー・・・今年は蝶ネクタイにしよっかなー!」
淳が笑ってそう言った。
「蝶ネクタイ可愛いじゃん!!」
私がそう言うと、淳は笑って・・・・。
「だろっ?!」
「俺ら16時から講習行くからーーー・・・」
涼がそう言うと、一樹さんと淳は手を振って・・・・。
「はーーい、またねー・・結城ちゃん!!」
二人でオフィスを出て行った・・・・・。
結局、薄いピンクのドレスに決め・・・それに合わせて赤いハイヒールと・・・黒のバック。
お店の出口まで美晴さんが見送ってくれた。
「結城ちゃん・・・多分また復帰するから復帰したらまた連絡するね・・・・」
私は予め用意しておいた祐ちゃんの名刺を美晴さんに渡した。
「え????これって~・・・・堂本さんって???」
美晴さんは首を傾げその名刺を見た。
すると、
「俺の名刺を渡すわけにはいかないので・・・これは俺の会社の同僚で、俺の従兄弟の堂本の名刺です。」
涼がそう言うと美晴さんはまたその名刺を見た。
「あの・・・なんでこれを??・・・・」
「あの・・美晴さん・・・何か困ってない???」
私が言うと美晴さんは手首を隠しながら、
「あっ・・・あのね・・これは・・・・」
美晴さん・・・・。
私は美晴さんの腕を撫でて・・・・・。
「美晴さん・・・何かあったら私にでもいいから相談して・・・・」
そう言うと、美晴さんは少し考え・・・でも、少し・・・。
泣きそうな顔をして私を見た。
「堂本には俺からも一言言っておきます。弁護士・・・・結城の知り合いって事で無償で紹介しますよ・・・」
美晴さんの店から会社までの道のり、涼と一緒に歩いてる間・・・色々考えてしまった。
確か、以前・・・他のスタッフさんが・・・。
美晴さんの旦那さんの話をしていたのを耳にしたの。
美晴さんへの依存が凄くて、しょっちゅうお店に来てたって。
でも、確かにあんなに綺麗な奥様なら心配で仕方ないのかなと・・・。
その時は思ってたの。
隣を歩く涼を見ると、涼は私の顔を見て・・・・。
「ごめんな、・・・別に可愛いからとかじゃないよ。ああいうのは・・・許せないんだ・・・。」
分かってる。
美晴さんに態々、祐ちゃんの名刺を渡すよう私に言った涼・・・・。
自分の名刺を渡さなかったのは・・・私への気遣い。
そして・・美晴さんに変な気を遣わせないための・・・。
気遣い・・・。
「ありがとう・・・・」
美晴さんが、今・・・・。
苦しんでいませんように・・・・・・。
私たちの考えすぎ・・・だといいな。
そう思いながら涼の腕にしがみつき、顔を付けた・・・・。
会社に戻り
私は買ってもらったドレスをハンガーにかけて、オフィスのラックにかけておいた。
「拓海が、今日結城のヘアメイクやるって張り切ってた」
涼が笑って言った。
「本当っ??」
拓海ってすっごい・・・センスいいし上手なんだよなー・・・。
今後も撮影とかあったら頼みたいくらい。
「今日は芸能人の結婚式並みに人が来るから!」
「何人来るの???」
「・・・・多分ーー・・・都内近郊だけだけどスタッフ陣殆ど来るから、・・・1000人は来るんじゃん??」
「1000っ??!!」
「だって・・うちだけで・・受付とか全てのスタッフ入れたら200人位。後は・・都内が他4店舗・・神奈川2千葉2・・埼玉2・・・後、茨木か・・・だから・・・そんくらいかな・・・」
そっ・・・。
そんなにあるの??
シークレットクラブって・・・・・。
「皆男の人??」
「・・・そうそう・・・」
うーーーわ・・・。
今日も男祭りか・・・・。
しかも・・・・皆良い男なのかなー・・・・。
「涼ーーー・・・俺らも昼飯行きながらネクタイ買ってくるー・・・今年は蝶ネクタイにしよっかなー!」
淳が笑ってそう言った。
「蝶ネクタイ可愛いじゃん!!」
私がそう言うと、淳は笑って・・・・。
「だろっ?!」
「俺ら16時から講習行くからーーー・・・」
涼がそう言うと、一樹さんと淳は手を振って・・・・。
「はーーい、またねー・・結城ちゃん!!」
二人でオフィスを出て行った・・・・・。
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