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社員旅行
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しおりを挟むその後、私達は国の重要文化財に指定されている眼鏡橋へ。
橋の上から皆でコインを落とし・・・お願い事をした。
橋の手前で皆で写真を撮り・・・たまに芸能人と間違われる彼等は何故か握手をしたり、写真撮られたり。
私たちは車に乗り込み・・・今夜の宿へ向かった。
宿は雲仙岳の温泉。
若手君たちは疲れきって後ろで爆睡。
運転は淳に交代し、景色は町から段々緑が増えて温泉らしい景色に変わる。
「はぁー・・・。空気が美味しい・・・・」
運転する淳は私を横目で見て、
「お前、宿で涼とやるなよ。イチャイチャ禁止な」
なんて、平気で言う。
宿に着いたのは夕方17時。
女将さんが出てきて・・涼と和也さんと話しをしていた。
「結城、先に中行ってようぜ」
淳は荷物をおろし言った。
「うん・・・」
門を抜け建物まで皆と歩くと、木々が風に揺れる音が聞こえた。
「・・・素敵なとこだなぁ・・・・」
私は思わず足を止めて言った。
「ここさ、部屋に温泉あるからゆっくり入れる」
淳が笑った。
「はぁー・・・じゃぁー・・皆で一緒に入ろうか??」
一樹さんが笑って言う。
流石に皆では入らないでしょ?
私がシレッとした顔で一樹さんのことを見ていると、
「結城ちゃん、そのオジサンを見る目止めて!」
一樹さんが笑って言った。
建物の中に入ると落ち着いた雰囲気のロビー・・・・。
涼と和也さんも女将さんと入ってきて・・・チェックイン中。
仲居さんがすぐに荷物を積み始め、私は隆太とロビーで写真を撮ってはしゃいだ。
なんか学生時代に戻ったみたい~。
凄く楽しいっ!
すると、チェックインを済ませた涼と和也さんが皆の所に来て、
「うちは二部屋に別れるからな??隆太と、健二と拓海~」
私達が今日使うのは本館から近い三棟。
1番大きな建物を和也さんチーム。
少し小振りな建物を涼チームが二組に分かれて使う。
部屋に入ると、
建物内は二階建てになってるようで上に洋室が一部屋。
下に大きな和室があり、その大きな窓からは竹林と川が見える。
「すごーーい!!」
私は荷物を置き部屋を駆け回った・・・・・。
すっごい広い!
中居さんはお茶を入れながら・・・涼に布団の弾き方を聞いていた。
私は窓から見える川に釘付け。
ジーーーーーッ・・・・・・・
明日の朝とかめちゃ綺麗だろうな・・・・。
「はぁ~・・・・空気が美味いな~」
そう言って隣に来たのは淳。
辺りはもう暗くなってきていて、カラスの鳴き声がまた雰囲気を出す。
田舎のお爺ちゃんお婆ちゃんとかいたらこんな感じなのかな~。
そういうの、憧れたな。
「結城ーー・・お前二階の洋室使って。俺ら3人は下で寝るから・・・」
涼がそう言いながらテラスに出てきた。
「うん・・」
あんな広い部屋1人で使えるの~?
すると、
「夕飯は、和也たちの部屋で19時から皆で取るから」
和也さんチームの建物広そうだったもんね。
お風呂は2階か~。
私が2階を覗きに行こうとすると、
「風呂入っちゃえば??」
涼がタバコを咥えてそう言った。
「そんなーーー・・・男性陣一番風呂入っていいよー!」
流石に運転してくれた男性陣より先には入れない。
「いいって、俺等少し一服したいからお前入ってきな??」
涼は笑ってタバコを吸いながら言った。
私は荷物を持って、二階に行くと・・・二階にも洗面台・・トイレ・・・寝室は一人じゃ勿体無いくらい広い。
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