SECRET 後編

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社員旅行

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ここ・・・めちゃくちゃ高そう。

浴衣と・・新しい下着を持って脱衣所へ。洋服を脱いで洗面台で化粧を落としてから露天風呂へ行くと、竹林と・・・下にある川が見えた。

「わぁー・・・・////////////」

体と頭を洗って・・・・ザブンっと、露天風呂に入ると風が気持ちいい。

はぁー、この前涼が連れて行ってくれた箱根を思い出す。
あの時は・・・凄く緊張したなぁ。
今も緊張するけど。
あの時は半端なかった。

サワサワ・・・・と風の音・・・・
気持ちいい・・・・・。

30分くらいしてお風呂から上がり・・・化粧水をつけ、乳液をペタペタ。

後で夕飯皆で食べるから眉だけ書こうかなぁ。

髪を乾かし・・・浴衣を着て、1階に向かう。
凄い長湯しちゃった~。

すると、
一階で、3人が話す声が聞こえてきた。

「お前ー・・・結城、マジで沖縄に連れていく気なんだろ?」

淳の声だ。

私は足を忍ばせ・・・3人を陰で見ていた。
なんか入りづらい。

「あぁ、・・・そのつもりだよ」
煙を吐きながら涼が言う。

「はぁー・・。だったらちゃんと話せよ、あの事」

あの事?
何のことかなぁ。

「昔のことだろ?もう流石に大丈夫なんじゃないの?」
一樹さんの声だ。

昔????

「昔の事でも今も続いてる事だ・・・。結城連れて帰るならちゃんと言えよ」

なんだろう。
昔の話って・・・。

すると、涼はため息をついて・・・。

「結城大丈夫かなぁ」
「向こうに行ってからバレる前に言えよ、そもそもここまでうまくいくとは思ってなかったろ?」

淳は煙草を消し言った。

ん?
どゆこと?

「そうだよね~、そうなって欲しいと思ってはいたけど本当にお前等が結ばれるとは祐司も思ってなかっただろうな」
そうなんだ・・・・・。

でも私だってビックリしたし!


立ち聞きしてるのもなんだし、そろそろ中に入ろうかな。
足を忍ばせ部屋に入ろうとすると、

「でも、祐司もあの話し・・・・いつするんだろうな・・・・早い方がいいと思うけどな」
そう言ったのは淳。
祐ちゃん??

祐ちゃんがー・・・私に話すことなんてあるのかな?
私は思わず足を止めた。

「色んな大人の事情っていうのがあったにしても、結城ちゃんちょっと可哀そうだしなー・・・・」

一樹さん????

一樹さんも知ってる・・・・私と祐ちゃんの事???
私の家族が亡くなった時の話かな。

どうしよっ!!!
部屋に入るタイミングがどんどんなくなっていく。

一瞬3人が黙った時、
今だ!!!ってそう思って扉に手をかけた。

その時・・・淳が、

「祐司と結城が兄と妹って・・・・」

え・・・・・・・・・・。
な・・何言ってるの???冗談でしょ??

私はまた手を引っ込め息をのんだ。

すると、一樹さんが
「今まで結城ちゃんに何もしてあげられなかったから・・・・・せめて涼と一緒になってほしいって社長の気持ちも分からないでもないけどね」

・・・・・・・・・。
え・・・・・・・。


どういう・・・・事????




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