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家族
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しおりを挟む―翌日
私は休みの為、朝はゆっくり。
「ふぁぁ~・・・・・・・」
あくびをして布団から出て時計を見ると、時刻は9時。
久々こんな時間まで寝た・・・・。
今日は、以前、涼と逢ったあのパン屋さんで11時半に待ち合わせをしている。
ゆっくり準備をし・・・美佳へのお土産を用意した。
美佳と会った後、私は・・・祐ちゃん・・・・お兄ちゃん???
祐兄ちゃん???と夕方から逢う為、堂本家にもお土産を用意した。
家を出て久々台場の街を歩き・・・・パン屋に向かった。
相変わらず混んでるパン屋さん。
まだパンあるかな???
おっ、シナモンロールがまだあるじゃん!!
ここ、シナモロールめちゃ美味しいんだよね。
シナモンロールをトレイに乗せ、ラテを注文し・・・・テラスへ・・・。
天気が良いし・・・気持ちいい。
シナモンロールを食べながらラテを飲み・・・昨日一昨日に撮った写真をスマホで見返していた。
少しして、
「ゆーーーうき!!!お待たせ!!!」
って・・・・いきなり声が聞こえ超びっくりして振り返ると・・・・。
格好良い秋物のロングジャケットをラフに羽織って、デニムにブルーのニットを格好よく合わせている美佳登場ーーー♡
「きゃぁぁ//////久しぶり~ッ!!!!!」
美佳の腕に抱きつくと・・・・。
「何々~ッ???あれから仲良くやってるの???」
美佳はそう言って笑いながら椅子に腰かけた。
「ぇええええええ~~~~ッ?!?!?!」
真昼間の秋晴れのお台場に・・・・。
美佳の悲鳴に近い声が・・・響いた・・・・・。
「美佳声デカいーー・・・・・」
私がそう言うと、
美佳は、ダンッ!!!とテーブルに手を付いて、
「アンタOHの社長令嬢って事っ?!」
笑いをこらえてそう言った。
絶対面白がってんじゃん!!
私が口を尖らせて、
「そういうの止めてー・・・・令嬢だなんてー・・・柄にもない」
すると、美佳は我慢していたのか・・・少し吹き出して笑った。
「でもそれ凄いじゃなーい!!パパに何か買ってもらいなさいよ!」
ゲタゲタ笑ってそう言った。
他人事みたいに言ってー・・・・。
この前貰ったバックだけで充分よ。
美佳だって一樹さんにバーキン貰ったくせにさぁ~・・・。
と、美佳の椅子の脇に置いてあるバーキンを見て私も笑った。
「でもすっごい事実。だから俊也は、そのー・・・結城の兄貴の祐司さんに言われてー、結城を見張ってたって訳か!」
そうそう!!!
結局そういう事だったんだよねー・・・・。
「でもさー、だからっていきなりさ・・・・お兄ちゃんーとか、パパーとか言って話せる訳じゃないし・・・・」
私がそう言うと、
「いいじゃなーい!パパーーー!お兄ちゃんーって甘えなさいよ」
そう言ってまたゲタゲタ笑った。
「んでっ???今夜お兄ちゃまとデートするの??」
あ、そうそう・・・。
「うん・・・会社に17時半に来るよう言われてるんだ。なんかちょっと照れ臭いけどね・・・・」
美佳は嬉しそうに笑って・・・・頷いた。
「いいじゃん、あんなに格好良いお兄ちゃんなら私もしょっちゅう会いに行くわ!!」
そう・・・・。
美佳にもお兄ちゃんがいる・・・・。
「たまにはお兄ちゃんと会ってあげなよ。向こうも絶対に心配してるよー・・・・」
美佳はお兄さんと、まあまあ仲が良い方だって・・・私は思う。
お兄さんはまだ独身だが、結構格好いい人だった。
たまに美佳に電話をしてくるけど、美佳が面倒くさそうに受け答えしてるのは…よく覚えてる。
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