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全ての卒業
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定時を過ぎると、
「・・・・よしっ!!・・・行くかっ・・・」
涼はコートを手に持ち言った。
「・・うん・・」
喫煙所から皆出てきて、淳と一樹もコートを着た。
涼はオフィスの鍵を・・デスクに置き、ジッとデスクを見つめた。
・・・涼・・・
達也も向こうから顔を出し、コートを着て・・こっちのオフィスにやってきた。
健二たちはニコニコ笑って、お兄ちゃんも見送りに来た。
「涼さん・・淳さん一樹さん・・・達也さん・・・結城さん・・・・今日まで・・マジでお疲れ様でした!!」
健二が笑って言った。
「・・・・・」
涼は笑って・・下を向いた。
すると、
「・・・あーー・・そういうのは止めよう!よし、もう行くか~・・・・・」
と、淳が笑って言った。
和也さんチームも集まって、
「・・いや、本当に4人とも・・俺ら憧れてて、本当は・・超寂しいです~!」
健二は少し目をこすって言った。
・・・・健二・・・・
「・・・皆さんが・・教えてくれたこと・・・無駄にしないし・・・結城さんが・・体張ってくれたこと・・絶対無駄にしないっす!・・んっ・・・・」
「・・・・・はぁ・・・あのさー・・・男が女の子の前で泣くなよ!」
涼が言った。
「だって俺ー・・・・超楽しかったから・・・こんな凄い人達の下で働けて・・・幸せでした!!」
「俺もですよ。本当、尊敬してたし・・これからも・・多分頼っちゃいます」
拓海が言った。
「・・・結城さーん・・・・この人たち・・・暴走するからぁ・・うっ・・・お願いしますねーー・・」
健二がボロボロ泣きだし言った。
「・・・健二・・・・うん。分かったよ、ちゃんと見とくね・・」
「・・・はぁ・・もう行くぞー」
涼は私の肩を抱き・・・下を向いてエレベーターの方に行った・・・。
淳と一樹と達也も追うようにして・・・エレベーターホールへ・・・・
ドアが開き・・・私たちが乗り込むと、
「・・・ありがとうございましたぁ!!!・・・・」
ドアが閉まり、涼も淳も一樹も達也も少し黙ったまま。
下を向いてた。
皆・・・頑張った・・証だね。
地下の駐車場に着くと、皆それぞれの車に乗り込み、涼は座席に座ってタバコに火を付け、暫く上を向いていた・。
涼、大丈夫かな。
「・・・・涼・・・・」
私はギュッと・・手を握って・・涼の顔を見つめた。
初めて見る、涼の泣きそうな顔。
もしかしたら凄い我慢してるのかな。
涼はそっぽを向いて、外に煙を吐いた。
少ししてタバコを消し・・・ハンドルを握ると、
私は涼に近づいて・・ギュッと抱きしめた・・・・。
「涼・・・・頑張ったね・・・・」
思わず、言ってしまった。
すると、少しビックリしたような感じだったけど、直ぐにギュウーーーーって強く抱きしめ返してくれた。
「・・・凄い・・・走り続けたもんね・・・・凄いよ涼・・・・・」
涼は何も言わず・・・ギュッと・・私の胸に顔を付け・・・少し肩が震えた気もしたけど、
んっ?!
あれっ?!
気づくと、
チュッ・・・・チュッ・・・・・
と、胸にキスをする涼。
「涼??」
私が下を向くと、涼は笑って・・・・・。
「やっぱりこういう時ってさ、男は子供に返るのかもなぁ・・・。ほら、子供はおっぱい好きじゃん?」
ペロッと舌を出し・・胸をまた舐めて笑った・・・・。
「・・・・・もぉぉーーーっ・・変態っ・・!!・・////////」
「このままここにいたら・・・したくなるから行くかっ・・」
私は席に戻り・・・口を尖らせた。
車を出し・・・駐車場を出ると、涼は私の手に自分の手を重ねて、
「・・・結城・・・」
「んーーー・・・??」
「ありがとうな・・・・」
「・・えっ・・・」
「お前がいなかったら・・・・多分ーー・・結構・・辛かったかも~・・・・俺!」
「・・・涼・・・////////////」
「いつか辞めなきゃいけない仕事だしな、でもお前がいてくれるから辞めても寂しくない」
「・・・涼・・・」
きっと・・・淳たちは・・・泣いたのかもなぁ。
あそこまで慕われたら・・・・泣いちゃうよね。
うん・・・・・。
「・・・・よしっ!!・・・行くかっ・・・」
涼はコートを手に持ち言った。
「・・うん・・」
喫煙所から皆出てきて、淳と一樹もコートを着た。
涼はオフィスの鍵を・・デスクに置き、ジッとデスクを見つめた。
・・・涼・・・
達也も向こうから顔を出し、コートを着て・・こっちのオフィスにやってきた。
健二たちはニコニコ笑って、お兄ちゃんも見送りに来た。
「涼さん・・淳さん一樹さん・・・達也さん・・・結城さん・・・・今日まで・・マジでお疲れ様でした!!」
健二が笑って言った。
「・・・・・」
涼は笑って・・下を向いた。
すると、
「・・・あーー・・そういうのは止めよう!よし、もう行くか~・・・・・」
と、淳が笑って言った。
和也さんチームも集まって、
「・・いや、本当に4人とも・・俺ら憧れてて、本当は・・超寂しいです~!」
健二は少し目をこすって言った。
・・・・健二・・・・
「・・・皆さんが・・教えてくれたこと・・・無駄にしないし・・・結城さんが・・体張ってくれたこと・・絶対無駄にしないっす!・・んっ・・・・」
「・・・・・はぁ・・・あのさー・・・男が女の子の前で泣くなよ!」
涼が言った。
「だって俺ー・・・・超楽しかったから・・・こんな凄い人達の下で働けて・・・幸せでした!!」
「俺もですよ。本当、尊敬してたし・・これからも・・多分頼っちゃいます」
拓海が言った。
「・・・結城さーん・・・・この人たち・・・暴走するからぁ・・うっ・・・お願いしますねーー・・」
健二がボロボロ泣きだし言った。
「・・・健二・・・・うん。分かったよ、ちゃんと見とくね・・」
「・・・はぁ・・もう行くぞー」
涼は私の肩を抱き・・・下を向いてエレベーターの方に行った・・・。
淳と一樹と達也も追うようにして・・・エレベーターホールへ・・・・
ドアが開き・・・私たちが乗り込むと、
「・・・ありがとうございましたぁ!!!・・・・」
ドアが閉まり、涼も淳も一樹も達也も少し黙ったまま。
下を向いてた。
皆・・・頑張った・・証だね。
地下の駐車場に着くと、皆それぞれの車に乗り込み、涼は座席に座ってタバコに火を付け、暫く上を向いていた・。
涼、大丈夫かな。
「・・・・涼・・・・」
私はギュッと・・手を握って・・涼の顔を見つめた。
初めて見る、涼の泣きそうな顔。
もしかしたら凄い我慢してるのかな。
涼はそっぽを向いて、外に煙を吐いた。
少ししてタバコを消し・・・ハンドルを握ると、
私は涼に近づいて・・ギュッと抱きしめた・・・・。
「涼・・・・頑張ったね・・・・」
思わず、言ってしまった。
すると、少しビックリしたような感じだったけど、直ぐにギュウーーーーって強く抱きしめ返してくれた。
「・・・凄い・・・走り続けたもんね・・・・凄いよ涼・・・・・」
涼は何も言わず・・・ギュッと・・私の胸に顔を付け・・・少し肩が震えた気もしたけど、
んっ?!
あれっ?!
気づくと、
チュッ・・・・チュッ・・・・・
と、胸にキスをする涼。
「涼??」
私が下を向くと、涼は笑って・・・・・。
「やっぱりこういう時ってさ、男は子供に返るのかもなぁ・・・。ほら、子供はおっぱい好きじゃん?」
ペロッと舌を出し・・胸をまた舐めて笑った・・・・。
「・・・・・もぉぉーーーっ・・変態っ・・!!・・////////」
「このままここにいたら・・・したくなるから行くかっ・・」
私は席に戻り・・・口を尖らせた。
車を出し・・・駐車場を出ると、涼は私の手に自分の手を重ねて、
「・・・結城・・・」
「んーーー・・・??」
「ありがとうな・・・・」
「・・えっ・・・」
「お前がいなかったら・・・・多分ーー・・結構・・辛かったかも~・・・・俺!」
「・・・涼・・・////////////」
「いつか辞めなきゃいけない仕事だしな、でもお前がいてくれるから辞めても寂しくない」
「・・・涼・・・」
きっと・・・淳たちは・・・泣いたのかもなぁ。
あそこまで慕われたら・・・・泣いちゃうよね。
うん・・・・・。
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