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全ての卒業
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しおりを挟む「これー・・、すっごいじゃん!」
淳が中を捲って少し笑った。
「あーー・・ラブレター付きだ・・」
一樹さんが笑った。
そうそう、ちゃんとメッセージも書いたんだから♡
「・・・・・」
達也は嬉しそうに・・写真を眺めた・・・。
『じゃぁー・・4人に女神からメッセージをお願いします』
和也さんがそう言って私にマイクを渡してきた。
・・・へっ??・・・またっ??//////////
「・・・和也さん・・私そんなに話せないよ~・・・」
私がそう言うと、
「今度は4人にーー言いたい事あるでしょー??」
「・・・えっ??」
言いたいこと。
私は4人をじーーっと眺め、
「えっと・・・・私の会員時代の・・担当してくれたのが涼と淳と・・・達也だったんですけどーー・・本当、超優しくていっぱい感謝してます。ただ、変な小競り合いとか・・・子供みたいな喧嘩はもう止めましょう!」
皆がどっと笑った・・・。
「結構面倒くさいし、挟まれるとスッゴく疲れるので。あとー・・暴走ッ!一樹以外は皆暴走グセあるから・・少し落ち着いてください!・・・後は・・・」
まだあるのかよって顔で・・皆がこっちを見てくる。
「後はぁーー・・いつまでも・・良い男で居てくださいっ!」
皆が冷やかしながら・・・笑って拍手をしてくれた。
4人は恥ずかしがりながら流れ出したビデオレターを眺めた。
『では、最後に堂本社長お願いしますっ!』
すると・・・祐蔵パパがニコニコ笑って・・・マイクを取った。
「涼、淳、一樹、達也・・・そして結城ちゃん。今まで本当にお疲れ様。君等は本当にうちのホープとして、身を削って頑張ってきてくれましたね。君らが居なくなってしまうのは本当に残念だが、君らが築き上げた物を・・この後輩たちが引き継いでいけるよう・・私も最善を尽くします。」
・・・・・・////////
「後・・・結城ちゃん・・いや、結城・・君とちゃんと再会出来て私はとても嬉しかった・・・・。」
パパ・・・・//////////
一瞬皆がザワザワし・・・社長は私をニッコリ笑って見つめた。
「君が産まれて、・・・私は直ぐに君とは離れてしまったけど・・・・また君の父親として残された時間過ごせるのがとても嬉しい・・・・。」
「・・・パパ・・・・////////」
「我、愛しき愛娘・・・・結城は私達堂本家の大切な宝物だよ??・・・それを忘れないでね????」
パパは私の前まで来ると、優しく頭を撫で・・・・抱き締めてくれた。
私、初めてかも・・・・・・・。
幼少時代のことがまだ分からない私にとって、父親という人に抱き締めてもらうこと。
パパは涼達の方を見て、
「お前等・・・ここまでうちの娘を巻き込んだんだ・・・ちゃんとやれよっ!!」
涼たちは笑って・・頷いた・・・・・・。
パーティーは21時過ぎに解散。
結婚式のように私たちは皆に拍手されながら・・見送られ一旦会場を退出した。
「はぁぁぁーーーー疲れたーーーーー!!!」
淳が外のソファーに座って言うと、
「やっと終わったなぁー、この後二次会あんだろ??」
一樹さんが言った。
この後二次会か~・・・・。
じゃ、そこで結構飲んじゃうのかな。
「あー・・なんか上のBAR貸切だって・・」
貸切かぁ・・・・。
達也は黙ってタバコを吸いアルバムを眺めた・・・・。
「・・・でかこれ・・いつ作ってたの??」
涼もアルバムを眺め言った。
「んーーとね、健二と拓海と隆太が何日か前に家に来て一緒にやったの!可愛いでしょ?」
「結城ちゃんらしい・・可愛いアルバム~・・・凄い嬉しい」
一樹さんが笑った。
すると、達也がクロークから大きな紙袋を持ってきて・・・
「じゃぁーこれはー俺らから!!」
と、言って・・・・・・四人でそれを差し出してきた。
結構大きいその紙袋。
「・・・なにこれ・・・」
中には・・・大きな額縁が入っていて・・・・。
ゆっくりそれを出すと・・・・。
???????
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