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一緒に居たい
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しおりを挟む2人きりになると・・・凛は俺の顔をジーーっと見つめ・・・・・・ただただ・・・俺の顔をジーーー・・・。
・・・・・・・・・。
「あー・・・・とりあえず・・・・場所移動するか・・・・ここじゃ、そのうち宏太が来るし・・・・」
そう言うと凛は一度頷いて・・・でもずーっと俺の顔を見てきた。
・・・・・・・・。
流石に宏太のアパートに凛を入れる訳にはいかない。
宏太に聞いたら、街から少し離れた所にちょっとお洒落なリゾートホテルがあると言われた。
そこに電話をして聞いてみたら、今週は結構空いているらしく・・・良い部屋が取れた。
「あー・・・今日ホテル取ったから~・・先にホテルチェックインするか・・・・」
そう言うと凛はまた黙って頷き・・で・・・またじーっと俺を見た。
・・・・・・/////////////
ホテルは街から車で10分ちょい。
海が見える静かな場所に突然現れた真っ白な建物・・・・・。
ホテルの脇の駐車場に車を止めると、
「凛・・・・ここで少し話をしてもいい??」
そう言うと凛はさっきと同様、俺をじーっと見つめたまま・・・・何度も頷いた。
—凛side
淳の顔・・・・ずっと見ていられる・・・・/////////
淳はホテルの駐車場に車を止めて、シートベルトを外し・・・・。
真っ直ぐ私を見て、
「凛・・・・・黙ってお前の前からいなくなって・・・・本当にごめんなさい」
・・・・・・///////////////
淳はそう言って私の前で頭を下げたの・・・・。
「今年入って少しして・・・少し大きな事件が起きた・・・。その時俺は腹を刺されて、昌也も負傷して片腕を無くしたらしい」
淳は頭を下げたままそう話をしてきた・・・・。
「アイツは俺を恨んで・・・今凄い勢いで俺を探してる・・・別に怖くはないけど、涼や子供たち・・美佳ちゃんや他の関係のない子達を巻き込みたくない」
淳・・・・・・。
「その中にはお前も入ってる・・・・」
そう・・・淳は昔からそう・・・・。
私は淳の大きな肩を両手で掴み、
「んー・・・あー・・・」
と、出ない声を必死で出して淳の体を揺すった。
淳・・・私はその大勢の人の1人じゃない・・・。
慌ててボードを手に取って、
『私は淳と一緒、その他大勢じゃないよ』
そう書いた。
淳は頭を下げながらそれを見て、また私を見た。
『私は貴方と一緒に居たい、私があなたを守るから』
そこまで書くと・・・涙が溢れて目の前が見えなくなった・・・。
ボードにボロボロと涙が落ちて、私はそれを手で拭き・・・また何かを書こうとするけど滲んで・・・書けない。
私は・・・貴方と一緒が良いの・・・。
お願いだから1人で苦しまないで・・・・。
すると、淳のがっちりした腕が・・・私をまた・・・ギュッと包み込んだ。
ギュって・・・・・。
「凛・・・・・・」
私は昔から・・・貴方がそうやって謝ってきたら・・・。
何でも許しちゃう。
貴方が何をしても、結局は直ぐに許しちゃう。
だって・・・。
大好きなんだもん・・・・・。
「俺と・・いたら大変かもよ?」
淳は私を抱きしめてそう言った。
そんなの昔から。
私も淳の背中に手を回し、背中に
『いっしょに』
『いたい』
そう書いた。
何があっても・・・・私は貴方と一緒に居たい。
もう二度と離れるなんてイヤ。
淳が大好き。
—淳side
凛を抱きしめ、凛が俺の背中に
『いっしょにいたい』
そう書いてくれたんだ。
俺は、もう凛には頭が上がらない。
一生こうやって・・・凛に許してもらいながら生きていきたい・・・・。
少し凛を離し、近くで凛の顔を見ると・・・・
涙で濡れた丸い目が・・・俺の目をジッと見てる。
俺は指でその涙を拭いて、
「キスしていい?」
そう聞くと・・・・・。
凛は笑って俺の首に自分から抱き付いて・・・・唇を重ねてきた・・・・。
俺も凛の背中に手を回し、自分の方に引き寄せる様に・・・・
「ん・・クチュッ・・・・・はぁ・・・//////////」
舌を出し唇を舐め合いながら・・・凛が珍しく運転席の俺の上に乗っかる様にして跨ってきて、キスをしてきた・・・。
それは今まで見た事が無いような・・・凄く大人で、ちょっとエロい凛の一面。
俺の上で、自分からキスをして・・・・俺も舌を絡め・・・・凛の腰を撫でた。
クチュクチュ・・・・・レロ・・・・・・。
「ん・・・・はぁ・・・・////////////」
俺・・・・ずっとこうしてられるかも・・・・・。
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