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お正月 2
4
しおりを挟む―涼side
結城の手を握って、レストランの脇にあるベンチへ・・・。
海が見えるし、序に灰皿もあるし。
結城を座らせ・・・俺は結城の前にしゃがんだ。
「涼・・・、お腹すいたなー・・・私先に行ってようかな・・・・」
結城ー・・・・・。
東京でもそうだったけど、あの時も気を使わせてしまってたな。
結城の膝を撫で、
「朝の電話の事ー・・・結城にちゃんと説明しないとって思って・・・・」
俺がそう言うと、結城は目をそらして・・・。
「んー・・・何でもないんでしょ?・・・話聞いて・・・更に気になったら嫌だし・・・・・」
イヤイヤ、結城が気にすることでは全くない。
「あれは、何回か飲んだことある子。去年とか、帰ってきた時・・・晃の店とかで偶然会ったりして飲んだんだ。特別な関係じゃない・・・・」
俺がそう言うと、
「分かってるよ・・・大丈夫。別に・・・ダメとかそういうの言ってないよ???」
「イヤ、俺も会いたいとか思ってないし・・・。電話が来たのは誰かに俺等が帰って来たって噂で聞いたんじゃないかなって・・・・」
結城の手を握って言うと、
結城は俺の目を見て、また目をそらした。
んー・・・・。
どうしたら完全に信じてもらえるかな・・・・。
「私は・・・、私が涼の傍に居ることで、涼を束縛したり・・・窮屈にさせたくないの。今まで通り、飲んでもいいし・・・涼がしたいようにして良いの」
って・・・・。
そんな寂しいこと言うなよー・・・・・・。
俺は結城の顔を覗き込み、
「もっと束縛してよ、・・・俺はお前と一緒に居たいから沖縄に一緒に連れてきたし、ずっと一緒にいるって約束したじゃん!他の子と遊ぶ時間あったらー・・・俺は・・・・」
・・・・・・・//////////////
「俺は結城とデートしたい!喧嘩する時間があるなら、結城とキスしたい!・・・・他の子と遊んでることの方が俺を窮屈にさせるよ!結城と一緒にいた方が俺は楽しいんだって・・・・////////////」
そう言うと、結城は俺をジーーーっと・・・・。
目を真ん丸にしてジーーーっと見てきた。
―結城side
・・・・・・//////////////////
私、色々想像が先走って・・・勝手にいじける癖直さないと・・・。
なんか、泣きそう・・・・。
目を擦ると、涼は私の頭を抱えるように・・・フワッ・・・・と抱きしめてくれた。
「涼ごめんね・・・・////////・・・私ね、涼に嫌われたくないの・・・・だから・・・・」
そう言うと涼は私の背中をさすって、
「それは俺ー・・・・、さっきもね電話に出てすぐに断ればいいんだけどー・・・結城にそんな姿見られたくないし嫌われたくないって思った・・・・」
涼・・・・////////////
少し涼から離れて、涼の顔を見ると・・・・。
涼は私の顔を撫でて、
「もう着信拒否するからー・・・・また何か掛かってきても俺がそういう誘いに乗る事はないよ・・・・」
そう言って・・・。
顔を傾かせ、・・・・ゆっくり近づいた。
「俺、結城だけだから・・・・・・・」
そう言ってチュッ・・・・と優しくキス・・・・・/////////////
私も涼の首に手をまわし、涼の唇に・・・チュックチュッと、舌を絡めた。
毎晩キスをして眠るのに、昨夜は出来なかった。
涼・・・大好き・・・・。
涼はぎゅーーっと私を抱きしめ、
「大好きだよ・・・・結城・・・・」
大好き・・・・・。
大好き・・・・・。
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