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女の存在
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しおりを挟む「ね、・・・一樹・・・どうしたの??・・・話して???」
私は一樹の隣に座った。
「・・・うん・・・」
いつも、私を励まして・・・相談に乗ってくれた優しい人。
皆のお兄ちゃんみたいな、そんな人だったじゃない。
美佳だって・・・・。
「・・一樹は・・・優しいから・・・彼女のお願いとか、全部聞いちゃうんじゃないの?」
私がそう言うと、一樹は少し項垂れて・・・・・。
「結城ちゃん・・・俺・・最低なんだ・・・ごめんね・・・」
「一樹・・・どうしたの??・・・その人の事本当に好きなの?」
「・・・・わからない・・自分でも・・分からないんだよ・・・」
頭を抱えそう言うの。
「昨夜・・優樹君を置いて行っちゃった??」
信じたくないけど・・・そうではないって信じたいけど・・・・。
勇気を持って聞いてみた。
すると、一樹は少し顔を上げて・・・。
「・・・昨夜・・電話来て・・・直ぐに来てって・・・行かないと・・・俺の事も優樹の事も嫌になるって・・そう言われた。」
嫌になる??
なにそれ・・・・・・。
我が儘なの?
「で??なにか・・・彼女困ってたの?直ぐに行かないといけない用があったの?」
「彼女、昔の男と揉めてて・・・付きまとわれてるんだ・・・男がマンションに来てて仲裁した・・・・」
「それで・・・一晩帰らなかったの??」
「なかなか・・相手の男が帰らなくって・・・彼女が泣くから・・・」
てか、優樹君も泣いてたよ。
「・・・・はぁ・・・一樹ーー・・・彼女・・・何歳??」
凄い若い子には見えなかったけどー・・・・。
もしかしたら若い子なのかも・・・。
「・・・29・・・」
29っ????
「てか・・・本当に・・・好きなの??」
「凄くいい人なんだ・・・優しくて・・でも前の男に付け回されてて・・助けてって・・凄く弱い子なんだよ・・。怖いって言うんだ・・・」
「こっちに来てもらえないの??」
そうだ、ここなら私達だって・・・涼や淳だっているし!!!
その方がいいんじゃない???
すると、
「彼女、少しだけ・・・子供が・・苦手なんだ・・・」
えっ・・・・・・・。
それって・・・致命的じゃん・・・・。
「ね・・一樹・・・。ちゃんと考えて???子供が苦手って・・・」
一樹は少しやつれた顔で、
「あぁ・・・分かってる・・・ちゃんと考えるよ・・・」
「・・・彼女何してる人なの??」
色々気になってしまう・・・・・。
変な・・・トラップガールとかじゃないよね?
「・・・なんか・・ショップで勤めてるって言ってたけど・・・」
ショップ・・・・。
怪しいなー・・・。
「・・・そっか・・・」
「・・結城ちゃん・・・俺おかしいかな??」
一樹は少し声を震わせて私の手を握って言った。
おかしい・・・それはないんだけど・・・。
でも、大事なもの見失ってない?
「・・・・好きなのは良いと思う・・・・でも・・・夢中になり過ぎて・・・」
「・・・・」
「大事なもの・・・見失わないで??一樹は優しすぎるから・・・女の子の言うこと聞いちゃうかもしれないけど、でもさ・・泣く度に行ってたら・・・一樹の宝物が・・・・泣いちゃうんだよ??」
そう・・一樹の宝物・・・。
それって、
『優樹君』
一番の宝物じゃない・・・・。
テレビの前に置いてある、宮古島で作った写真立てには・・・・一樹と優樹君の海で撮ったツーショット写真。
「・・・宝物でしょ??・・・一樹のーー・・」
「・・・あぁ・・・」
「何かあったら・・相談してよー・・私の相談・・・いつも聞いてくれてたじゃん・・・」
「・・・うん・・」
一樹の手を握り返し体を揺さぶった・・・・。
でも一樹の目・・・・。
一樹????
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