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一樹♡美佳
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しおりを挟む―翌日
私と一樹と優樹は朝9時過ぎにマンションを出て、那覇から飛行機に乗って羽田に着いたのは12時過ぎ。
「さむいーーー・・・・・・・」
優樹はニット帽を被って一樹の首にしがみついた。
可愛い・・・・・。
「寒いねー・・風邪ひかないようにしないと」
私がそう言ってマフラーを巻いてあげると、優樹は振り返ってきて私にも抱きついてきて・・・・・。
「ママ・・・・」
・・・・・・・・・//////////////////
一瞬涙が出そうになった。
一樹を見ると、一樹もニッコリ笑って・・・・・。
私の頭を撫でた。
・・・・・・。
はぁ・・・・。
本当に最近涙腺が緩い。
今日は、最初に東京の病院に行き・・・主治医と話をし念のため紹介状を作成して頂いた。
そして、私のマンション。
台場のマンションの解約手続きと引っ越し。
兄貴が彼女ともう既に荷物をまとめておいてくれた・・・・・。
「美佳の兄の・・・花村隆です。美佳が大変お世話になり・・・・・」
と、兄貴は名刺交換をし一樹と挨拶を交わす。
一樹も名刺を渡し
「いえ、改めまして・・・現在は沖縄のめんそーれという会社でカフェの店長をやっております内山一樹と申します。こちらこそ美佳さんにはお世話になっていて・・・うちの息子の優樹も美佳さんが大好きなので・・・・」
そう言って優樹を見せると、優樹はニカッと笑って・・・・。
「あ、・・・ママの兄貴だ」
ってー・・・・・。
そう言ってその場が可成り和んだ。
兄貴は私の2つ上。
だから一樹の方がさらに2つ上・・・・。
兄貴の彼女は私の1つ上だけどあまり年上に見えない幼い可愛い人だ。
その日は引っ越し屋さんに荷物をすべてお願いし、一樹と私と優樹と兄貴と兄貴の彼女とで台場のレストランで軽く食事をした。
「えー・・・・一樹君、元OHなのっ?!」
兄貴は結構ドン引き。
まぁそうだよね。
「まぁ、元なので・・・今は役員ですけど・・・・・」
元々、凄くお金に余裕がある人なんだって認識はあったけど・・・一樹のお金事情は私は殆ど知らない。
「凄いねー・・・美佳ちゃん・・・私新婚旅行沖縄に行こうと思ってるの。だからさ、その時美佳ちゃんが大丈夫だったら会いに行こうかな・・・・」
兄貴の彼女、華さんが笑って言った。
「うん、・・・昨日から凄く体調が良くて・・・だからー・・・今の内、早めに遊びに来て・・・・」
それは嫌味とかじゃない・・・。
事実。
早く会いに来てほしい・・・・・・。
兄貴は私の顔をじっと見つめ、
「お前・・・一樹君にあまり我が儘言うなよ?・・・無理も・・・・」
「分かってるよー・・・結城だって近くにいるし、優樹だっていろいろ手伝ってくれるもんねぇー???」
優樹の肩を抱いて顔を覗き込むと、
「うん、・・・あのねぇー・・ママのお手伝いするよ。何でもやる!」
兄貴もニッコリ笑って、
「本当にお利口だねー・・・・・もっと一緒に遊びたかったなー・・・・」
って・・・・・。
優樹は、愛嬌もよく・・・騒ぐこともないし、本当にお利口。
でもたまに・・・・。
我が儘を言わせてやりたいって・・・そうも思うの。
いつか、奇跡的に私が元気になったら・・・・・。
沢山我が儘を聞いてあげる・・・。
そんな時が来ると良いな・・・・・・・。
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