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仲間の死
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しおりを挟む─涼side
遠くに見える2隻の船。
「涼さん、淳さん・・・・様子がおかしいですよ」
達也は双眼鏡でその船の方を見て言った。
俺も双眼鏡を持ち・・・2隻の船をよく見ると・・・・。
・・・・・・・・ッ?!
胸の奥で何かが刺さったような・・・そんな衝撃。
「達也・・・直ぐ病院に搬送してもらえるよう半次に連絡して・・・」
「えっ?!」
淳と・・・結城が・・・・。
急いで船を2人が乗っている船に付けた。
「淳・・・・・・!!!!」
船を移ると、淳の足元で結城がぐったりしてお腹を抱えて座り込んでいる。
「結城・・・・大丈夫か?立てるか?」
俺が持ち上げると結城のお尻がびっしょり濡れていた。
「涼・・涼・・・・赤ちゃん・・・赤ちゃんが・・・・」
・・・・・・・・・。
「産まれちゃうーーー・・・・」
ぇえーッッッ?!
目の前には結城・・・その先には血だらけの淳。
そして、少し離れたところで血だらけのナイフを両手で持って震えてこっちを見ている昌也。
「達也・・・お前淳を運んでくれっ・・・」
俺がそう言うと淳は血だらけのままフラフラと振り返り・・・。
「俺は死ぬんだ・・・早く行け!」
はっ?!
コイツ出血しすぎて頭変になった?
「お前何言ってんだって!早く行くぞ!」
俺がそう言うと、
「早く行け・・・産まれるぞ!」
何だこいつっ・・・。
「おい!行くぞっ!」
そう言って腕を掴むと、淳は俺を振り払って・・・・
「さっさと結城を連れていけ!」
そう言って、淳は昌也の方に向かって行く・・・・。
—淳side
俺にはもう・・・何もない。
だったら・・・昌也と一緒に・・・。
昌也は、俺を睨みながら立ち上がりでも手と足をガタガタと震わせて船の端に後退りした。
「昌也、・・・早く殺せよ・・・・」
俺がそう言って昌也に近付くと、
「淳止めろ!」
涼の声が聞こえた。
でも、
俺が一歩一歩近づくと、昌也も俺に向かって走ってきたんだ。
ナイフを向けて、
「殺してやるーーーーー!!!!」
そう言って、
ドスッ・・・・
と、・・・・・
てか・・・コイツワザと外してるの?
ナイフは脇腹をかすっただけで・・・俺は・・・・まだピンピンしちゃってるんだけど・・・。
俺に抱きつくように俺の胸にくっ付いて俺の顔を見る昌也・・・。
ナイフ持ってるくせにスッゲー震えて下から俺を見てる。
「・・・違う・・・・そこじゃ死ねない・・・・」
俺がそう言うと目を見開いて、また腰を抜かした。
「淳!!もうやめろっ!!」
涼は結城を運びまた俺の所に戻ってきて俺の腕を掴む。
俺はその言葉を無視し・・・目の前に居る昌也を掴み上げ、
「俺は後で行く・・・早く結城を運べ・・・・」
「はっ?!お前死ぬぞ!そんなバカ放っておけ!」
・・・・・・・。
「俺はもういい・・・・」
凛と離れて・・・・。
俺って・・・この先何かあるのかな?
って・・・、OHを辞めてからずっと思ってた。
幾ら金があっても、時間があっても・・・・。
アイツはもういない。
だったら・・・・。
—涼side
淳・・・淳もう止めろ。
俺は淳の腕を掴み、自分らの船の方へ連れていこうとしたが・・・凄い力で俺を振り切り、目の前にいる昌也を掴んだ。
「淳もう止めろって!!」
俺がそう言っても聞かず、昌也をそのまま持ち上げ・・・・・
「やめろぉ!!淳放せぇええっ!!!!!」
ナイフを持ったままの昌也を・・・・。
海に放り投げた!!!!!
すると・・・・、淳の腹から更に真っ赤な血が更に流れ、あっという間にデッキは血まみれ。
「淳っ・・・・淳ーーーーー!!!!」
俺が駆け寄っていくと淳はそのまま膝から落ち・・・・
淳・・・。
そんな・・・。
バタッ・・・と凄い音で倒れたんだ・・・・・。
すると・・・空には海上自衛隊のヘリが到着し、上空から凄い風で煽られた・・・・・。
「淳さんッ・・・淳さんッ!!!!!!」
達也が直ぐに船に移って来て急いで持っていた上着で腹を抑えた。
でも・・・淳は・・・・・動かない。
なんだこれ・・・。
何でだよ・・・。
思わず、腹の底から
「あーーーーーーーーーっ!!!!!!!」
と・・・・声を上げた。
淳・・・。
何でだよ・・・・・。
大きな海の真ん中で、俺の親友は・・・・・・
動かない。
こんな終わり方あるのかっ?
ふざけんなよ・・・・・。
【完】
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いつも本当ありがとうございます🥰