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第一章
13、初めての街『バルディス』②
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俺は入門審査を終えて、街に入っていった。そして街の大通りを進んでいく。そこには多くの人が行き交いしている。
街の整備も行き届いているが俺が生きてきた世界とは違うのがよくわかる。
大きな高層ビルなんてない。道は石畳の街道だ。それに街灯はあるが魔法石で起動しているようだ。
まさに異世界って感じだ。
俺はすぐそばにあった出店に寄ってみた。正直いい匂いがして腹が刺激されっぱなしなんだ。
そこで売っていたのはベーグルパンに何かの肉を挟んだものだ。
「いらっしゃい」
「これはなんですか?」
「ん?グルンドを知らないのかね?」
「はい、森生活が長くて」
「そうかい、そうかい。これはね、ジュルタっていう鶏肉を味付けして、グリーパンに挟んだものだよ」
「おいしそうですね、1つ下さい」
「あいよ!熱いから気を付けな」
「はい」
俺は出店の女亭主にお金を払ってかぶりついた。うん、うまい。しっかりと味付けされている。そしてそれがしつこくない。
まぁ、まんまベーグルサンドだったけど、味は申し分ないぐらいうまいのだ。
これが1つ230M、高いか安いかは人の価値観だから一概に言えないが、俺としては安いと思った。元の世界でもハンバーガーが100円っていうのもあれば1つが400円ほどする物もある。それだって人の価値観の違いなのだ。
そんなことは別にいい。せっかく出店を尋ねたのだ。目的のギルドの行先を聞いておこう。
「おいしいです」
「それは良かったよ」
「ついでにギルドの場所を聞いてもいいですか?冒険者登録をしようと思うんですが」
「あんた、冒険者になるのかい?」
「はい」
「それならここから5件先に行った右手に居酒屋と一体になったギルドがあるよ。この街のギルドはそこだけさ」
「ありがとうございます」
「何、良いってことさ」
俺は豪快に笑うその女性にお礼を言い、ギルドの方に向かった。向かっている間に買ったグルンドは食べつくしてしまった。実にうまかった。また機会があったら買いに行こう。
俺はいろんなものに目を奪われろそうになりながら、ギルドに到着した。
そこで俺は「受付」と書かれた場所に向かった。そこにいたのは猫耳のお姉さんだった。ああいうのを亜人っていうのかな。それとも半獣人?まぁ、それはいいとして、俺はお姉さんの方に向かった。
「ようこそ、ギルド『グルーア』へ」
「冒険者登録をしたいんですが」
「はいはい、ではこちらの紙に必要事項をお書きください」
「はい」
俺は言われたとおりに必要事項を書いていった。
まぁ、書く事なんてほとんどないに等しい。
自分の名前や年齢、性別に種族だ。
種族はヒューマンって項目に○を付けた。いや、他の種族になったわけじゃないからな。
必要記入が終わると俺は猫のお姉さんにそれを渡した。
「はい、マコト・モモセさんですね。武器はその腰に付けている双剣で間違いないですか?」
「はい」
「では、今まで狩ってきた魔物はいますか?」
「はい」
「では証拠になるアイテムの提示をお願いします」
「はい」
俺は言われたようにジュエリーディアの毛皮とグランドバイソンの毛皮を出した。猫のお姉さんは驚き、尻尾や耳がピーン!となった。あ、尻尾もあったんだ。
「スイマセン、『鑑定』させて頂きます」
「はい、どうぞ」
お姉さんは入門審査の時でも出た魔道具を出して、毛皮を『鑑定』した。まぁ、見られて困るような物じゃないしいいけどね。
お姉さんは驚きながらも鑑定結果を受け入れて、俺が返した紙に追加記入していった。
毛皮は買い取りカウンターで買い取ってもらえるようで、一度戻ってきた。
俺がそれを鞄に戻すと、今度は水晶玉を俺の前に出した。
「こちらでスキルと魔力の有無について調べます」
「はぁ~」
「大丈夫ですよ。この水晶に触れて貰えれば分かるようになっていますので」
「分かりました」
俺は言われるままに水晶玉に触れた。
すると、急に光だし、お姉さんは頷きながら、メモしていった。
光が消えると俺は水晶玉から手を放し、そしてお姉さんは水晶玉をしまった。
「スキルと魔力の両方を持ち合わせていますね」
「はい」
「これで登録作業は終わりです。これがマコトさん専用のギルド証明の指輪になります」
「はい」
俺はお姉さんから乳白色の模様彫りされた指輪を受け取った。
俺は早速それを右手の小指にはめた。小指しか入りそうにない感じだったのだ。
これで俺の身分はギルドによって保障されたのだった。
街の整備も行き届いているが俺が生きてきた世界とは違うのがよくわかる。
大きな高層ビルなんてない。道は石畳の街道だ。それに街灯はあるが魔法石で起動しているようだ。
まさに異世界って感じだ。
俺はすぐそばにあった出店に寄ってみた。正直いい匂いがして腹が刺激されっぱなしなんだ。
そこで売っていたのはベーグルパンに何かの肉を挟んだものだ。
「いらっしゃい」
「これはなんですか?」
「ん?グルンドを知らないのかね?」
「はい、森生活が長くて」
「そうかい、そうかい。これはね、ジュルタっていう鶏肉を味付けして、グリーパンに挟んだものだよ」
「おいしそうですね、1つ下さい」
「あいよ!熱いから気を付けな」
「はい」
俺は出店の女亭主にお金を払ってかぶりついた。うん、うまい。しっかりと味付けされている。そしてそれがしつこくない。
まぁ、まんまベーグルサンドだったけど、味は申し分ないぐらいうまいのだ。
これが1つ230M、高いか安いかは人の価値観だから一概に言えないが、俺としては安いと思った。元の世界でもハンバーガーが100円っていうのもあれば1つが400円ほどする物もある。それだって人の価値観の違いなのだ。
そんなことは別にいい。せっかく出店を尋ねたのだ。目的のギルドの行先を聞いておこう。
「おいしいです」
「それは良かったよ」
「ついでにギルドの場所を聞いてもいいですか?冒険者登録をしようと思うんですが」
「あんた、冒険者になるのかい?」
「はい」
「それならここから5件先に行った右手に居酒屋と一体になったギルドがあるよ。この街のギルドはそこだけさ」
「ありがとうございます」
「何、良いってことさ」
俺は豪快に笑うその女性にお礼を言い、ギルドの方に向かった。向かっている間に買ったグルンドは食べつくしてしまった。実にうまかった。また機会があったら買いに行こう。
俺はいろんなものに目を奪われろそうになりながら、ギルドに到着した。
そこで俺は「受付」と書かれた場所に向かった。そこにいたのは猫耳のお姉さんだった。ああいうのを亜人っていうのかな。それとも半獣人?まぁ、それはいいとして、俺はお姉さんの方に向かった。
「ようこそ、ギルド『グルーア』へ」
「冒険者登録をしたいんですが」
「はいはい、ではこちらの紙に必要事項をお書きください」
「はい」
俺は言われたとおりに必要事項を書いていった。
まぁ、書く事なんてほとんどないに等しい。
自分の名前や年齢、性別に種族だ。
種族はヒューマンって項目に○を付けた。いや、他の種族になったわけじゃないからな。
必要記入が終わると俺は猫のお姉さんにそれを渡した。
「はい、マコト・モモセさんですね。武器はその腰に付けている双剣で間違いないですか?」
「はい」
「では、今まで狩ってきた魔物はいますか?」
「はい」
「では証拠になるアイテムの提示をお願いします」
「はい」
俺は言われたようにジュエリーディアの毛皮とグランドバイソンの毛皮を出した。猫のお姉さんは驚き、尻尾や耳がピーン!となった。あ、尻尾もあったんだ。
「スイマセン、『鑑定』させて頂きます」
「はい、どうぞ」
お姉さんは入門審査の時でも出た魔道具を出して、毛皮を『鑑定』した。まぁ、見られて困るような物じゃないしいいけどね。
お姉さんは驚きながらも鑑定結果を受け入れて、俺が返した紙に追加記入していった。
毛皮は買い取りカウンターで買い取ってもらえるようで、一度戻ってきた。
俺がそれを鞄に戻すと、今度は水晶玉を俺の前に出した。
「こちらでスキルと魔力の有無について調べます」
「はぁ~」
「大丈夫ですよ。この水晶に触れて貰えれば分かるようになっていますので」
「分かりました」
俺は言われるままに水晶玉に触れた。
すると、急に光だし、お姉さんは頷きながら、メモしていった。
光が消えると俺は水晶玉から手を放し、そしてお姉さんは水晶玉をしまった。
「スキルと魔力の両方を持ち合わせていますね」
「はい」
「これで登録作業は終わりです。これがマコトさん専用のギルド証明の指輪になります」
「はい」
俺はお姉さんから乳白色の模様彫りされた指輪を受け取った。
俺は早速それを右手の小指にはめた。小指しか入りそうにない感じだったのだ。
これで俺の身分はギルドによって保障されたのだった。
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