61 / 105
第一章
60、チーム初クエスト⑤
しおりを挟む
なんやかんやで街に帰ってきた俺たちはすぐに鑑定カウンターにいるアキラさんの方に向かった。
アキラさんは微笑みながら迎えてくれた。
「おかえりなさい、マコトさん、エドワードさん」
「ただいま、アキラさん」
「ただいまです」
「鑑定でいいですか?」
「はい」
俺はアイテム袋から必要な分だけ出した。
アキラさんはすぐに鑑定してくれた。
「では、『ブラックウルフの討伐』、証明はブラックウルフの牙で報酬は6000M。『ルルシャスの蔓の採取』の報酬が4000Mです。『ガール鉱山での銀採掘』の報酬が1万2000Mです。2万2000Mとなり、ます」
「はい、アキラさん?」
「っっ!!」
「エド?」
急に二人の表情が固まった。アキラさんはだんだん表情が怖くなっていくし、エドに関しては今まで脱いでいたフードを顔が分からなくなるように深くかぶった。
俺はわからず首をかしげた。
そうしていると後ろから誰かがぶつかってきた。
「っ!」
「邪魔なんだよ」
ぶつかってきた相手を見るとエルフ族のチームだ。
ぶつかっておきながら邪魔はないだろ!こっちはカウンターにいるんだからこれ以上小さくはなれない。
俺は昔からこういうやつが嫌いで腹が立つのだ。
腹が立つので種族を鑑定してした。文句を言うのに種族を間違えたらシャレにならない。名前なんてどうでもいいが。
「おい」
「ああ?」
「ぶつかってきたのはそっちだろ」
「そこにいるのが悪いんだろ」
「鑑定して貰っているのにここにおらずどこにいろっていうんだ。お前たちエルフは状況も分からないのか?それともエルフは広がってじゃないと歩けないのか?」
「なんだと?!」
「そうだろ。それとも周りに迷惑をかけてはいけないってことを知らないのか?ヒューマン族の子どもですらできることを」
「「「「っっっっ!!」」」」
エルフたちは顔を真っ赤にして怒り出た。
いや、怒っているのは俺の方だからな。
一発即発な雰囲気の中でその場にいた全員が固唾を飲んで見守っていた。
その中でエルフ側の一人が腰に差していた剣を抜いてこっちに振り下ろしてきたが俺が留める前に後ろから誰かに腕をつかまれて止まった。
「今のはどう見てもお前たちが悪いだろ」
「そいつに言われても仕方ないことをしておきながら剣を振り下ろすんなら俺たちが許さないぞ」
「「「「ガ、ガーディアンズ!!」」」」
「リュウイチさん」
そう、エルフの腕をつかんだのはAランク冒険者チーム『ガーディアンズ』のリュウイチさんたちだ。
どうやら酒場の方にいてみていたらしい。
「よう、マコト」
「大丈夫か?」
「はい。腹は立ちましたが」
「そうだろうな。俺でも腹が立つ」
「そういうことでお前たちはマコトに謝れ」
「「「「……ス、マン」」」」
うん、納得いかない顔をしているが一応謝ってきた。
リュウイチさんたちには敵わないらしい。
手を離されると酒場の方に消えて行った。
「災難だったな」
「いいんですけどね、ぶつかられるだけなら」
「謝らないのはいただけないな」
「ええ」
「まぁ、何かあれば言ってくれ」
「ありがとうございました」
俺が礼を言うと苦笑しながらリュウイチさんたちは自分たちがいた席に戻っていった。
うん、いい人たちだ。
「マコトさん」
「すみません、アキラさん」
「いえ、向こうが悪いので気にしないでください。ですが、危ないことはしないでください」
「はい」
俺が返事をするとアキラさんは苦笑していた。
いまだにエドはフードをかぶったままだ。
どうしたのだろうか?
エドの様子が少しおかしいので俺はこれ以上いるのは良くないと判断してエドの手を引きながら俺たちはギルドを出た。本当にどうしたんだろうか?
アキラさんは微笑みながら迎えてくれた。
「おかえりなさい、マコトさん、エドワードさん」
「ただいま、アキラさん」
「ただいまです」
「鑑定でいいですか?」
「はい」
俺はアイテム袋から必要な分だけ出した。
アキラさんはすぐに鑑定してくれた。
「では、『ブラックウルフの討伐』、証明はブラックウルフの牙で報酬は6000M。『ルルシャスの蔓の採取』の報酬が4000Mです。『ガール鉱山での銀採掘』の報酬が1万2000Mです。2万2000Mとなり、ます」
「はい、アキラさん?」
「っっ!!」
「エド?」
急に二人の表情が固まった。アキラさんはだんだん表情が怖くなっていくし、エドに関しては今まで脱いでいたフードを顔が分からなくなるように深くかぶった。
俺はわからず首をかしげた。
そうしていると後ろから誰かがぶつかってきた。
「っ!」
「邪魔なんだよ」
ぶつかってきた相手を見るとエルフ族のチームだ。
ぶつかっておきながら邪魔はないだろ!こっちはカウンターにいるんだからこれ以上小さくはなれない。
俺は昔からこういうやつが嫌いで腹が立つのだ。
腹が立つので種族を鑑定してした。文句を言うのに種族を間違えたらシャレにならない。名前なんてどうでもいいが。
「おい」
「ああ?」
「ぶつかってきたのはそっちだろ」
「そこにいるのが悪いんだろ」
「鑑定して貰っているのにここにおらずどこにいろっていうんだ。お前たちエルフは状況も分からないのか?それともエルフは広がってじゃないと歩けないのか?」
「なんだと?!」
「そうだろ。それとも周りに迷惑をかけてはいけないってことを知らないのか?ヒューマン族の子どもですらできることを」
「「「「っっっっ!!」」」」
エルフたちは顔を真っ赤にして怒り出た。
いや、怒っているのは俺の方だからな。
一発即発な雰囲気の中でその場にいた全員が固唾を飲んで見守っていた。
その中でエルフ側の一人が腰に差していた剣を抜いてこっちに振り下ろしてきたが俺が留める前に後ろから誰かに腕をつかまれて止まった。
「今のはどう見てもお前たちが悪いだろ」
「そいつに言われても仕方ないことをしておきながら剣を振り下ろすんなら俺たちが許さないぞ」
「「「「ガ、ガーディアンズ!!」」」」
「リュウイチさん」
そう、エルフの腕をつかんだのはAランク冒険者チーム『ガーディアンズ』のリュウイチさんたちだ。
どうやら酒場の方にいてみていたらしい。
「よう、マコト」
「大丈夫か?」
「はい。腹は立ちましたが」
「そうだろうな。俺でも腹が立つ」
「そういうことでお前たちはマコトに謝れ」
「「「「……ス、マン」」」」
うん、納得いかない顔をしているが一応謝ってきた。
リュウイチさんたちには敵わないらしい。
手を離されると酒場の方に消えて行った。
「災難だったな」
「いいんですけどね、ぶつかられるだけなら」
「謝らないのはいただけないな」
「ええ」
「まぁ、何かあれば言ってくれ」
「ありがとうございました」
俺が礼を言うと苦笑しながらリュウイチさんたちは自分たちがいた席に戻っていった。
うん、いい人たちだ。
「マコトさん」
「すみません、アキラさん」
「いえ、向こうが悪いので気にしないでください。ですが、危ないことはしないでください」
「はい」
俺が返事をするとアキラさんは苦笑していた。
いまだにエドはフードをかぶったままだ。
どうしたのだろうか?
エドの様子が少しおかしいので俺はこれ以上いるのは良くないと判断してエドの手を引きながら俺たちはギルドを出た。本当にどうしたんだろうか?
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
1,354
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる