11 / 29
10
しおりを挟む
私の考えを読み取ったのか、侍女のクリスティーナから視線を感じました。
クリスティーナは私に声をかけてくれました。
クリスティーナはお母様と仲の良い友達だったが、お母様が嫁ぐとなったので侍女になってついてきたそうです。
「お嬢様」
「クリスティーナ、私が受けた感じではお母様は別の思惑があったように思うのですが?」
「はい。それは正しいです。一見美談ぽく聞こえる可能性もあるのですが、あの方は昔から色々やらかす方でしたから」
「でしたね」
どうやら、ドラゴニス王国側の方々は私と似た感じを受けていたようです。
そこからはドラゴニス王国側の方々のお母様の話でした。
「マリリン様は昔から優しい方でしたが、わりと思い込んで突き進むようなところがありましたね」
「わりと学生時代からムードメーカーではあるのですが、トラブルメーカーでもありました」
「やらかすんですが、あの笑顔などを見るとこっちが呆れてつつも許してしまうんですよね」
「何故か商才は有ったようで商会を立ち上げては成功したみたいですがね」
お母様はお茶目さんでしたのでしょうか?
ムードメーカーで、トラブルメーカーなのに商才はあったから商会は成功していると……不思議な方です。
「先程の話も追い詰められていれば手を差し伸べたようにも聞こえなくもないのですが」
「前半は一般論、中間は謙遜を見せかけ、最後は思惑を隠した誘導ですね」
「やはりですか」
「はい。マリリン様は商会の拡大を考えていたところもあります。そこに少々鉱石の取引が急務になりましたが、次の世代でも良かったので両国ともその方向で話し合いをしてました」
「ですが、マリリン様はドラゴニス王国以外の商材が欲しかったようで、密約の仮契約と言う形で自身が嫁ぎ、産まれた子に正式な密約締結をする方向で進めてしまいました」
「なので、とても不自然な形での王命や密約になってしまったのです」
「「「「「「「…………………」」」」」」」
私を含めてサルベージル王国側の全員が言葉をなくしました。
お母様は商会のためと国民のために嫁いだようです。
それもかなりご自身の意思で。
これにはどう言えば良いのか分かりませんでした。
アバント伯爵は唖然としていましたし、ナディア様やサリフィア様憎々しいようですね。
サルベージル王家側とお祖父様とフォルクスは苦笑されていますね。
なんか、お母様が申し訳ないです。
「ですが、マリリン様がエリアンティーヌ様を愛しており、自国ドラゴニス王国の民の事も考えていたのは事実です。本当に鉱石が急務で必要だったので、ただ近しい条件の合う者が居なかったから、次の子をという話になっていたのです…………つまり、サルベージル王国はアイザック殿やフレデリック殿のことです」
「ドラゴニス王国はどうだったのですか?」
「ドラゴニス王国は……………………国王陛下と王妃陛下が新たに子を作るということになっていました」
「「「「「「はい?!」」」」」」
え?
では、お母様が嫁がなければ私(私と言う存在ではなくなっているでしょうが)にとってドラゴニス王国の国王陛下がお祖父様ではなく、お父様になっていたのですか?!
お母様は姉妹になっていたのですか?!
年も大分離れていますよ?
え?
それで良かったのですか?
私やサルベージル王国側の皆さんが驚き、固まっています。
それは生まれてくる側である私も嫌ですね。
いえ、お祖父様ですよ?
だって年齢的にね、あり得るのでしょうか?
「あの、失礼だとは思うのですが、ドラゴニス王国側のお祖父様のお年は?」
「ああ、シルヴァール国王陛下は今年で御年65歳ですね」
「65歳…………私の年齢を差し引くと、当時は48歳ですよね?」
「そうですね。フィリアーナ王妃陛下はシルヴァール国王陛下の4歳年上ですので、今年で御年69歳ですよね。当時は52歳です」
え?
そのお年で子供を作る予定だったのですか?
本当なのですか?!
かなりの高齢出産になりませんか?!
お体やその他にも影響がでるのでは?
私の疑問をすぐに理解してくれたのはクリスティーナでした。
そして、補足されました。
「エリアンティーヌ様、ドラゴニス王家では様々な種族の血が入ってますので、産まれてくる種族がバラバラなのです」
「そうなのですか?」
「はい。ですので、シルヴァール国王陛下は獣人族なので、現在も普通に現役です。そして、王妃陛下は長命種であるドライアドなのでこちらも現在も現役です」
「ええ?!」
「ちなみに第二王女であるマリリン様はエルフ族ですし、第一王女様は妖精族ですし、エリアンティーヌ様も種族で申しますと竜神族です」
「え?私は人族ではないのですか?」
「はい。ドラゴニス王家の血を受け継ぐ方は白銀の御髪に、エメラルドグリーンの瞳をされ、ランダムに種族が変わります」
「ですので、シルヴァール国王陛下が次の子を作ろうとしますと必ずしも人族よりの姿の御子がお産まれになるとは限りませんでした」
「逆に人族の方と一緒になった場合は人族よりの姿の御子が産まれる可能性がぐんっと上がるのです」
「では、お母様は自身の目的と国民のために人族よりの子供を産むためにアバント伯爵に嫁ぎ、子をなしたのですか?」
「そういう一面もあります」
あ、やはりそれだけではないのですね。
他には何があるのでしょうか?
クリスティーナも他の方々も苦笑されています。
「もう1つ申しますとマリリン様はあまり家に縛られたくなかったのかもしれませんね」
「と言いますと?」
「第二夫人をお認めになりましたが、そうすれば夫人としてやるべき事が減るので商会の事をしやすくなると思ったのでしょう。ようは打算ですね」
「それに嫁ぎ先が王命で決まっているならやるべき事は決まっていますし、無理に他の事をしなくて良いですしね」
「それに子供がいるなら他にアバント伯爵家を継ぐ子を作らなくて良いと考えたのかもしれませんね。第一夫人として仕事と商会の仕事と1人の我が子を全力で愛し次期サルベージル王家の一員になれるようにすることだけで良いのですから」
お母様は色々考えていられたのですね、主にご自身の周りのことですが。
ですが、それもうまくいかなかったのでしょうか?
お母様は若くして亡くなっていますもの。
何があったのでしょうか?
========================
あげるのが、遅れました。
予約がちゃんと出来ていなかったようですみません。
クリスティーナは私に声をかけてくれました。
クリスティーナはお母様と仲の良い友達だったが、お母様が嫁ぐとなったので侍女になってついてきたそうです。
「お嬢様」
「クリスティーナ、私が受けた感じではお母様は別の思惑があったように思うのですが?」
「はい。それは正しいです。一見美談ぽく聞こえる可能性もあるのですが、あの方は昔から色々やらかす方でしたから」
「でしたね」
どうやら、ドラゴニス王国側の方々は私と似た感じを受けていたようです。
そこからはドラゴニス王国側の方々のお母様の話でした。
「マリリン様は昔から優しい方でしたが、わりと思い込んで突き進むようなところがありましたね」
「わりと学生時代からムードメーカーではあるのですが、トラブルメーカーでもありました」
「やらかすんですが、あの笑顔などを見るとこっちが呆れてつつも許してしまうんですよね」
「何故か商才は有ったようで商会を立ち上げては成功したみたいですがね」
お母様はお茶目さんでしたのでしょうか?
ムードメーカーで、トラブルメーカーなのに商才はあったから商会は成功していると……不思議な方です。
「先程の話も追い詰められていれば手を差し伸べたようにも聞こえなくもないのですが」
「前半は一般論、中間は謙遜を見せかけ、最後は思惑を隠した誘導ですね」
「やはりですか」
「はい。マリリン様は商会の拡大を考えていたところもあります。そこに少々鉱石の取引が急務になりましたが、次の世代でも良かったので両国ともその方向で話し合いをしてました」
「ですが、マリリン様はドラゴニス王国以外の商材が欲しかったようで、密約の仮契約と言う形で自身が嫁ぎ、産まれた子に正式な密約締結をする方向で進めてしまいました」
「なので、とても不自然な形での王命や密約になってしまったのです」
「「「「「「「…………………」」」」」」」
私を含めてサルベージル王国側の全員が言葉をなくしました。
お母様は商会のためと国民のために嫁いだようです。
それもかなりご自身の意思で。
これにはどう言えば良いのか分かりませんでした。
アバント伯爵は唖然としていましたし、ナディア様やサリフィア様憎々しいようですね。
サルベージル王家側とお祖父様とフォルクスは苦笑されていますね。
なんか、お母様が申し訳ないです。
「ですが、マリリン様がエリアンティーヌ様を愛しており、自国ドラゴニス王国の民の事も考えていたのは事実です。本当に鉱石が急務で必要だったので、ただ近しい条件の合う者が居なかったから、次の子をという話になっていたのです…………つまり、サルベージル王国はアイザック殿やフレデリック殿のことです」
「ドラゴニス王国はどうだったのですか?」
「ドラゴニス王国は……………………国王陛下と王妃陛下が新たに子を作るということになっていました」
「「「「「「はい?!」」」」」」
え?
では、お母様が嫁がなければ私(私と言う存在ではなくなっているでしょうが)にとってドラゴニス王国の国王陛下がお祖父様ではなく、お父様になっていたのですか?!
お母様は姉妹になっていたのですか?!
年も大分離れていますよ?
え?
それで良かったのですか?
私やサルベージル王国側の皆さんが驚き、固まっています。
それは生まれてくる側である私も嫌ですね。
いえ、お祖父様ですよ?
だって年齢的にね、あり得るのでしょうか?
「あの、失礼だとは思うのですが、ドラゴニス王国側のお祖父様のお年は?」
「ああ、シルヴァール国王陛下は今年で御年65歳ですね」
「65歳…………私の年齢を差し引くと、当時は48歳ですよね?」
「そうですね。フィリアーナ王妃陛下はシルヴァール国王陛下の4歳年上ですので、今年で御年69歳ですよね。当時は52歳です」
え?
そのお年で子供を作る予定だったのですか?
本当なのですか?!
かなりの高齢出産になりませんか?!
お体やその他にも影響がでるのでは?
私の疑問をすぐに理解してくれたのはクリスティーナでした。
そして、補足されました。
「エリアンティーヌ様、ドラゴニス王家では様々な種族の血が入ってますので、産まれてくる種族がバラバラなのです」
「そうなのですか?」
「はい。ですので、シルヴァール国王陛下は獣人族なので、現在も普通に現役です。そして、王妃陛下は長命種であるドライアドなのでこちらも現在も現役です」
「ええ?!」
「ちなみに第二王女であるマリリン様はエルフ族ですし、第一王女様は妖精族ですし、エリアンティーヌ様も種族で申しますと竜神族です」
「え?私は人族ではないのですか?」
「はい。ドラゴニス王家の血を受け継ぐ方は白銀の御髪に、エメラルドグリーンの瞳をされ、ランダムに種族が変わります」
「ですので、シルヴァール国王陛下が次の子を作ろうとしますと必ずしも人族よりの姿の御子がお産まれになるとは限りませんでした」
「逆に人族の方と一緒になった場合は人族よりの姿の御子が産まれる可能性がぐんっと上がるのです」
「では、お母様は自身の目的と国民のために人族よりの子供を産むためにアバント伯爵に嫁ぎ、子をなしたのですか?」
「そういう一面もあります」
あ、やはりそれだけではないのですね。
他には何があるのでしょうか?
クリスティーナも他の方々も苦笑されています。
「もう1つ申しますとマリリン様はあまり家に縛られたくなかったのかもしれませんね」
「と言いますと?」
「第二夫人をお認めになりましたが、そうすれば夫人としてやるべき事が減るので商会の事をしやすくなると思ったのでしょう。ようは打算ですね」
「それに嫁ぎ先が王命で決まっているならやるべき事は決まっていますし、無理に他の事をしなくて良いですしね」
「それに子供がいるなら他にアバント伯爵家を継ぐ子を作らなくて良いと考えたのかもしれませんね。第一夫人として仕事と商会の仕事と1人の我が子を全力で愛し次期サルベージル王家の一員になれるようにすることだけで良いのですから」
お母様は色々考えていられたのですね、主にご自身の周りのことですが。
ですが、それもうまくいかなかったのでしょうか?
お母様は若くして亡くなっていますもの。
何があったのでしょうか?
========================
あげるのが、遅れました。
予約がちゃんと出来ていなかったようですみません。
63
あなたにおすすめの小説
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
田舎娘をバカにした令嬢の末路
冬吹せいら
恋愛
オーロラ・レンジ―は、小国の産まれでありながらも、名門バッテンデン学園に、首席で合格した。
それを不快に思った、令嬢のディアナ・カルホーンは、オーロラが試験官を買収したと嘘をつく。
――あんな田舎娘に、私が負けるわけないじゃない。
田舎娘をバカにした令嬢の末路は……。
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
【完結】英雄様、婚約破棄なさるなら我々もこれにて失礼いたします。
紺
ファンタジー
「婚約者であるニーナと誓いの破棄を望みます。あの女は何もせずのうのうと暮らしていた役立たずだ」
実力主義者のホリックは魔王討伐戦を終結させた褒美として国王に直談判する。どうやら戦争中も優雅に暮らしていたニーナを嫌っており、しかも戦地で出会った聖女との結婚を望んでいた。英雄となった自分に酔いしれる彼の元に、それまで苦楽を共にした仲間たちが寄ってきて……
「「「ならば我々も失礼させてもらいましょう」」」
信頼していた部下たちは唐突にホリックの元を去っていった。
微ざまぁあり。
婚約破棄された公爵令嬢は虐げられた国から出ていくことにしました~国から追い出されたのでよその国で竜騎士を目指します~
ヒンメル
ファンタジー
マグナス王国の公爵令嬢マチルダ・スチュアートは他国出身の母の容姿そっくりなためかこの国でうとまれ一人浮いた存在だった。
そんなマチルダが王家主催の夜会にて婚約者である王太子から婚約破棄を告げられ、国外退去を命じられる。
自分と同じ容姿を持つ者のいるであろう国に行けば、目立つこともなく、穏やかに暮らせるのではないかと思うのだった。
マチルダの母の祖国ドラガニアを目指す旅が今始まる――
※文章を書く練習をしています。誤字脱字や表現のおかしい所などがあったら優しく教えてやってください。
※第二章まで完結してます。現在、最終章をゆっくり更新中です。書くスピードが亀より遅いので、お待たせしてすみませんm(__)m
※小説家になろう様にも投稿しています。
悪役令嬢ですか?……フフフ♪わたくし、そんなモノではございませんわ(笑)
ラララキヲ
ファンタジー
学園の卒業パーティーで王太子は男爵令嬢と側近たちを引き連れて自分の婚約者を睨みつける。
「悪役令嬢 ルカリファス・ゴルデゥーサ。
私は貴様との婚約破棄をここに宣言する!」
「……フフフ」
王太子たちが愛するヒロインに対峙するのは悪役令嬢に決まっている!
しかし、相手は本当に『悪役』令嬢なんですか……?
ルカリファスは楽しそうに笑う。
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
婚約者の母親に虐げられていましたが敢えて捨てられることで縁を切ることができました。~彼女らは勝手に破滅していったようです~
四季
恋愛
婚約者の母親に虐げられていましたが敢えて捨てられることで縁を切ることができました。
婚約破棄ですか? 無理ですよ?
星宮歌
恋愛
「ユミル・マーシャル! お前の悪行にはほとほと愛想が尽きた! ゆえに、お前との婚約を破棄するっ!!」
そう、告げた第二王子へと、ユミルは返す。
「はい? 婚約破棄ですか? 無理ですわね」
それはそれは、美しい笑顔で。
この作品は、『前編、中編、後編』にプラスして『裏前編、裏後編、ユミル・マーシャルというご令嬢』の六話で構成しております。
そして……多分、最終話『ユミル・マーシャルというご令嬢』まで読んだら、ガッツリざまぁ状態として認識できるはずっ(割と怖いですけど(笑))。
そして、続編を書きました!
タイトルは何の捻りもなく『婚約破棄? 無理ですよ?2』です!
もしよかったら読んでみてください。
それでは、どうぞ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる