家族と婚約者に冷遇された令嬢は……でした

桜月雪兎

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私の考えを読み取ったのか、侍女のクリスティーナから視線を感じました。
クリスティーナは私に声をかけてくれました。
クリスティーナはお母様と仲の良い友達だったが、お母様が嫁ぐとなったので侍女になってついてきたそうです。

「お嬢様」
「クリスティーナ、私が受けた感じではお母様は別の思惑があったように思うのですが?」
「はい。それは正しいです。一見美談ぽく聞こえる可能性もあるのですが、あの方は昔から色々やらかす方でしたから」
「でしたね」

どうやら、ドラゴニス王国側の方々は私と似た感じを受けていたようです。
そこからはドラゴニス王国側の方々のお母様の話でした。

「マリリン様は昔から優しい方でしたが、わりと思い込んで突き進むようなところがありましたね」
「わりと学生時代からムードメーカーではあるのですが、トラブルメーカーでもありました」
「やらかすんですが、あの笑顔などを見るとこっちが呆れてつつも許してしまうんですよね」
「何故か商才は有ったようで商会を立ち上げては成功したみたいですがね」

お母様はお茶目さんでしたのでしょうか?
ムードメーカーで、トラブルメーカーなのに商才はあったから商会は成功していると……不思議な方です。

「先程の話も追い詰められていれば手を差し伸べたようにも聞こえなくもないのですが」
「前半は一般論、中間は謙遜を見せかけ、最後は思惑を隠した誘導ですね」
「やはりですか」
「はい。マリリン様は商会の拡大を考えていたところもあります。そこに少々鉱石の取引が急務になりましたが、次の世代でも良かったので両国ともその方向で話し合いをしてました」
「ですが、マリリン様はドラゴニス王国以外の商材が欲しかったようで、密約の仮契約と言う形で自身が嫁ぎ、産まれた子に正式な密約締結をする方向で進めてしまいました」
「なので、とても不自然な形での王命や密約になってしまったのです」
「「「「「「「…………………」」」」」」」

私を含めてサルベージル王国側の全員が言葉をなくしました。
お母様は商会のためと国民のために嫁いだようです。
それもかなりご自身の意思で。

これにはどう言えば良いのか分かりませんでした。
アバント伯爵は唖然としていましたし、ナディア様やサリフィア様憎々しいようですね。
サルベージル王家側とお祖父様とフォルクスは苦笑されていますね。
なんか、お母様が申し訳ないです。

「ですが、マリリン様がエリアンティーヌ様を愛しており、自国ドラゴニス王国の民の事も考えていたのは事実です。本当に鉱石が急務で必要だったので、ただ近しい条件の合う者が居なかったから、次の子をという話になっていたのです…………つまり、サルベージル王国はアイザック殿やフレデリック殿のことです」
「ドラゴニス王国はどうだったのですか?」
「ドラゴニス王国は……………………国王陛下と王妃陛下が新たに子を作るということになっていました」
「「「「「「はい?!」」」」」」

え?
では、お母様が嫁がなければ私(私と言う存在ではなくなっているでしょうが)にとってドラゴニス王国の国王陛下がお祖父様ではなく、お父様になっていたのですか?!
お母様は姉妹になっていたのですか?!

年も大分離れていますよ?

え?
それで良かったのですか?

私やサルベージル王国側の皆さんが驚き、固まっています。
それは生まれてくる側である私も嫌ですね。

いえ、お祖父様ですよ?
だって年齢的にね、あり得るのでしょうか?

「あの、失礼だとは思うのですが、ドラゴニス王国側のお祖父様のお年は?」
「ああ、シルヴァール国王陛下は今年で御年65歳ですね」
「65歳…………私の年齢を差し引くと、当時は48歳ですよね?」
「そうですね。フィリアーナ王妃陛下はシルヴァール国王陛下の4歳年上ですので、今年で御年69歳ですよね。当時は52歳です」

え?
そのお年で子供を作る予定だったのですか?
本当なのですか?!
かなりの高齢出産になりませんか?!
お体やその他にも影響がでるのでは?

私の疑問をすぐに理解してくれたのはクリスティーナでした。
そして、補足されました。

「エリアンティーヌ様、ドラゴニス王家では様々な種族の血が入ってますので、産まれてくる種族がバラバラなのです」
「そうなのですか?」
「はい。ですので、シルヴァール国王陛下は獣人族なので、現在も普通に現役です。そして、王妃陛下は長命種であるドライアドなのでこちらも現在も現役です」
「ええ?!」
「ちなみに第二王女であるマリリン様はエルフ族ですし、第一王女様は妖精族ですし、エリアンティーヌ様も種族で申しますと竜神族です」
「え?私は人族ではないのですか?」
「はい。ドラゴニス王家の血を受け継ぐ方は白銀の御髪に、エメラルドグリーンの瞳をされ、ランダムに種族が変わります」
「ですので、シルヴァール国王陛下が次の子を作ろうとしますと必ずしも人族よりの姿の御子がお産まれになるとは限りませんでした」
「逆に人族の方と一緒になった場合は人族よりの姿の御子が産まれる可能性がぐんっと上がるのです」
「では、お母様は自身の目的と国民のために人族よりの子供を産むためにアバント伯爵に嫁ぎ、子をなしたのですか?」
「そういう一面もあります」

あ、やはりそれだけではないのですね。
他には何があるのでしょうか?
クリスティーナも他の方々も苦笑されています。

「もう1つ申しますとマリリン様はあまり家に縛られたくなかったのかもしれませんね」
「と言いますと?」
「第二夫人をお認めになりましたが、そうすれば夫人としてやるべき事が減るので商会の事をしやすくなると思ったのでしょう。ようは打算ですね」
「それに嫁ぎ先が王命で決まっているならやるべき事は決まっていますし、無理に他の事をしなくて良いですしね」
「それに子供がいるなら他にアバント伯爵家を継ぐ子を作らなくて良いと考えたのかもしれませんね。第一夫人として仕事と商会の仕事と1人の我が子を全力で愛し次期サルベージル王家の一員になれるようにすることだけで良いのですから」

お母様は色々考えていられたのですね、主にご自身の周りのことですが。
ですが、それもうまくいかなかったのでしょうか?
お母様は若くして亡くなっていますもの。
何があったのでしょうか?



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あげるのが、遅れました。
予約がちゃんと出来ていなかったようですみません。


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