家族と婚約者に冷遇された令嬢は……でした

桜月雪兎

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「う、うむ。笑顔なのにあまりにも黒い。10歳の子供にこのような顔をさせるなど言語道断だな」
「当り前ですわ!それでも私たちも教育を間違えたのがいますのであまり強く言えませんが」
「そうだな」
「残念な限りです」
「だから、早く矯正した方が良いって言いましたよね、俺」
「そうだったわね」
「は、母上?!父上?!どういうこと、ですか?」
「お前の判決は後だ。その前に……サリフィア嬢、そなただ」
「っ!……は、はい」

次はサリフィア様の番ですね。
そうですね、第一王子様は最後ですね。
サリフィア様はビクビクとしていますね。
アバント伯爵とナディア様の刑が決まりましたものね、ご自身の罪がどのようになるのか怯えるのも仕方ないと思います。
私やフォルクスを気にする余裕もないようですね。

「サリフィア嬢の罪は王命違反の協同、姦淫罪、エリアンティーヌ嬢とフォルクス子息への嫌がらせが挙げられる」
「わ、私…王命違反の協同なんて」
「してないと思うか?何度も言うがエリアンティーヌ嬢が王家に嫁ぐことが王命だ。あのように大勢の場で婚約破棄の宣言をすればエリアンティーヌ嬢が他の王子と再婚約する道が無くなる。それは立派な王命違反だ。それを提案したのはバラモースか?それともサリフィア嬢か?どちらにしろ、それを止めなかった以上王命違反の協同だ」
「っ!」

そうですわね、あのように大きく宣言しなければその可能性もありましたね。
ただ、サリフィア様と第一王子様が懸念したのは国王陛下に直談判してもなかった事にされることだったのではないでしょうか?
私も第一王子様との今後には考えるものがありましたが、このように私の名誉を傷付けられては黙るのは難しいですね。
というより、私自身に第一王子様が宣言してくだされば国王陛下にお話ししましたのに。
そこはサリフィア様とナディア様が関係してそうですね。

「私たちは、私はただ……バラモース様と、一緒になりたかっただけです」
「その行動が問題だったのですよ」
「エリアンティーヌ」
「ただ私にお伝えして下されば良かったのです」
「貴女に伝えたからと言ってどうなるって言うのよ!何も変わらないでしょ!何が出来たって言うのよ!」

おかしな事を言いますね。
王命により私が嫁ぐのは王家ですので王族なら誰でも良いのです。
つまり、第一王子様でなくても、アイザック様やフレデリック様でも良いのです。
ですから、私が頼めば可能だったと思いますよ。

「何度も言われているのでそろそろ分かってください」
「分かっているわ。貴女が嫁ぐのが王命でしょ」
「そうです。それでは、私は何に嫁ぐと?」
「それは……まさか…………」
「理解しましたね。そうです。私が嫁ぐのは王家ですので、王族なら誰でも良いのです。ですので、私が頼めば可能だった筈ですわ。現に王家では相手の変更を考えていたようですから」
「そ、そんな……それでは、私たちがしたことは……」

あら?サリフィア様が泣いてしまいましたわ。
私は何かサリフィア様が泣くようなこと言いましたのでしょうか?
ただ私は事実をお伝えしただけですのに。

まぁ、他に私が受けた事と言えばサリフィア様からの嫌がらせなどですが、取るに足りませんでしたから。
だいたいは私の侍女や従者たちが覆していましたし。
暴言も語彙力が少ないため、子供の文句にしか思えませんでしたし、悔し紛れのとも言えますが。

それはそれとして、今回の罰はどうなるのでしょうね?
確かにサリフィア様も伯爵位の継承権自体はありますが、第一継承権を持つフォルクスは何の罪もないので、継承権剥奪をしてもそれほどの罰にはなりませんよね?
第一王子様と離れ離れになるのが一番の罰でしょうか?
まぁ、これに関しても国王陛下に判断して貰わないといけませんよね?

「どうやら自身の行動の問題が見えたようだな。エリアンティーヌ嬢が言うように大事にしなければこの様な事にならなかったものを」
「…………」
「よって、サリフィア嬢の罰はアバント伯爵位の継承権剥奪、強制労働15年、賠償金300万ゴールドを命ずる!」
「っっ!」

これはかなりの刑になったのではないですかね?
サリフィア様は19歳ですので強制労働が15年となれば終わった時には34歳です。
この国での結婚適齢期を完全に過ぎてしまいます。
その上、賠償金もあるので、相手を見つけることは殆んど無理難題です。

アバント伯爵位の継承権剥奪もされましたし、アバント伯爵やナディア様も伯爵位剥奪をされていますので、アバント伯爵家に戻ることは出来ないでしょうね。
サリフィア様も平民として生きていくことになるでしょう。

サリフィア様は青ざめていました。
そうですね、そうなりますよね。
まさか、義妹である私から愛してしまった第一王子様を奪うだけのつもりだったのがこの様な大きな罰を受けるとは思わなかったのでしょう。
女性としての幸せの1つの形を失うことになりますから。

私もフォルクスも確かにサリフィア様から暴言などをされたことはありますが、あまりにも幼稚でしたので気にならなかったぐらいです。
私の心証的にはサリフィア様がお若い分辛い想いをすることになったように思いますが、同情や哀れみはありませんね。

それだけの事をしたと言うことですから。
王命違反の協同と姦淫罪が大きいのでしょうね。
何せ、相手は王家ですから。





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