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7、初狩り
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「おい、そろそろ、行くぞ」
「そうだな」
ユキはたまりかねて狩りに行くことを促した。レイも助けを求めるようなユキの雰囲気に気付き、二人を連れて最初の町に向かった。
行き方はウィンドウのギルド画面から【退室】を押して、行き先のマップに書かれている街の名前を選ぶのだが、ソウやアキはまだファリシアしか行ったことがないので、行き先はそっちになる。
別にユキやレイのマップから行けば他の所に行けるがまだ一度も狩りをしていない二人に無茶はさせれない。
なので、四人そろってファリシアに向かった。
「とりあえず、ソウたちに必要な物を買わないとなぁ」
「何がいる?」
「おいおい、いる物は沢山あるだろう。給水値回復のための飲み物を入れる水筒にポーション、満腹値回復のための食べ物、ある程度まとまった金が揃ったら装備も変えてあげないといけないだろう」
「レイ、俺に恥かかせるつもりか?」
「え?」
「PT組んで、俺以外の作ったものを食わせる。……料理スキルを持っている俺を馬鹿にしている」
「いや、嫌がるかと思って」
「それとこれは別。水筒もポーションもある、ほら」
ユキはウィンドウを開いて、アイテム画面から一人に対して水筒とポーションを10個、食べ物をいくつか出してソウとアキに渡した。二人は貰ってすぐにアイテム、インベントリにしまい、物を確認して驚いた。
【枝垂桜の水筒】
藍色本体に薄桃色の枝垂桜が描かれた水筒。空間魔法が施されており、見た目以上の容量。
見た目は500mlだが、実際には2000mlは入る。(2000/2000ml)
製作者:プレイヤー・ユキ
【下級回復ポーション】×10
薬草を煎じて、瓶詰したもの。HP30%回復。
製作者:プレイヤー・ユキ
【下級解毒ポーション】×10
毒消し草と薬草を調合し、瓶詰にしたもの。状態異常(毒)を解除、HP30%回復。
製作者:プレイヤー・ユキ
【ホクホクやわらかバターパン】×5
ホクホクで柔らかい、生地にバターが含まれている甘みのあるパン。満腹値20%回復。
製作者:プレイヤー・ユキ
【野菜たっぷりチキンサンド】×5
トマト・レタス・キュウリなどの野菜がたくさん入っており、ハーブなどで味付けされたローストチキンも肉厚めに入ったサンドイッチ。満腹値30%回復。
製作者:プレイヤー・ユキ
貰ったすべてがユキのお手製だったからだ。
二人はそっとレイの方を見るとレイは苦笑していた。
「ユキのステータス見ただろ。俺たち初期幹部組はユキが作ったものを持っているんだ。いくつかのシリーズがあってこれもその一つ」
「兄さん、すごい」
「……別に」
「アキ、ユキ兄」
「はははは」
尊敬のまなざしで見つめるアキに対してユキはそっけなく言い、そのまま進み始めた。それを見ていたレイとソウはその温度差に乾いた笑いしか出なかった。
「レイ、置いて行く」
「いやいや、置いて行くな!ほら、二人とも行くぞ」
「「はーい」」
前を進むユキが一瞬だけ振り返り、そういうと我に返ったレイがあわてて二人を促しながら追いかけた。
四人が門の前に出ると平原が広がっている。これがファリシアを出てすぐのファース平原だ。大体のプレイヤーの登竜門でもある。
本来、新規プレイヤーは訓練館があるので、そこである程度、技を磨いてから進めるがユキとレイと言う保護者兼先輩プレイヤーがいるので二人はそのまま平原に出た。
見渡しているといくつかの魔物がいる。
【ランビー】
ウサギ系の魔物。薄ピンクの体に首周りに白い飾り毛がある。主に平原エリアに生息する。
ドロップアイテム:飾り毛、ウサギ肉
【プチ・スライム】
スライム系の魔物。水色の体をしており、中心に薄紫の核がある。ファース平原のみ生息している。
ドロップアイテム:プチ・スライムの核、粘つく液体
【リトルウルフ】
ウルフ系の魔物。灰色の毛並み、体は小さいが好戦的。主に平原エリアに生息している。
ドロップアイテム:リトルウルフの牙、リトルウルフの爪、リトルウルフの肉
現在、レイとユキが目視およびスキル『遠視』を使って確認した魔物たちだ。
「ランビー、プチ・スライムはいい。リトルウルフはだめ」
「だな、好戦的なだけならいいがこのエリアでは一番HPが高い。レベルをある程度上げてからだな」
「ああ」
「兄貴?」
「とりあえず、近場にいる。ウサギ系のランビーとスライム系のプチ・スライムを狩るぞ」
「「はーい」」
「まずは二人で協力して狩ってみろよ。危なかったら手を貸すから」
「「はーい」」
二人はいい返事をして一番近くにいたランビーに向かっていった。
アキは少し距離を置いて弓を構えたが肩を落とした。それを見たソウとレイは首を傾げた。
「アキ、どうした?」
「なんだか、同族を痛めつけるようなへんな感じがぁ~」
「ああ」
「まぁ、そうだな」
アキの言いたいことが分かった二人は何とも言えない顔をした。そう、アキは獣人のウサギ族の姿をしているのでウサギ系の魔物であるランビーを打つのになんとなく嫌な感じがしたのだ。
それを見ているだけだったユキがため息をついた。それはとても小さかったのにアキには聞き取れ、アキはユキに飽きられたくなくて再度、弓を引いた。そして放つとあたる直前でランビーは避けた。
「え?!」
「この!」
アキの攻撃を避けたランビーが逃げようとしたが先回りしたソウに行き先を阻まれ、対峙した。
ソウは思うままに剣を振り回した。それでも攻撃は何回かに一回はあたっていた。ランビーがソウに気を取られているうちにアキはもう一度矢を放つと何とか命中させることが出来た。
それを繰り返していき、やっとのことで二人はランビー1匹を仕留めた。
それを傍観していたレイとユキは二人が狩り終わるとそのままにしているドロップアイテムを回収して、二人のそばに来た。
「お疲れさん。とりあえず、水分とポーションを取って反省会だな」
「「はーい」」
二人は言われるままに水筒を取り出し、水分補給をし、ポーションでHP回復させた。
「そうだな」
ユキはたまりかねて狩りに行くことを促した。レイも助けを求めるようなユキの雰囲気に気付き、二人を連れて最初の町に向かった。
行き方はウィンドウのギルド画面から【退室】を押して、行き先のマップに書かれている街の名前を選ぶのだが、ソウやアキはまだファリシアしか行ったことがないので、行き先はそっちになる。
別にユキやレイのマップから行けば他の所に行けるがまだ一度も狩りをしていない二人に無茶はさせれない。
なので、四人そろってファリシアに向かった。
「とりあえず、ソウたちに必要な物を買わないとなぁ」
「何がいる?」
「おいおい、いる物は沢山あるだろう。給水値回復のための飲み物を入れる水筒にポーション、満腹値回復のための食べ物、ある程度まとまった金が揃ったら装備も変えてあげないといけないだろう」
「レイ、俺に恥かかせるつもりか?」
「え?」
「PT組んで、俺以外の作ったものを食わせる。……料理スキルを持っている俺を馬鹿にしている」
「いや、嫌がるかと思って」
「それとこれは別。水筒もポーションもある、ほら」
ユキはウィンドウを開いて、アイテム画面から一人に対して水筒とポーションを10個、食べ物をいくつか出してソウとアキに渡した。二人は貰ってすぐにアイテム、インベントリにしまい、物を確認して驚いた。
【枝垂桜の水筒】
藍色本体に薄桃色の枝垂桜が描かれた水筒。空間魔法が施されており、見た目以上の容量。
見た目は500mlだが、実際には2000mlは入る。(2000/2000ml)
製作者:プレイヤー・ユキ
【下級回復ポーション】×10
薬草を煎じて、瓶詰したもの。HP30%回復。
製作者:プレイヤー・ユキ
【下級解毒ポーション】×10
毒消し草と薬草を調合し、瓶詰にしたもの。状態異常(毒)を解除、HP30%回復。
製作者:プレイヤー・ユキ
【ホクホクやわらかバターパン】×5
ホクホクで柔らかい、生地にバターが含まれている甘みのあるパン。満腹値20%回復。
製作者:プレイヤー・ユキ
【野菜たっぷりチキンサンド】×5
トマト・レタス・キュウリなどの野菜がたくさん入っており、ハーブなどで味付けされたローストチキンも肉厚めに入ったサンドイッチ。満腹値30%回復。
製作者:プレイヤー・ユキ
貰ったすべてがユキのお手製だったからだ。
二人はそっとレイの方を見るとレイは苦笑していた。
「ユキのステータス見ただろ。俺たち初期幹部組はユキが作ったものを持っているんだ。いくつかのシリーズがあってこれもその一つ」
「兄さん、すごい」
「……別に」
「アキ、ユキ兄」
「はははは」
尊敬のまなざしで見つめるアキに対してユキはそっけなく言い、そのまま進み始めた。それを見ていたレイとソウはその温度差に乾いた笑いしか出なかった。
「レイ、置いて行く」
「いやいや、置いて行くな!ほら、二人とも行くぞ」
「「はーい」」
前を進むユキが一瞬だけ振り返り、そういうと我に返ったレイがあわてて二人を促しながら追いかけた。
四人が門の前に出ると平原が広がっている。これがファリシアを出てすぐのファース平原だ。大体のプレイヤーの登竜門でもある。
本来、新規プレイヤーは訓練館があるので、そこである程度、技を磨いてから進めるがユキとレイと言う保護者兼先輩プレイヤーがいるので二人はそのまま平原に出た。
見渡しているといくつかの魔物がいる。
【ランビー】
ウサギ系の魔物。薄ピンクの体に首周りに白い飾り毛がある。主に平原エリアに生息する。
ドロップアイテム:飾り毛、ウサギ肉
【プチ・スライム】
スライム系の魔物。水色の体をしており、中心に薄紫の核がある。ファース平原のみ生息している。
ドロップアイテム:プチ・スライムの核、粘つく液体
【リトルウルフ】
ウルフ系の魔物。灰色の毛並み、体は小さいが好戦的。主に平原エリアに生息している。
ドロップアイテム:リトルウルフの牙、リトルウルフの爪、リトルウルフの肉
現在、レイとユキが目視およびスキル『遠視』を使って確認した魔物たちだ。
「ランビー、プチ・スライムはいい。リトルウルフはだめ」
「だな、好戦的なだけならいいがこのエリアでは一番HPが高い。レベルをある程度上げてからだな」
「ああ」
「兄貴?」
「とりあえず、近場にいる。ウサギ系のランビーとスライム系のプチ・スライムを狩るぞ」
「「はーい」」
「まずは二人で協力して狩ってみろよ。危なかったら手を貸すから」
「「はーい」」
二人はいい返事をして一番近くにいたランビーに向かっていった。
アキは少し距離を置いて弓を構えたが肩を落とした。それを見たソウとレイは首を傾げた。
「アキ、どうした?」
「なんだか、同族を痛めつけるようなへんな感じがぁ~」
「ああ」
「まぁ、そうだな」
アキの言いたいことが分かった二人は何とも言えない顔をした。そう、アキは獣人のウサギ族の姿をしているのでウサギ系の魔物であるランビーを打つのになんとなく嫌な感じがしたのだ。
それを見ているだけだったユキがため息をついた。それはとても小さかったのにアキには聞き取れ、アキはユキに飽きられたくなくて再度、弓を引いた。そして放つとあたる直前でランビーは避けた。
「え?!」
「この!」
アキの攻撃を避けたランビーが逃げようとしたが先回りしたソウに行き先を阻まれ、対峙した。
ソウは思うままに剣を振り回した。それでも攻撃は何回かに一回はあたっていた。ランビーがソウに気を取られているうちにアキはもう一度矢を放つと何とか命中させることが出来た。
それを繰り返していき、やっとのことで二人はランビー1匹を仕留めた。
それを傍観していたレイとユキは二人が狩り終わるとそのままにしているドロップアイテムを回収して、二人のそばに来た。
「お疲れさん。とりあえず、水分とポーションを取って反省会だな」
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二人は言われるままに水筒を取り出し、水分補給をし、ポーションでHP回復させた。
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