【R-18】藤堂課長は溺愛したい。~地味女子は推しを拒みたい。

絵夢子

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@さくらside

10.4月1日22:02 Check In @さくらside

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藤堂さんが私の手を引いてくれる。
涙拭きながら手を引かれて歩くなんて、駄々をこねた子供みたいで恥ずかしい。
でも、ふたりの指を縫い合わせるようにしっかり握って、藤堂さんのあったかさが伝わる。

どこに行くのかわからないけど、藤堂さんとならどこでもよかった。

藤堂さんは、コンビニに入ると手を放す。。

「泊まるのに、必要なものあったら、買って?俺も飲み物とか買うから、外で待って。」

泊まるんだ。このまま藤堂さんといられることが嬉しいような、緊張するような。
藤堂さんはいいのかな?私と朝まで一緒で。泣いてるからほおっておけないのかな。
迷惑じゃなきゃいいな。
いろんな気持ちがまじりあう。

化粧品、泊まるならショーツも買いたい。「泊まる」ってことはホテル?なら、歯ブラシはある?
コンビニに寄ってくれる藤堂さんの気遣い。

言われた通り、先に外に出て待っている。
それぞれ気兼ねなく必要なものを買えるように、バラバラの行動にした藤堂さんの配慮を感じる。

まだ夜はひんやりする。

「ごめん、お待たせ。」
少し遅れて藤堂さんが、私の手を取って歩き出す。
また、つないでもらえてうれしい。

藤堂さんはビジネスホテルに入る。
会社から7~8分、支店から出張に来る人がよく使うホテル。
今日は金曜で、会社関連の人はわざわざ泊まっていないだろう。

藤堂さんは私をソファに待たせて、チェックインしてくれる。
ふたりでレセプション行くの、恥ずかしいから、助かる。

「さくら、行こう。」
エレベーターに二人で乗る。緊張してきた。

泊まるだけ?それとも…

部屋に入る。藤堂さんがカギを開けてくれて先に通してくれる。

ツインルームだった。う~んと、どうしよう。ベッドに座る?こういう時、どうすればいい?

「荷物、置いて?ジャケット脱いでくつろぎなよ。掛けるから、貸して?」
藤堂さんがハンガーを渡してくれる。
「あ、すみません。」
バッグを部屋の隅に置いて、受け取ったハンガーに脱いだジャケットをかけて、藤堂さんの前に立ってクローゼットの中に手を伸ばしてハンガーを掛ける。
ちょっと藤堂さんが近い。目の前、失礼だったかな。

クローゼットに半分突っ込んんだ体を戻そうとしたとき、藤堂さんの両腕に包まれた。
背中に、藤堂さんの体温。あったかい。
「さくら、泣いて、もうすっきりしてる?」
「はい…。済みませんでした。」
「謝るなって、泣かせたの、俺なんだから。」

後ろから私の肩回りを包む藤堂さんの腕に手を置く。
遠慮ばかりしていても仕方ない。
こんなに優しくしてくれる藤堂さんに、とことん甘えてしまおう。今日だけは。
「じゃあ、泣かせてくれて、ありがとうございました。ほんと、もやもやが、出ていきました。」
今の、正直な気持ち。

藤堂さんが、頬ずりしてくれているのがわかる。
背中に感じる藤堂さんのぬくもりが、あったかい。
こうやって、人の体温感じるの、いつ以来だろう。
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