独覚女と夢使い(総集編ver)

夢月 愁

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蘇生の方士と魂の行方編

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 :蘇生の方士と魂の行方
 

 『「六道区」に救世主現る!方仙というその老人の術は、死に至るものを蘇生させ、それは一年続くという。そして、それは無償で行われて、彼の人徳が伺われる…』

 
 「救世主、ねえ…」

 ゆったりとした白装束に兜巾をかぶり、八角棒を側に立てかけて「独覚女」新山星美は八卦庵の店内で、食事を摂りながら、その新聞の記事を見ていた。

 赤を基調にして黒を交えた配色の八卦庵の店内には、カウンター席というものはない。ただ、一定間隔でテーブルと椅子が置かれているだけだ。客が混むときは、自然と知らない人との相席にもなる。もっとも「八卦庵」がその状態になる程混むことはあまりないが。

 「久しぶりだな、星美。相席、いいか?」

 そういってきたのは、この「八卦庵」の店主、美麗の相棒の鳳燕だった。二十代前半か、緑色の武闘着に身を包み、長身で良く引き締まった均整の取れた体躯。肌の色は日に灼けており、長髪で、眼光の鋭い、不愛想な感じの男である。

 「鳳燕さん!戻って来てたのね。敵討ちは終わったの?」

 星美もこの鳳燕とは知り合いであるので、彼の事情は多少は知っている。「ロウガード」の対魔霊師だが、家人の敵討ちのため、しばらく六道区を留守にしていたのだ。

 鳳燕は、この店の看板娘、いつも明るい緑のチャイナドレス姿の緑蘭に注文を幾つかすると、星美に「事情」を説明する。

 「ああ、一応の決着はついた。そして、この六道区にやってきた「方仙」に用があって戻って来た」

 「ケイオスに殺された、身内の人を復活させてもらうの?」

 星美の言は何気ないものだったが、それに対しての鳳燕の返答は少し意外なものだった。

 『馬鹿をいうな。やつはああみえて「ケイオス」の一員だ。そして、奴の術にも裏がある』

 そして、鳳燕と星美は、食事を終えると、八卦庵の灰色の、地下駐車場を改装した、かれらの作戦会議室で、後で来た誠二と美麗も交えて、鳳燕は方仙の事を、語った。

 『奴の術が、一年期間の蘇生なのには訳がある。奴は、その死んだ者の魂を、奴の「造り上げた神」に捧げて、その残滓、つまり残りの「写し」を死体に与えて「劣化コピー」として復活させているんだ』

 それを聞いた星美の相棒、黒いTシャツに、青いジーンズ姿の「夢使い」冬川誠二が憤慨する。

 「それじゃあ、救世主でもなんでもない、魂を生贄にする邪術士じゃないか!」

 鳳燕の相棒にして「八卦庵」の店主でもある、今はOL風のスーツ姿の美麗の顔も険しい。

 『でも、その劣化コピーである「復活した人」は、余命は短いけど、きちんと「心」も持っているわ。そして、そのことをしらない、方仙の信奉者は、彼を崇めてすらいるの。だから「ロウガード」が警告しても聞かないし、うかつに手出しはできないのよ』

 「事情を知らない人から見れば、短い間でも、当人がよみがえったように思えるってことか…」

 誠二が歯ぎしりする「こんなのは間違っている」と彼の怒りの形相が語っている。

 そこに比較的冷静な星美がふとした疑問を口にする。

 『でも「方仙」はその「造り上げた神」を用いて、何をしようとしているの?』

 そう、魂を捧げて「造り上げた神」の力とする。それは「何か」の前段階であり「それ」を用いて彼が何をするかは不明なのだ。

 「そこまでは俺にもわからん。だから、当面は、奴が尻尾を出すのを待つしかないだろう」

 鳳燕の言に、誠二はもどかしさを感じた。このままでは犠牲者が増えるだけだ。が、仮に今、方仙に詰め寄っても、彼の信奉者に阻まれるだけだろう。

 『とりあえず、方仙には「ロウガード」から見張りを付けておくわ。それ以上の何かをするようなら、連絡を密にして、これに当たりましょう』

 …美麗がまとめて、こうして、ここでの会議は一時解散となった。この、手出しの出来ない状況に納得のいかない誠二は「いざというとき」の為に「夢使いでの召喚術」に磨きをかけることにした。

 …「方仙」はその間もこの「復活の儀」を何度も行い、自分の計画を進めつつ、その信奉者を増やしていった…。

                     ☆

 方仙が本性を現したのは、その一か月後であった。充分に力を与えた「造られた神」を具現化して、六道区に放ったのだ。

 『いけい「エグレグール」まずはこの六道区の連中から、根絶やしにするのだ』

 単眼で四本の腕の、ビル程の大きな白い巨人「エグレグール」の肩に乗って、道士服姿の老人、方仙はその「造られた神」に命じる。

 「エグレグール」はその単眼から、超音波を発して、これを受けた人々から、霊気を吸収する。

 耐性もなにもない、一般の人々は、かすったものでもその身体は霊力を奪われて干からび、まともに受けたものは霊力を吸い尽くされて木乃伊(みいら)のようになった。

 誠二たち「ロウガード」の面々が合流して駆けつけると、そこは人々が逃げ惑い、干からびた犠牲者が倒れ伏す、半ば生き地獄となっていた。

 「方仙」がくっくと笑う。

 『わが「エグレグール」に敵は無し。貴様らも霊気を吸われて干からびるがいい!』

 方仙が「エグレグール」にさらなる攻撃を命じる。しかし「エグレグール」は、もどかしそうに方仙をみやると、腕の一つで彼を捕らえ、そのまま握りつぶした。充分に「力」を得た「エグレグール」には、彼はもう用なしであったのだろうか。

 「ぐはっ!」

 自分が「造った神」に握りつぶされて殺される。それが表向き「救世主」と崇められて、後に本性を現した「ケイオス」の幹部「方仙」の末路だった。

 「今よ!みんなで「フルダイブ」して、あの「化け物」を片付けるわよ!」

 美麗がいい、鳳燕とともに、右手をかざして、その「精神世界」にフルダイブする。

 誠二も右手をかざして同じくそれに続き、星美も左手で「転移の印」を結んで、この「エグレグール」の精神世界にフルダイブした。

                       ☆

 「エグレグール」の精神世界は、多数の球状になった魂の浮かぶ、明るい光の空間だった。

 誠二、星美、鳳燕、美麗が中央の強い霊気の元に進むと、そこには、円状の力場の中、白いローブの男がいた。

 その白いローブの男「エグレグール」は、対魔霊師の四人に、こう告げる。

 「我は魂を狩り続けて、さらに多くの力を得る。科学で現象を歪める「ヒト」をこの手で滅ぼすためにな」

 「何故、そこまで人を敵対視する」

 鳳燕が「エグレグール」に問いただす。操る方仙が居ない今「エグレグール」の心境が今一つ分からないのだ。

 「エグレグール」は邪気のある笑みを浮かべて答える。

 「人間は、世界を汚す、害悪だからだ」

 これに誠二は、憤りを覚えて、叫ぶ。

 『その「人」に造られたお前が言えた事か!』

 星美は、誠二を手で制して言う。

 『何を言っても無駄よ、誠二。これは「神」なんかじゃない。人の魂を喰って力を誇示している、あの方士の造った「神を模した魔霊」よ』

 「黙れ小娘!」

 エグレグールはローブを脱いで、自らを四つ腕の白い単眼の巨人の姿に「戻して」その本性を現すと、星美に、威圧するように言う。

「ならば、この世界を、再び緑豊かな清い水で溢れる、美しい世界に戻してみよ!」

 今度は美麗が言う。哀れなものを、見るように「エグレグール」に。

 『出来ない事を、突き付けて、大物になった気になるのはよしなさい。それで、あなたが人の魂を喰い続ける理由にはならないわ「エグレグール」』

 「問答はここまでよ!」星美が言って、それが開戦の合図になった。

 『『龍斬刀』!』

 美麗と鳳燕が、同時に、蒼く密度の濃い霊気を纏った青龍刀を召喚する。

 そして「エグレグール」に空間を飛び回りながら、斬り付ける。美麗と鳳燕のそれは、まるで息の合った流麗な演武のようで「エグレグール」に多数の斬り傷を負わせる。

 が、「エグレグール」は「甘いわ!」と叫び、その傷を斬られたそばから再生する。

 『これは、一気に決めないとまずいわね。「奥の手よ!」』
 
 星美は「大技」の態勢に入る。

 「我が空…是を以ってを魔を打ち砕く力と為す!」

 八角棒が、神々しい霊気を帯びる。そして、星美の「奥の手」が発動する!

 『受けなさい!「是空の一撃!」』

 -すり足からの「縮地」にも似た高速移動で、一気に距離を詰め「エグレグール」に神々しい力を帯びた八角棒で、横薙ぎの一撃を加える星美。神々しい気が、電流のように「エグレグール」の体中を走る。

 「ぬああああああ!」

 「エグレグール」は、しかし、叫びを上げるもこれに耐えて、狂ったように霊気の雷を宿した四本の腕で暴れまわる。美麗と鳳燕、星美は一旦距離を取る。

 『俺の番だな。我は求め召喚する…「対魔霊砲、アストラル・バスター!」』

 瞑目する誠二の眼前に、霊力を纏った大筒が出現する。彼はそれを構えると「エグレグール」に向かって、虹色の照射の砲撃を放つ。彼は、この時の為にこの「霊気を纏う大筒」を召喚できるよう用意していたのだ。

 「消しとべ!」

 それは「エグレグール」に当たるが、「エグレグール」は自力で結界を張ってこれを防ぐ。

 「無駄だ!その程度で我は倒せぬ!」

 そう叫び「エグレグール」は結界にさらなる霊力を込める。

 …せめぎ合う霊力。しかし、それは「エグレグール」の結界が方が勝るようにも見えた。

 だが、そこに、誠二に力を貸すものが現れた。彼の「使い魔」である「キャラクター」「悠久の星巫女」メリオールだ。彼女は召喚も受けずに、その場に姿を現すと、誠二に膨大な霊力を送る。

 『仕方ないですね。私が力を貸します。共にあの「異形」を倒しましょう』

 「助かる!」誠二はそれだけ言って「アストラル・バスター」の出力を上げる。

 メリオールの高位の膨大な霊力をも借りたその虹色の照射での砲撃は、その出力を上げて勢いを増すと、ついに「エグレグール」の結界を突き破り、これを直撃させ、その巨体の上半身を吹き飛ばした。

 その勢いで「エグレグール」の頭の単眼が潰れて消し飛ぶとそれが「核」であったのか、その残った巨体は、泥のように黒くなり、崩れ落ちて、蒸発するように、消えた。

 『我は果てぬ。いずれ見ておれ』

 「エグレグール」は「念」でそう言いのこして、その気配を、消した。

                    ☆

 狩られて球状になっていた魂たちは、天上に昇るように、それぞれ上昇しながら消えて行った。

 星美には、解放されたそれらが星美たちに「感謝の念」を放っているようにも感じられた。

 誠二にもそれは感じられたようで、彼はこう星美に問う。

 『「魂」ってなんなんだろうな。俺の「キャラクター」達にも「心」はある。そして、偽のコピーかもしれないけど、方仙が写した「一年の命」にも「心」はあるように見えた。俺の「心」はこの命の旅が終わったら、どこにいくんだろうな…』

 星美はその言に、少し考える素振りを見せたが、やがて「ふう…」と嘆息すると、誠二を八角棒でこづく。そんなものに簡単に答えはでない、とばかりに。

 「柄にもなく、難しい事いわないの。「私達」はまだ生きていて、これから、楽しい事から何から沢山あるんだから。そんなことを考えるのは、もっと年をとってからにしなさい」

 「そうですよ、主殿。悟りを得るには、あなたにはまだ早すぎます。では私はこれで」

 …そういって、メリオールもひとりで流麗に舞い、この空間から「撤収」をする。

 周囲を警戒していた美麗と鳳燕が、誠二に駆け寄って言う。

 「この空間は、これで終わりみたいね」

 『八卦庵にもどるぞ。後は「ロウガード」に任せよう』

 そして、三人は右手をかざして透明な空間をくぐるように、星美は「転移の印」を使ってこの今は微弱に光るだけの空間になっている「エグレグール」の「精神世界」から撤収した。

                   ☆

 『救世主方仙の本性は、邪悪な術士だった!』

 その後の六道区の新聞には、そう書かれていた。

 この一件で、死んだ方仙は「悪人」と人々に定義づけられ、六道区の人々は「ロウガード」の面々が「善人」という見方に大方で変わった。生き残った方仙の信奉者たちは手のひらを返すように、死んだ方仙を罵り、自分たちも被害者だと主張した。

 そして方仙の手で「一年の命」を得て復活した者達は「偽物」と世間から蔑視され、時には迫害すら受けることとなる。「ロウガード」はそれらを保護する活動にも当たった。

 八卦庵の地下で、これを知った鳳燕は「何ともひどい話だな」と溜息をつく。

 美麗も「人は自分に都合のいいものだけを受け入れたがるものなのね」と困惑顔。

 彼女からすれば方仙が復活させた「一年の命」の人々も被害者と取れるのだから。

 星美は、人には多面性があるのは承知しているので、これを哀れに思うも、怒りはしなかった。ただ、方仙のした事は深く「六道区」に傷跡を残すことだろう。そして「ケイオス」とは、いずれきっちりと決着をつけねばならないと心に感じた。


 …そして誠二は、この件で一つの事を悟った。都合のよすぎるものには、大抵は裏や、大きなデメリットがあるのではないかと。そうすると、彼の「使い魔」つまり「キャラクター」達にも、何か自分にデメリットとなる物が存在するのだろうか、とも。

 それはあながち間違いでもなかったが、彼はその考えを振り払った「キャラクター」達は彼の宝であり、いかなデメリットがあろうと、自分はそれを克服してみせると、心に誓って…。


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