独覚女と夢使い(総集編ver)

夢月 愁

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ケイオスの姫編

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 :ケイオスの姫
 


 「六道区」は「ケイオス」の幹部「方仙」の放った「造られた神」である「エグレグール」に、半壊に近い打撃を受けた。

 「エグレグール」が起こしたのは、主に人的な被害だが、六道区の建物や、商業的施設にも大きな打撃を与えた。

 「独覚女」新山星美達の活躍で「エグレグール」自体は倒されたが、現在はその復興の最中である。

 「ケイオス」の扱う「魔霊騒ぎ」での、この最大級ともいえる被害に「ヒノモト」の政府はさしたる打開策を示さなかった。彼らからすれば「ヒノモト全体」での「ケイオスの放つ魔霊」騒ぎに苦しむ政情で、六道区ばかりを特別に重視はできなかったのである。

 『「ヒノモト」の政府は何してるのよ。街が困ってる時に、まともに援助も寄こさないなんて』

 ゆったりとした白装束に、兜巾を被り、八角棒を右手に持つ「独覚女」新山星美のその言は「六道区」の八卦庵の地下拠点の皆に共通する心情でもあった。実際は援助はきているのだが、それは微力すぎるもので、星美のいうように「まともな援助」には程遠いものだった。

 そして「ケイオス」の放つ「魔霊」に目を光らせていなければならないので「ロウガード」はこれにはあまり手を貸せず、六道区の復興は難航していたが、そこに「聖女」とも思われる一人の女性が現れる。

 まだ二十歳前だろうか、流れるような金色の長髪に、長いまつ毛、宝石のような緑の瞳、すっきりと通った鼻筋、薄く紅のかかった唇。刺繍入りの赤いドレスをすらりとしたその身体に纏ったその美女は「セリーヌ」となのり、六道区の復興にその身を投じた。

 「セリーヌ」というその赤いドレスの女性は、貧民、難民そして「偽物」と蔑まれる方仙の邪術で復活した者たちをも、差別することなく、パンとスープを与え、復興活動に手を貸すように訴える。

 「動ける者は働きなさい。私は、パンとスープを約束します。この六道区を再建するのに手を貸してください」

 …そうして、彼女は陣頭指揮をとって、彼女が雇った女達と一緒に、貧民たちにそれを振る舞った。暖かいスープと柔らかいパンは、貧民たちを僅かにではあるが勇気づけた。

 それには身分証も、面接もいらず、住む家さえない人々は、そのパンとスープで活力を得ると、やがて彼女のいうように「六道区」の立て直しに尽力しはじめた。

 集団の力というのは侮れないもので、一人一人の力は小さくとも、彼らは一様に「聖女様の為に」と、ガレキを片して、死体を火葬場まで運び、進まない政府の行う建物の修復を不器用ながら手伝い「六道区」は彼らの力で再生しようとしていた。

 そんな彼女の傍らには、三十代も後半にもなろうかという、大刀を腰に佩いた無精ひげの大男「ゼイギル」が、がっちりと守りを固めており、その鉄壁ともいえるガードで、セリーヌを狙う者から彼女を守った。

                       ☆

 それを聞いた、星美と誠二ら「ロウガード」の面々は助かると思う反面、どうして彼女がそこまでするのかが気になった。

 「助かるけど、あのセリーヌって人、どうしてそこまでしてくれるのかしら」

 「調べたけど、背景にかなりの資産があるみたいね。何かの気まぐれか、もてはやされたい願望があるのかも知れないわ」


 八卦庵の灰色の、地下駐車場を改装した会議場で、不思議がる星美と美麗。一応ここのリーダー格の、今はOL風スーツ姿の大人の美人、美麗は、星美と誠二にこう提案する。

 「じゃあそれを探りに二人で、彼女の元で少し働いて見てくれる?」と。

 「いいですけど、俺、あまり腕力も体力ありませんよ」

 Tシャツに青いジーンズ姿の「夢使い」冬川誠二が自信なさそうに答える「夢使い」である彼は「精神世界」以外では、少し体術のできる。平凡な容貌のいち青年だ。

 「でも、いい考えではあるわね。これもまた、裏があるかもしれないし」

 星美はかつての「方仙」の蘇生術を思い起こして慎重に言う。「方仙」の蘇生術は一見人々に都合のいいものであったが、結局「エグレグール」を生む源になった。都合のよすぎるものには裏がある。彼女もそれを悟っていた。

 まあしかし、つまりは潜入捜査である。これに応じた誠二と星美は、形式上はボランティアとして、彼女の元に向かった。

                     
                       ☆

 「六道区」は復興の途中。人手はあったほうがいい。そういうことで、誠二も星美も、この「セリーヌ」の元でボランティアとして働く事となった。

 それらは多分に力仕事で、星美はともかく、誠二にはいささかきついものであった「精神世界」では大きな力を振るう「夢使い」も、ここでは貧相な一人の青年でしかないのだから。

 それに比べて、星美は十人力の働きをした。修行で慣らしたその体力と精神力、果てはその「験力」で、軽々とガレキを片して行った。

 「貴女、凄い力ね。見たところ、修験者かなにかみたいだけど、何でここで働いているの?」

 「セリーヌ」が問いかける。その言には「それであなたが得をするようにはみえないけど」と言った含みがある。

 星美もセリーヌに問いかける。その言葉をそっくり返すように。


 「そういうあなたはなんでかしら?あなたにとっては、何の得にもならない事に、見えるけど?」

 セリーヌは何やら、痛い所を突かれたように、キッとした表情なる。そして星美にこう告げる。

 『それこそ損得の問題じゃありません。私のこれは「贖罪」なのです』

 そして、話はここまで、というように、他の場所の視察に向かった。

 「贖罪、ね。少しだけ読めて来たわ」

 そう、その「独覚」故の「強い霊視の力」で星美には視えたのだ「彼女」を蝕む「髑髏の魔霊」の姿が。


                       ☆

 「お前は逃れる事ができぬ。そう、我ら「ケイオスの血」からはな」

 …その日の夜、夢の中で、髑髏に呪縛されてセリーヌはうなされていた。彼女は、そう「ケイオスの姫」で「総統ヴァインの娘」であった。

 胸の間に焼き付けられた「ケイオスの血族の証」である印が、痛みを以って、彼女を苛む。

 高級なホテルの一室で、ベッドから跳ね起きるセリーヌ。横では、無精ひげの大男、ゼイギルが心配そうに彼女を見ている。

 同衾して、目の前にいるにもかかわらず、ゼイギルには彼女を助ける術がない。だが彼は霊的な術が使えないというわけでもない。

 ただ、セリーヌを蝕む焼き印、その髑髏の魔霊に打ち勝てないのだ。

 「怖いわ…。誰か助けて…」

 「大丈夫だ。俺がいる」

 ゼイギルは、うなされて起きたセリーヌを、強く抱きしめてなだめるようにいう。

 その様は、主従が逆転しているようでもあったが、二人にとってはいつもの事であった。

 「…あの修験者の女には、あれが視えていたようだ。彼女に頼めばもしかすれば…」

 ゼイギルはかすかに希望をもってそれを言うが、セリーヌはこれを聞き入れない。

 『駄目よ。これは、私達の問題で、彼女は関係ないのだから、それに幾ら彼女に力があっても私の「ケイオス」の「総統ヴァイン」の血の呪縛は、止められないわ』

 しかし、ゼイギルはもう決意しているようである。

 彼は決然として、セリーヌに言う。

 「お前が言えないなら、俺が頼む。万が一でも可能性があるなら、お前の呪縛を解いてやりたい」

 …そしてゼイギルは、次の日、六道区の復興に手を貸す星美にこれを頼む。

 「あんたには視えているはずだ。セリーヌを蝕むものが。そこで、恥を承知で頼む。彼女を救って欲しい」

 この頼みを星美には、とぼけて見過ごす事は、出来なかった。真剣な顔でゼイギルに問う。

 『彼女は「ケイオス」の、いや「ヴァイン」の血族ね。それが何故、街を救ってくれているのかしら?』

 至極当然の質問なので、ゼイギルも応えて話す。それは、真摯な願いも含んでいた。

 『彼女は「ケイオス」からの逃亡者だ。そして、俺は彼女に惚れている。釣り合わないのなど承知の上でな。だが、俺の力では、彼女の血の呪いまでは断ち切れない。そこでこの頼みになる。あんたに彼女を救って欲しい。それができれば、俺にできる礼ならなんでもしよう』

 (…「ケイオスの姫」であるのを承知で、彼女に惚れて一緒に逃げるのは凄いわね。もし、私と誠二がそういう間柄だったら、誠二は助けてくれるかしら…)

 そう思い、星美はその頼みを受けた「ケイオスの血の呪縛」は並みではないだろうが、この男の頼みは無下にはできない。礼云々ではなく、星美の「心」が、彼女を救えといっているのだ。

 そして、高級そうなホテルの一室で、事前に打ち合わせて据え付けのベッドに横になるセリーヌ。
 
 「では、お願いします。もっとも、無理であるとは思いますけど」

 そして、軽く眠りにつくセリーヌの精神世界に、星美は「転移の印」を結んでフルダイブした。誠二にも内緒での事である。

                     ☆

 そこは、ほの暗い空間で、赤いドレス姿のセリーヌが、髑髏の山の上に、生気なく立っている。その足は鎖で縛られてる。

 それは「ケイオス」の犠牲になった者達のもので、その「姫」である彼女の「業」を現していた。

 セリーヌは、星美に気付くと、その生気のない顔で、尋ねる。

 『貴女に私は救えない「ケイオス」の血と業は、貴女では祓えないわ』

 しかし、星美は毅然と言う。

 「あなたを救えるのは、あなただけよ。セリーヌ。縛られているのは、その焼き印と鎖にじゃない。あなた自身が諦めているからよ」

 星美はそのまま話続ける。

 『あなたは「ケイオス」の血から脱する事はできない。でも、「組織」に反抗する事はできるわ。あなたを縛る鎖は、あなたの血と業に比べれば、小さなものよ。あなたが、望むものは何?「自由」?「解放」?違うでしょう。あなたを守る「彼」への「執着」いいかえれば「愛情」ともいえるわね』

 「ゼイギルへの、執着…?」

 セリーヌは、うずくまって、頭を抱えた。何か大事な事を思い出そうとするように。

 『あなたは、自分でも忘れかけて気づいていないでしょう。彼があなたに向けたものを、そしてあなたが彼に向けたものを。思い出しなさい。あなたが、彼と逃げるのを決意した日の「心」を!』

 星美の言は、鋭かった。そして彼女が「回想の印」を結び「想!」と放ったそれは、セリーヌの「心」の深層を引き出す。

                     ☆

 セリーヌは、脳裏にゼイギルの姿を浮かべていた。

 …無精ひげの山賊顔のゼイギルは、明るい晴れた草原で年甲斐もなくそれはにこやかに笑っていた。それは屈託のない笑顔であった。

 (「ケイオスの血」?「ヴァインの娘」?…関係ないな。俺は、お前に惚れただけだ)

 …それは、今では半ば色あせていた記憶。

 (何故、私はこんな大事な事を忘れていたのだろう)

 (彼はずっと、私を想って、そして側で守ってくれていたのに)

 (応えなければ「彼」と一緒に生きるために…)

 セリーヌの「血」が脈動する。そして彼女を駆り立てる。星美には視えた。彼女の足を縛る、呪力による鎖を、彼女の血と業が断ち切るのを。

 『…我は「ケイオスの姫」にして「ヴァイン」の血族。しかして、その自由と愛する者の為に、これに反する事を新たな印を以って、ここに誓う』

 (グギャアアアア!)

 セリーヌの「焼き印」に宿っていた「髑髏の魔霊」が、彼女の眼前に姿を引き出されて「炎上」する。

 そして、その厳かとも取れる「誓い」で彼女の「焼き印」がそれに宿る髑髏の「魔霊」の「炎上による消滅」を以って色を変える。

 それは「聖痕」とも見て取れるものになり、そして、莫大な霊力-負ではないもっと純粋なもの-が周囲を暴風のように吹き荒れて、彼女の足元の鎖も、積みあげられた髑髏の山も、吹き消した。

 澄み渡る霊気、というのが表現として正しいであろうか。彼女はそこに立っていた「ケイオスの血」はそのままに、彼女は「ケイオス」という組織に離反し、そして「総統ヴァイン」の施した「呪鎖」から解放されたのだ「総統ヴァインの娘」ではなく、愛するゼイギルと共に歩む道を選んだ一人の女性「セリーヌ」として彼女はそこに、立っていた。

 『世話になったわね。修験者さん。いえ「星美さん」と呼んだほうがいいでしょうか?』

 …そこには、澄んだ碧の眼をした、確かに「自分」を取り戻したセリーヌの姿があった。

 『「星美」でいいわよ。私の出番は終わり。実体世界でまた会いましょう』

 そういって、ここでの自分の「役割」を終えた星美は左手で「転移の印」を結んで、このセリーヌの「精神世界」から撤収した。

                       ☆

 「そんな重大事に、なんで呼んでくれないのさ、星美さん」

 全てが終わってから、セリーヌのいる高級ホテルの一室に呼ばれて、この説明を受けた誠二は、星美に不満をもらした。自分はそんなに頼りないのか、と。

 「女同士のやりとりだから、誠二はいない方が良かったのよ」

 星美はそう、説明した。セリーヌは誠二を、可哀そうなものを見るように言う。

 「彼女と心が通じていないのね。可哀そうに」

 「いや、みんながみんな、あなたとゼイギルみたいにはいかないから」

 「…」

 星美も呆れたように言い、ゼイギルは無言。この場で気の利いたセリフがでないのだろう。

 
 「でもまあ、これでセリーヌも悪夢で苦しむ事もないでしょうし、ゼイギルさん、報酬の件に入っていい?なんでもしてくれるのよね」

 ゼイギルは、うむ、と頷いて、これに応じる気構えだ。

 「無論だ。彼女との関係の都合上、命をやる訳にはいかないが、それ以外ならばな」

 「そう。それじゃあ、遠慮なく言うわね」

 星美は告げる『じゃあ、あなた「ロウガード」で対魔霊師やりなさい!人手不足で困っているのよ』

 ビシッ!と指を、突き付けて、星美がゼイギルに宣告するように言う。ゼイギルは呆れたようにこう答える。

 『確かに俺は、術も使えるが、いいのか?元は「ケイオス」側の人間だぞ』

 ゼイギルの指摘に、しかし星美は気にした風もなく応える。

 「あら、でも今は、脱走して、反抗してるじゃない。ご丁寧にお姫様まで連れて逃げて」

 「それはそうだが、俺はセリーヌを守らねばいかん。任務を受けられない時も出るかもしれんぞ?」
 
 そこに「守られる」当のセリーヌも勢い込んで、ゼイギルと星美に言う。 

 「ゼイギルが対魔霊師をするというなら、私もやります!」

 ゼイギルは、少しの驚きを見せるが、確認するようにセリーヌに問う。

 「いいのか?いずれ実の父親と戦う事になるかもしれないんだぞ」

 『もう、父の事は振りきりました。私はまだ「ケイオスの姫」かもしれないけど、だからこそ、父と対して、決着をつけなければならないのです』

 セリーヌの言葉は決意に満ちていた。それだけの覚悟があると言う事なのだろう。

 「何だか複雑な事になってきたね…」

 話の蚊帳の外で、困惑する誠二に、星美がまとめるように明るくいう。

 『「ケイオスの姫」を直接「ロウガード」に入れる訳にはいかないでしょうから、ゼイギルが入って、彼のサポートをセリーヌがするの。これで、万事解決じゃない』

 「そうですね」と前置いて、セリーヌは極上の笑みを浮かべて、この三人に告げる。

 「しかし、まずは六道区を復興させるのが先です。ゼイギルも、そして星美も誠二も手伝ってくれますよね?」

 『「もちろん!」』誠二と星美は唱和するように、にこやかに答えて、ゼイギルも「当然だ。俺はお前と生きる為にここに居るのだからな」と当たり前のように承諾する。

 …こうしてしばしの日々の後「六道区」は概ね復興した。

 そして「ケイオス」から持ち出した多大な資産と「ケイオスの姫」としての強大な霊力を持つ「セリーヌ」が供の大刀使い「ゼイギル」と共に「ロウガード」の新たな力になる事になったのである…。

 
  
  
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