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79.素直な貴方(1)

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 一度イった体は敏感になっているようで、腰のラインを撫でるとそれだけでジェシカは体を震わせた。
 仕立屋と共に考えたのだというこのランジェリーは、彼女によく似合っている。脱がせてしまうのが惜しくて、下着を着けたまま柔らかな胸を揉んだ。

「ぁ……んん……」

 重量感のある膨らみを手のひらに感じる。下着から溢れ出るように胸の形が変わっていく様は、それはそれでよかったけれど、布越しではなくジェシカの素肌に直接触れたかった。
 肩紐をずらして胸を露出させる。中央の突起が健気に立ち上がっているのを見て、親指と人差し指できゅっとソレを押し潰した。

「あぁっ! それ、いや……!」

 ジェシカの口から甘い声が出てくる。
 嫌だ嫌だと言いながら、両方の乳首を揉むように刺激されて、快感を滲ませた声が止められなくなっている。

「気持ち良いですね」
「ち、違……っ」
「何が違うんです? 貴方の体は随分素直なようですよ」

 そう言って、固く尖った突起を指の腹で撫でると、ジェシカは快感を逃がそうと体をくねらせた。
 双方の膨らみに手を伸ばし、ゆっくりと円を描くように揉む。蕩けるように柔らかく、しっとりと手のひらに吸い付いてくる。
 自分を受け入れてくれる甘い体が愛おしくて、頬に口付けるとジェシカがふわっと笑った。

「もうここはドロドロですね」

 下肢に触れると、下着越しでも分かるくらいじっとりと濡れていた。一度イっている分、余計にそうだろう。クロッチ部分をずらすと、それだけで指先が水気を帯びた。

「もう、いいから……早くして」

 つれないことを言うジェシカを宥めながら、慎重に指を中に入れる。温かい膣内は歓迎するように指を締め付けた。

(確か、この辺りだったはずだ)

 昨夜、彼女が身悶えていた場所まで指を進めていく。前触れなくグイッとその箇所を押し上げると、ジェシカは悲鳴にも似た声を上げて体を跳ねさせた。

「やぁぁっ! な、なに⁉」

 突然与えられた強い快感に、ジェシカは足をばたつかせる。それを押さえ込んで、ぐりぐりと捏ねるように指で刺激を与え続けると、ますます声は甘さを増した。

「ぁぁあっ! やめてぇ……!」
「貴方の体はとても優秀ですね」
「う、嬉しくないいい」

 枕を手繰り寄せてしがみ付くジェシカは、ひんひん言いながら抗議してくる。
 宥めるように、蜜口の上で小さく膨らんだ尖りに親指の腹を当てると、俺が何をしようとしているか気付いたジェシカが、こちらに向かって慌てて手を伸ばした。

「やっ、あ、待って……そこは、ダメ!」
「大丈夫。ゆっくり触れますから」
「――違っ、そうじゃな……ぁ……」

 宣言通り、優しく優しく指の腹で撫でる。ゾクゾクと腰を震わせたジェシカは、体をベッドに押し付けるようにして刺激に耐えている。
 膨らんだ突起を右、左と小刻みに震わせる。少しずつ速くしながら動かすと、尾を引くような嬌声が上がった。

「あぁぁああ……も、ダメぇ」

 イきそうになっている気配を感じて、手の動きを止める。
 恐らく無意識だろう。なんで止めてしまったんだ、と恨めしそうな顔をするジェシカに思わず笑ってしまった。


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