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2章 僕は骨抜きする
6.命尽きるまで貴女を大切にします。と、その青年は言った。
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僕は骨が好きだ。
僕は骨を知ってしまった。『味』を知ってしまったのだ。
あぁ、僕はもう、骨無しでは、生きられない。
ずっと大切にすると誓った僕の愛しい、愛おしい骨。
骨のあるすばらしい生活――
僕は領主様との謁見を終え、部屋を出た。そこにはリサが待機していた。
「……私、ツトムのものになったのね?」
所有権が変わり魔力の提供先が、僕になったことをリサは感じていたようだ。
「僕は、命尽きるまでリサを大切にするよ」
僕はリサの手をとり、そう告白する。ほんのり冷たい骨の感触が、僕の指に絡む。
「へ、部屋に案内するわね。好きなだけ滞在していいと、領主様がおっしゃったわ。遠慮はしなくても大丈夫よ。大切なお客様だもの」
照れ隠しだろうか、リサは少しだけうつむいて、要件のみを伝えさっさと歩き出した。
手はつないだまま、僕はリサの案内に従って。僕は世話になる部屋へ向かう。
洋灯に照らされるリサの折れてしまいそうなほど華奢な肢体。漆黒を映したくぼんだ瞳。きめ細やかな白い骨。そんな美しい彼女が僕の物になったのだ。
部屋に二人きりになり、我慢ができなくなった僕はリサをそっと布団に押し倒す。
「リサ、僕のかわいいリサ。僕は……リサがたまらなく欲しい」
リサは視線をそらしている。僕の顔を直視できないようだ。羞じらうリサもかわいらしい。
「嫌かい?」
「……ツトムならいいわ」
その言葉を聞き、僕はリサの前にすべてを晒す。リサは初めて見る男性の身体に言葉も出せず、呆然と見上げているようだった。
「男の身体を見るのは初めてかい?」
「ええ。生前は婚姻を結ぶ前に終わってしまったから……」
「リサ……」
リサの初めてを僕が。自分を見失いそうな胸の高鳴りを抑え、僕は仰向けのリサに跨がる。
右手は頭蓋に添えて口づけを。左手は胸骨柄から第二肋骨へ。そして、指先をそうっと第二から第四肋骨の間に差し込んだ。はじめはそうっと優しく撫で、次第にじっくりと味わうように擦る。滑らかな骨の感触を指全体に感じながら、僕はリサに吸い付いた。
「あっ……ん、」
その震え掠れた声と、時たま強張る彼女の身体に、ますます僕は熱くなる。右手は肩甲骨に回し、肋骨を味わっていた左手は更に下の方へ移動する。
「怖くないよ、リサ。力を抜いて、僕に身を委ねて」
骨盤の縁を更に下へと滑り、左右の恥骨が結合する部位に指先を忍ばせる。僕は指の腹でゆっくりと、軟骨円盤で形成されたそれに触れる。
「ぁ、あぁ! ッ、ツトムゥ……ん」
僕は自分の指や舌に、艶かしい声で反応するリサをますます愛しく思い、もっと自分を感じさせたくなる。
「この前の続きをしよう。もっと僕を感じて。可愛い声を聞かせて」
僕はリサの耳孔に、息を吹きかけ、舌を這わせる。それに加えて恥骨結合にある指も、更に激しく上下に滑らせる。
「ッ!」
彼女の冷たい肌が、僕の指から逃れるように一瞬よがる。
胸椎から腰椎にかけてのなだらかな骨の列を舌でなぞり、指で触れたのみだった恥骨結合に舌が到達する。
「……あっ、いや! んん!」
脚を閉じて、僕を魅了してならない魅惑の園を隠そうとする。
「大丈夫だから……」
僕はリサの細い足首を持ち、少々強引に押し開く。白い骨盤がよく見えるように、大腿骨をがっしりと掴む。
「いや、見ないで……」
「ああ、リサ。本当に綺麗な骨盤だ」
ただひたすら夢中になって舌を這わせ、リサに食らいつく。
「ぁあ……あっ……ぅん、ん」
リサの腰が跳ねる。
「本当に素敵だよ、リサ。全部、いただきたい」
僕とは対照的にほんの少しひんやりしているリサを、抱き寄せる。
「僕の熱で、君の骨を温めてあげる」
覆い被さるように跨がり、身体を骨盤に押し当てる。はじめは、ゆっくりと浅く擦り付け、リサが痛がっていないか様子を見ながら、奥へ向かって出し入れる。
「な、何、これ。いゃぁ……あっあっ……」
僕の背中に回るリサの指に力が入る。僕の行為に悲鳴を上げているものの、その窪んだ瞳は蕩けはじめていた。
「リサ……力を抜いて……気持ち良くなっていくから……」
「で、でも……ん、ああ。あっ、」
白く滑りの良い肌を、僕の手と舌が伝い、余すことなく愛でていく。僕を受け入れたリサに熱い喜びを、全身に散らしていく。
「リサ、リサ。僕は、僕は!」
快感と興奮が理性を貫き、堪らなくなった僕は、リサの身体を一気に突き上げた。欲情に駆られ、リサの名を呼びながら、何度も何度も、繰り返す。
「いぁあっ! はぁ、あっあっ……あぁっ」
「くっ……リサ、リサ」
漏れる吐息は、熱い想いと共に。リサの骨に、確実に証を刻んでいく。
僕はリサを、それこそ彼女を骨の髄まで味わいつくした。
結局、僕はリサと一晩、同じ布団で一緒に明かした。まさか骨と共にする日がこようとは。この世界はすべてが最高だ。快感だ。
「ツトムったら、激しい」
「ご、ごめん。どこか痛くないかい?」
最初は気を使っていたが、擦り付けているうちに理性がどこかへいってしまった。それはもう獣のようにリサを愛で、舐めつくしたのだ。
「大丈夫よ、初めてで色々びっくりしただけ……」
人間だった頃も、体験したことがなかったようだ。僕はリサの「はじめて」を頂いたのだ。初々しい様子のリサに、僕は少し……いや、かなり感激し、ぎゅっと抱きしめた。
「リサ」
「ツトム」
愛しい人の名を呼びあう、この至福の時が堪らない。
「ツトムと触れ合ってわかったことなのだけれど、貴方は人間なのに黒と赤の精霊から祝福を受けているのね」
「精霊?」
精霊は、世界の力のひとつ。この世界に産まれいでた生命に、その土地を守る精霊が祝福を授ける。それが魔法の属性となるらしいのだ。
黒と赤の祝福は人の胎児には強すぎて、子を授かったとしても生まれるまでに死んでしまうらしい。だから、黒と赤の支配するこの土地は、人が住むには適さないのだそうだ。
黒と赤の属性は、生まれたときから完成している魔物(アンデッドや魔法生物)や強大な魔力を宿す種族にしか、原則的に現れないものらしい。
しかし、僕は黒と赤の祝福を授かっていた。本来ならば人は赤子の姿で生まれてくるが、僕がこの世界に現れた時、すでに成熟した大人だった。黒と赤の祝福に耐えられたのは、それが原因だろう。むしろ、その強すぎる生命の本流が、環境に適応できずに死にかけていた僕をこの世界に留める力となったのかもしれない。
「力を持った……祝福か」
この世界に来て最初に見た、膨大な力を持った黒と赤のあの夢は……この世界に忽然と現れた僕に精霊が祝福を授けた証の夢だったのだろうか?
黒と赤の祝福、それを受けた者はどうなるのだろうか。僕は気になりリサに尋ねた。
「黒と赤の祝福を受けるとどうなるの?」
「有名なところでは『死体を操る魔術』が得意になるらしいわ」
「それは本当かい? 僕でも使えるようになる?」
「多分使えると思うわ。領主さまも黒と赤の祝福によって、その属性の魔術が得意らしいもの」
これを聞いて僕はいてもたってもいられなくなった。死体を繰る、それは、もしかして!
「ちょっと、領主さまのところ行って来る。リサは休んでて」
思い立ったら、即行動。これが僕のモットーです。
僕は骨を知ってしまった。『味』を知ってしまったのだ。
あぁ、僕はもう、骨無しでは、生きられない。
ずっと大切にすると誓った僕の愛しい、愛おしい骨。
骨のあるすばらしい生活――
僕は領主様との謁見を終え、部屋を出た。そこにはリサが待機していた。
「……私、ツトムのものになったのね?」
所有権が変わり魔力の提供先が、僕になったことをリサは感じていたようだ。
「僕は、命尽きるまでリサを大切にするよ」
僕はリサの手をとり、そう告白する。ほんのり冷たい骨の感触が、僕の指に絡む。
「へ、部屋に案内するわね。好きなだけ滞在していいと、領主様がおっしゃったわ。遠慮はしなくても大丈夫よ。大切なお客様だもの」
照れ隠しだろうか、リサは少しだけうつむいて、要件のみを伝えさっさと歩き出した。
手はつないだまま、僕はリサの案内に従って。僕は世話になる部屋へ向かう。
洋灯に照らされるリサの折れてしまいそうなほど華奢な肢体。漆黒を映したくぼんだ瞳。きめ細やかな白い骨。そんな美しい彼女が僕の物になったのだ。
部屋に二人きりになり、我慢ができなくなった僕はリサをそっと布団に押し倒す。
「リサ、僕のかわいいリサ。僕は……リサがたまらなく欲しい」
リサは視線をそらしている。僕の顔を直視できないようだ。羞じらうリサもかわいらしい。
「嫌かい?」
「……ツトムならいいわ」
その言葉を聞き、僕はリサの前にすべてを晒す。リサは初めて見る男性の身体に言葉も出せず、呆然と見上げているようだった。
「男の身体を見るのは初めてかい?」
「ええ。生前は婚姻を結ぶ前に終わってしまったから……」
「リサ……」
リサの初めてを僕が。自分を見失いそうな胸の高鳴りを抑え、僕は仰向けのリサに跨がる。
右手は頭蓋に添えて口づけを。左手は胸骨柄から第二肋骨へ。そして、指先をそうっと第二から第四肋骨の間に差し込んだ。はじめはそうっと優しく撫で、次第にじっくりと味わうように擦る。滑らかな骨の感触を指全体に感じながら、僕はリサに吸い付いた。
「あっ……ん、」
その震え掠れた声と、時たま強張る彼女の身体に、ますます僕は熱くなる。右手は肩甲骨に回し、肋骨を味わっていた左手は更に下の方へ移動する。
「怖くないよ、リサ。力を抜いて、僕に身を委ねて」
骨盤の縁を更に下へと滑り、左右の恥骨が結合する部位に指先を忍ばせる。僕は指の腹でゆっくりと、軟骨円盤で形成されたそれに触れる。
「ぁ、あぁ! ッ、ツトムゥ……ん」
僕は自分の指や舌に、艶かしい声で反応するリサをますます愛しく思い、もっと自分を感じさせたくなる。
「この前の続きをしよう。もっと僕を感じて。可愛い声を聞かせて」
僕はリサの耳孔に、息を吹きかけ、舌を這わせる。それに加えて恥骨結合にある指も、更に激しく上下に滑らせる。
「ッ!」
彼女の冷たい肌が、僕の指から逃れるように一瞬よがる。
胸椎から腰椎にかけてのなだらかな骨の列を舌でなぞり、指で触れたのみだった恥骨結合に舌が到達する。
「……あっ、いや! んん!」
脚を閉じて、僕を魅了してならない魅惑の園を隠そうとする。
「大丈夫だから……」
僕はリサの細い足首を持ち、少々強引に押し開く。白い骨盤がよく見えるように、大腿骨をがっしりと掴む。
「いや、見ないで……」
「ああ、リサ。本当に綺麗な骨盤だ」
ただひたすら夢中になって舌を這わせ、リサに食らいつく。
「ぁあ……あっ……ぅん、ん」
リサの腰が跳ねる。
「本当に素敵だよ、リサ。全部、いただきたい」
僕とは対照的にほんの少しひんやりしているリサを、抱き寄せる。
「僕の熱で、君の骨を温めてあげる」
覆い被さるように跨がり、身体を骨盤に押し当てる。はじめは、ゆっくりと浅く擦り付け、リサが痛がっていないか様子を見ながら、奥へ向かって出し入れる。
「な、何、これ。いゃぁ……あっあっ……」
僕の背中に回るリサの指に力が入る。僕の行為に悲鳴を上げているものの、その窪んだ瞳は蕩けはじめていた。
「リサ……力を抜いて……気持ち良くなっていくから……」
「で、でも……ん、ああ。あっ、」
白く滑りの良い肌を、僕の手と舌が伝い、余すことなく愛でていく。僕を受け入れたリサに熱い喜びを、全身に散らしていく。
「リサ、リサ。僕は、僕は!」
快感と興奮が理性を貫き、堪らなくなった僕は、リサの身体を一気に突き上げた。欲情に駆られ、リサの名を呼びながら、何度も何度も、繰り返す。
「いぁあっ! はぁ、あっあっ……あぁっ」
「くっ……リサ、リサ」
漏れる吐息は、熱い想いと共に。リサの骨に、確実に証を刻んでいく。
僕はリサを、それこそ彼女を骨の髄まで味わいつくした。
結局、僕はリサと一晩、同じ布団で一緒に明かした。まさか骨と共にする日がこようとは。この世界はすべてが最高だ。快感だ。
「ツトムったら、激しい」
「ご、ごめん。どこか痛くないかい?」
最初は気を使っていたが、擦り付けているうちに理性がどこかへいってしまった。それはもう獣のようにリサを愛で、舐めつくしたのだ。
「大丈夫よ、初めてで色々びっくりしただけ……」
人間だった頃も、体験したことがなかったようだ。僕はリサの「はじめて」を頂いたのだ。初々しい様子のリサに、僕は少し……いや、かなり感激し、ぎゅっと抱きしめた。
「リサ」
「ツトム」
愛しい人の名を呼びあう、この至福の時が堪らない。
「ツトムと触れ合ってわかったことなのだけれど、貴方は人間なのに黒と赤の精霊から祝福を受けているのね」
「精霊?」
精霊は、世界の力のひとつ。この世界に産まれいでた生命に、その土地を守る精霊が祝福を授ける。それが魔法の属性となるらしいのだ。
黒と赤の祝福は人の胎児には強すぎて、子を授かったとしても生まれるまでに死んでしまうらしい。だから、黒と赤の支配するこの土地は、人が住むには適さないのだそうだ。
黒と赤の属性は、生まれたときから完成している魔物(アンデッドや魔法生物)や強大な魔力を宿す種族にしか、原則的に現れないものらしい。
しかし、僕は黒と赤の祝福を授かっていた。本来ならば人は赤子の姿で生まれてくるが、僕がこの世界に現れた時、すでに成熟した大人だった。黒と赤の祝福に耐えられたのは、それが原因だろう。むしろ、その強すぎる生命の本流が、環境に適応できずに死にかけていた僕をこの世界に留める力となったのかもしれない。
「力を持った……祝福か」
この世界に来て最初に見た、膨大な力を持った黒と赤のあの夢は……この世界に忽然と現れた僕に精霊が祝福を授けた証の夢だったのだろうか?
黒と赤の祝福、それを受けた者はどうなるのだろうか。僕は気になりリサに尋ねた。
「黒と赤の祝福を受けるとどうなるの?」
「有名なところでは『死体を操る魔術』が得意になるらしいわ」
「それは本当かい? 僕でも使えるようになる?」
「多分使えると思うわ。領主さまも黒と赤の祝福によって、その属性の魔術が得意らしいもの」
これを聞いて僕はいてもたってもいられなくなった。死体を繰る、それは、もしかして!
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