【R-18】泥中の女

みつる

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支配されたココロ

No.5

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「ほら早く」

自らもスカーフや名札を外しながら高木は急かす様に言う。

そして身支度を整えた高木は
女のロッカーから鞄やコートを取り出すと、
そのコートを女へ差し出す。

女は少しの間じっと逡巡していたが、
やがて下着を履き高木からコートを受け取った。

「っ……」

少しの躊躇いの後、
ハイグレ下着とガーターストッキングしか身に付けていない
女はその身にコートを纏った。

恥ずかしそうに、しかしどこが興奮した様な表情で、
コートの前ボタンをとめていく。

全てのボタンをとめ終わり高木の方を見ると、
脱ぎ散らかした女の制服をロッカーへ仕舞っていた。

「た、高木さん…」

「ん?着替え終わった?」

女の声にロッカーをパタンと閉じた高木が振り返り言う。

「あの…制服……」

女と高木が使用している制服は支給された物であり、
スカート、ジャケット、
夏用のベストはそれぞれ1着しかない。

「あぁ…もう帰るだけだから必要ないでしょ?」

その言葉に"次の出勤日もその格好で来い"の意味が
含まれていることを女は悟った。

そんな有無を言わせない高木の目線に、
女は頬を染めコクリと頷いた。

「それじゃぁ帰りましょ」

女は鞄を持つ手とは反対の手でコートの胸元をキュッと握り、
大人しく高木に続いて休憩室を後にした。

「お疲れ様です」とあちこちで挨拶が飛び交う中、
女は俯き気味に歩く。

そんな女の耳元で高木は「海老原さん」と囁いた。

「えっ?」

パッと顔を上げ高木と目が合うと、
高木はニッコリ微笑んで顔を寄せて言う。

「もっと堂々としてないとバレちゃうわよ?
    海老原さんが露出狂のド変態だって」

クスクス笑いながら言われると、
女は羞恥から少し目を潤ませて辺りを目線だけで見回す。

周りの人達に、特に自分を気にする様子は見られない。
しかし今ここでバレたら…
想像しただけで女の息が上がる。

そんな女の考えを読み取ったのか高木は続けて言った。

「それとも自分から発表してみる?
    男の人達もいっぱいいるから喜んでくれるかもよ?」

「なんなら海老原さんの
    ドスケベオナニショー見てもらおっか」

「下品に勃起したクリチンポ扱いて
    お漏らしする姿とかイイんじゃない?」

「あ、あの人が持ってる缶コーヒー、
    飲み終わったならケツマンコに突っ込んでもらう?
    海老原さんのケツマンコ、
    ゴミ箱代わりにピッタリだもの」

「ゴミ箱使って貰ったら誠心誠意お礼しなきゃね、
    "惨めなメスブタのゴミ箱をご利用下さり
    心よりお礼申し上げます"って、言える?」

高木の口から様々な侮蔑語を浴びせられる女は、
罵声を浴びる度に羞恥と喜びから体を小さく震わせる。
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