【R-18】泥中の女

みつる

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支配されたココロ

No.6

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「はい……言え、ます…」

女は荒くなった息を整える様に、
深く息を吸うと缶コーヒーを飲んでいた男性に近付いた。

「あの…」

ゴミ箱を探していたのか、
キョロキョロと辺りを見渡していた男は、
突然声を掛けてきた女に不思議そうな顔をする。

「はい?」

「それ、よかったら私が捨てておきますよ」

女は男が持つ缶コーヒーを指差した。

「え、でも…」

女の申し出に男は少し戸惑った様子を見せる。
そんな男に女はニコッと微笑み言った。

「このフロアにゴミ箱ないですし、
    外出た後どうせ私も自分のゴミを捨てますから」

女が微笑みかけると男は少し頬を染め、
頭を掻きながら照れ臭そうに笑う。

「じゃあ…お言葉に甘えて」

そう言って女に空になった缶を差し出した。
それを受け取った女は軽く会釈をし男に背中を向ける。

2人のやり取りを黙って見ていた高木の側へ戻ると、
女は恥ずかしげに視線を落として小声で言う。

「高木さん…外に出たら……私のゴミ箱使ってください」

そんな女に、高木は優しく微笑み頷いた。

従業員出入口から外へ出ると、
女は高木に連れられるがまま歩いた。

ようやく高木が足を止めたのは、普段見慣れない住宅街。
日は既に沈んでいるが、家々から漏れる明かり、
街頭や自動販売機のおかげでそこまで暗く感じない。

「海老原さん、そこに立って」

足を止めた高木は、煌々と光る自動販売機を指差して言った。
正確に言うとその隣に並ぶゴミ箱を指差して。

その言葉の意味を読み取った女は小さく頷き、
高木が指差したゴミ箱へ近寄り、コートの前ボタンを1つずつ外す。

そして持っていた缶を高木へ渡すと背を向けた。

下着を足首までずり下ろし、
コートの裾を捲りあげ下半身を露わにした女は、
足を開き腰を後ろに突き出した。

「これでいいですか……?」

首を振り向かせ高木を見つめながら、
女はねだるように腰を揺らす。

満足気に微笑む高木は、女の尻を優しく撫でた。

「いつ人が来るか分からない場所で
    よくそんな惨めなことが出来るわね」

優しい口調とは反対に女を蔑む高木は、
尻を撫でていた手を止めて両手で女の尻を左右に拡げる。

「あっ……」

アナルが冷気に晒されると女は嬉しそうに体を震わせ、
上半身をゴミ箱へもたれさせ、自ら両手で尻を拡げて言った。

「変態百華の惨めな姿、もっと見て欲しいです…」

女は抱きつくようにゴミ箱へ身を寄せ、
指先に力を入れると目一杯アナルを拡げて見せる。

「それじゃあ変態さんを、
    もぉっとステキな姿にしてあげる」

鞄の中からハンドクリームを取り出した高木はそう言うと、
女のヒクつくアナルの入口にクリームを塗った。

「んッ」

高木は、表面を何度も撫でる様に触ると、
今度は指が中へ入るか入らないかのギリギリの力加減で
押したり戻したりを繰り返した。

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