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虫の声だけが静かに耳に届く、静寂の夜。
月夜の明りが窓から差し込み、真っ暗な部屋に窓辺にたたずむひさきの姿を浮かばせる。
丸い月にざわつく森が妖しく深い影をつくり、未知の世界を偲ばせる。
稜線に切り取られた狭い空を見上げながら、思うことは一つだけ。
見慣れたこの風景、というよりも視界そのものに違和感を覚える。
もし明日起きて目が見えなくなっていたとしても、きっとこの風景は見える気がする。
唯一無二の夜の輝き。
まぶしいほどで、夢と現実のはざまに浮かぶ自身の姿を瞼に見つけるが、色が少なくぼんやりした境界をそこここに見つけることはできそうにない。
暗く閉じ込められた世界は怖いわけではないし、もちろん楽しくもないが、何故だか心地よかった。
目覚めはいつだったか。
あの月が触れられるほどに近い夜。
再びその月に臨むうち、気づけば大きな泡の中にいた。
波のない水面に漂い、眩しく、そして寒い。
物理を蔑ろにして、あるいは自分の感覚が世界をおろそかに扱っているだけなのか、静かに沈みだす。
球体は水の中でその境界を輝かせていたが、光が届かなくなるとそれは消えうせた。
狭いが苦しくなく、むしろ心は落ち着いていく。
濃緑の黒はほどなく漆黒へ変わる。
確か同じような泡が他にも見えたはずだが、すでにもう見えない。
目を開けても閉じても同じなら、素直に心に向き合おう。
感覚が鋭敏で、少しずつ温かくなっているのがわかる。
懐かしい匂いもどこからか漂う。
だがそれらも本当なのか自信はないし、他には何も感じられない。
きっと沈み続けているのだということ以外に確信はもてない。
いつか見たクラゲのことを思い出す。
あれはいつだったか、思い出すのも億劫だ。
まるっきり自分があのクラゲそのものになってしまっているようで、いつしか感情も感覚も抗うことなく、それが当たり前でごく自然であるかのようにまどろんでいる。
そして延々と、深い闇に落ち込んだのだ。
ひさきは目を開いてあの闇を見出そうとするが、それはどこにもありそうになかった。
山の匂いに虫の声、明るい月の光。
全てが現実的で、夢想的で、曖昧だ。
だが、虚ろに鈍る感覚の中、あの月の光に一つ彼女の姿を思い出す。
「助けたい」
つぶやいてみて、自分には似合わないように思えて、少しうつむいた。
あかさ。
何故今思い出したのだろう。
あの真剣な表情。
自分がなしたこと、成さなかったことをまとめて全部許してくれそうな言葉。
そうか。
ひさきは、あの時追いかけて声を掛けてみればよかったな、そう思ってあかさに申し訳なく思った。
あの時も確か、同じく居心地よい場所だった気がする。
もうはっきりとは思い出せない。
感覚的にはどれも同じようだったからだ。
それなのに途端、世界は見る見るうちに変わり果てた。
ひさきはそこで迷い、混乱した。
以前とはっきり違う、人の匂いに街角の風景。
夜とはいえ、熱気に包まれた街角にポツンと一人ひさきだけが居た。
一人というのは正確ではなく、数えきれないほどの人の喜びや悲しみ、感情の坩堝の中に孤独だったという意味であり、辺りは多くの人であふれかえっていた。
見た目は明らかに異邦人であり、しかし言葉は理解できる。
理解できるがゆえに、ひさきは耳を抑えて走り出したのだ。
ここから逃げたい、何かから遠ざかりたい。
押し合いへし合いする最中、隙間を見つけて縫っていくのが精いっぱいで、人の表情には目もくれず走った。
恐らくは跳ね除けるようにぶつかっては彼らを不快にさせたに違いない。
普段ならそんなことは決してしない。
しかし、混乱するひさきの心に余裕は一切なかった。
やがて、家と家の間の人ひとり通るのがやっとの路地に逃げ込んだ。
ひさきは喘ぐように息をして、ひたすら呼吸をつづけた。
そうしなければ命はないという風に、過呼吸だろうと構わない。
目をふさぎ、しゃがみ込む。
でも、耳をふさいでいても大勢の声は息が整うにしたがって耳に届くようになる。
諦めてゆっくり耳から手を放す自分の顔は、きっと恐怖に満ちていたろう。
負の感情が辺りを支配しているのは分かっていたが、耳にするとなおのこと自分の気持ちを保つのが難しかった。
月明かりも入らず、街灯もない暗い路地をひさきは奥へ進んだ。
さっきの疲れがひさきの息を切らし、壁伝いにゆっくりと進む。
どれだけ進んだのか、やっとのことで目が慣れてきて、はっきりとした。
自分が来た方向も、行くべき方向も、何もわからないことをまざまざと見せつけられた。
路地は家の角の度に道を増やし、まるで迷路のようである。
背後の道の奥の方からは、相変わらず聞きたくない人々の怒声まじりの声が響く。
決してこの道は戻るまい。
ひさきは人の気配のない街で暗がりの路地を闇雲に歩いた。
似たような風景、砂を踏む感覚、壁に触れる度にざらつく指先は、方向音痴でないひさきでさえ迷わせた。
せめて月でも見えるなら…。
一人ぼっちで怖くもあり、なるべく人の声の聞こえる距離を保とうと考えてしまう。
近くにはいたくないが、人の存在は感じていたい。
そのように進んだつもりだったが、勘任せでは成しえないと言わんばかりに、歩みを止めないと自らの雑音で聞こえないほどに遠ざかって、自分を中心にして広がっていく静寂が恐ろしい。
似たような感覚がひさきを貫く。
何だったろうか。
絵本を一ページずつ、切り取られて不格好な写真の映像がめくるように浮かんでは消える。
まだ小学校低学年の頃のことだったか。
場所は忘れてしまったが、どこかのテーマパークで訪れたあの迷路だ。
木目の壁に阻まれて、先を見出すことができず、似たような風景に困惑したあの日。
出口を探し、やがて幼い妹はぐずりだし、引いて歩いたその手には、今なお鮮明な嫌悪感にまみれていた汗がひどく滲んでいた。
後ろは振り返られなかった。
涙がこぼれ落ちそうで、大きくもなってそんな姿を妹には絶対見せられなかった。
ひたすらに前に進んだ。
がむしゃらに、前に、前に。
そのあとのことはもう覚えていない。
絵本のページは破り捨てられて先がわからなかった。
そして今、ひさきは、涙を流している理由も分からず、ただ立ちすくんでいた。
泣かないと決めたのに。
一粒、黒い影をまとって、砂に落ちた。
今ここにいるのは、あの時歩みを止めなかったからだ。
紛れもない事実に背中を押される。
ひさきの目に、すでに涙はもうない。
進もう。
足取りは軽かった。
怯えることはないのだから。
今までも奇妙で不可思議で、それでいて居心地の良い世界だったではないか。
きっと何かが待ってくれている。
そう信じて進んだ。
月の光の届かない路地は、幾折も進んでやがて道幅を広げていった。
喧噪が随分と近づいたとき、人々のどよめきが波のように広がるのを感じた。
何だろうか?
あと少しで見えそうなところまで来て、人並みに景色が塞がれてしまったまま、それは終わった。
だが、またすぐに人々の顔が同じ方を向いて何やら見つめている。
ひさきは人々の感情の波が収まっているその時、純粋な好奇心から皆の向く先を見るため人垣から顔をのぞかせた。
ドレス姿の若い女性が靴を手にして走ってくるのが見える。
「あかさ?」
一瞬だけだったものの、間違えようもないよく知った顔。
目もあった気がしたが、気づかなかったようであっという間に前を通り過ぎて行った。
その気迫に押されて人々が大波となり、押されたひさきはつま先立ちだったがゆえに後ろに派手に転んだ。
手がつかみどころ無く宙を掴む。
儚くも消えた夢を掴むように手ごたえなくこぶしを握っただけ。
その手を開いて、砂にまみれた手のひらを見つめる。
迷路で握り続けた自分と妹と同じに、この手を伸ばしてあかさの手にすがりたかった。
急に心細くなって、再び騒ぎ出す人々に居場所を失い疎外感を覚え、動揺から彼らの声の一片すら心まで届かない無音の世界になる。
暗がりの路地に一人、しりもちをついたまま茫然とするひさきは、
「助けて」
と闇に混じりながら言っていた。
そう、あの時、口をついて出た言葉。
昨日、あかさに言われたことが頭の中で繰り返された。
涼んでいたひさきだが、むしろ体は求める以上に冷えていたものの、だからこそあかさに抱きしめられた温もりが忘れられない。
風に森がざわざわと音を立て、闇がゆらりゆらりと手招きをする。
窓辺の光の中、時折吹く風にカーテンがそよぐものの他に動きはなく、ひさきは手のひらを見つめるだけで、何も変わらない風景と同化しているようだった。
月夜の明りが窓から差し込み、真っ暗な部屋に窓辺にたたずむひさきの姿を浮かばせる。
丸い月にざわつく森が妖しく深い影をつくり、未知の世界を偲ばせる。
稜線に切り取られた狭い空を見上げながら、思うことは一つだけ。
見慣れたこの風景、というよりも視界そのものに違和感を覚える。
もし明日起きて目が見えなくなっていたとしても、きっとこの風景は見える気がする。
唯一無二の夜の輝き。
まぶしいほどで、夢と現実のはざまに浮かぶ自身の姿を瞼に見つけるが、色が少なくぼんやりした境界をそこここに見つけることはできそうにない。
暗く閉じ込められた世界は怖いわけではないし、もちろん楽しくもないが、何故だか心地よかった。
目覚めはいつだったか。
あの月が触れられるほどに近い夜。
再びその月に臨むうち、気づけば大きな泡の中にいた。
波のない水面に漂い、眩しく、そして寒い。
物理を蔑ろにして、あるいは自分の感覚が世界をおろそかに扱っているだけなのか、静かに沈みだす。
球体は水の中でその境界を輝かせていたが、光が届かなくなるとそれは消えうせた。
狭いが苦しくなく、むしろ心は落ち着いていく。
濃緑の黒はほどなく漆黒へ変わる。
確か同じような泡が他にも見えたはずだが、すでにもう見えない。
目を開けても閉じても同じなら、素直に心に向き合おう。
感覚が鋭敏で、少しずつ温かくなっているのがわかる。
懐かしい匂いもどこからか漂う。
だがそれらも本当なのか自信はないし、他には何も感じられない。
きっと沈み続けているのだということ以外に確信はもてない。
いつか見たクラゲのことを思い出す。
あれはいつだったか、思い出すのも億劫だ。
まるっきり自分があのクラゲそのものになってしまっているようで、いつしか感情も感覚も抗うことなく、それが当たり前でごく自然であるかのようにまどろんでいる。
そして延々と、深い闇に落ち込んだのだ。
ひさきは目を開いてあの闇を見出そうとするが、それはどこにもありそうになかった。
山の匂いに虫の声、明るい月の光。
全てが現実的で、夢想的で、曖昧だ。
だが、虚ろに鈍る感覚の中、あの月の光に一つ彼女の姿を思い出す。
「助けたい」
つぶやいてみて、自分には似合わないように思えて、少しうつむいた。
あかさ。
何故今思い出したのだろう。
あの真剣な表情。
自分がなしたこと、成さなかったことをまとめて全部許してくれそうな言葉。
そうか。
ひさきは、あの時追いかけて声を掛けてみればよかったな、そう思ってあかさに申し訳なく思った。
あの時も確か、同じく居心地よい場所だった気がする。
もうはっきりとは思い出せない。
感覚的にはどれも同じようだったからだ。
それなのに途端、世界は見る見るうちに変わり果てた。
ひさきはそこで迷い、混乱した。
以前とはっきり違う、人の匂いに街角の風景。
夜とはいえ、熱気に包まれた街角にポツンと一人ひさきだけが居た。
一人というのは正確ではなく、数えきれないほどの人の喜びや悲しみ、感情の坩堝の中に孤独だったという意味であり、辺りは多くの人であふれかえっていた。
見た目は明らかに異邦人であり、しかし言葉は理解できる。
理解できるがゆえに、ひさきは耳を抑えて走り出したのだ。
ここから逃げたい、何かから遠ざかりたい。
押し合いへし合いする最中、隙間を見つけて縫っていくのが精いっぱいで、人の表情には目もくれず走った。
恐らくは跳ね除けるようにぶつかっては彼らを不快にさせたに違いない。
普段ならそんなことは決してしない。
しかし、混乱するひさきの心に余裕は一切なかった。
やがて、家と家の間の人ひとり通るのがやっとの路地に逃げ込んだ。
ひさきは喘ぐように息をして、ひたすら呼吸をつづけた。
そうしなければ命はないという風に、過呼吸だろうと構わない。
目をふさぎ、しゃがみ込む。
でも、耳をふさいでいても大勢の声は息が整うにしたがって耳に届くようになる。
諦めてゆっくり耳から手を放す自分の顔は、きっと恐怖に満ちていたろう。
負の感情が辺りを支配しているのは分かっていたが、耳にするとなおのこと自分の気持ちを保つのが難しかった。
月明かりも入らず、街灯もない暗い路地をひさきは奥へ進んだ。
さっきの疲れがひさきの息を切らし、壁伝いにゆっくりと進む。
どれだけ進んだのか、やっとのことで目が慣れてきて、はっきりとした。
自分が来た方向も、行くべき方向も、何もわからないことをまざまざと見せつけられた。
路地は家の角の度に道を増やし、まるで迷路のようである。
背後の道の奥の方からは、相変わらず聞きたくない人々の怒声まじりの声が響く。
決してこの道は戻るまい。
ひさきは人の気配のない街で暗がりの路地を闇雲に歩いた。
似たような風景、砂を踏む感覚、壁に触れる度にざらつく指先は、方向音痴でないひさきでさえ迷わせた。
せめて月でも見えるなら…。
一人ぼっちで怖くもあり、なるべく人の声の聞こえる距離を保とうと考えてしまう。
近くにはいたくないが、人の存在は感じていたい。
そのように進んだつもりだったが、勘任せでは成しえないと言わんばかりに、歩みを止めないと自らの雑音で聞こえないほどに遠ざかって、自分を中心にして広がっていく静寂が恐ろしい。
似たような感覚がひさきを貫く。
何だったろうか。
絵本を一ページずつ、切り取られて不格好な写真の映像がめくるように浮かんでは消える。
まだ小学校低学年の頃のことだったか。
場所は忘れてしまったが、どこかのテーマパークで訪れたあの迷路だ。
木目の壁に阻まれて、先を見出すことができず、似たような風景に困惑したあの日。
出口を探し、やがて幼い妹はぐずりだし、引いて歩いたその手には、今なお鮮明な嫌悪感にまみれていた汗がひどく滲んでいた。
後ろは振り返られなかった。
涙がこぼれ落ちそうで、大きくもなってそんな姿を妹には絶対見せられなかった。
ひたすらに前に進んだ。
がむしゃらに、前に、前に。
そのあとのことはもう覚えていない。
絵本のページは破り捨てられて先がわからなかった。
そして今、ひさきは、涙を流している理由も分からず、ただ立ちすくんでいた。
泣かないと決めたのに。
一粒、黒い影をまとって、砂に落ちた。
今ここにいるのは、あの時歩みを止めなかったからだ。
紛れもない事実に背中を押される。
ひさきの目に、すでに涙はもうない。
進もう。
足取りは軽かった。
怯えることはないのだから。
今までも奇妙で不可思議で、それでいて居心地の良い世界だったではないか。
きっと何かが待ってくれている。
そう信じて進んだ。
月の光の届かない路地は、幾折も進んでやがて道幅を広げていった。
喧噪が随分と近づいたとき、人々のどよめきが波のように広がるのを感じた。
何だろうか?
あと少しで見えそうなところまで来て、人並みに景色が塞がれてしまったまま、それは終わった。
だが、またすぐに人々の顔が同じ方を向いて何やら見つめている。
ひさきは人々の感情の波が収まっているその時、純粋な好奇心から皆の向く先を見るため人垣から顔をのぞかせた。
ドレス姿の若い女性が靴を手にして走ってくるのが見える。
「あかさ?」
一瞬だけだったものの、間違えようもないよく知った顔。
目もあった気がしたが、気づかなかったようであっという間に前を通り過ぎて行った。
その気迫に押されて人々が大波となり、押されたひさきはつま先立ちだったがゆえに後ろに派手に転んだ。
手がつかみどころ無く宙を掴む。
儚くも消えた夢を掴むように手ごたえなくこぶしを握っただけ。
その手を開いて、砂にまみれた手のひらを見つめる。
迷路で握り続けた自分と妹と同じに、この手を伸ばしてあかさの手にすがりたかった。
急に心細くなって、再び騒ぎ出す人々に居場所を失い疎外感を覚え、動揺から彼らの声の一片すら心まで届かない無音の世界になる。
暗がりの路地に一人、しりもちをついたまま茫然とするひさきは、
「助けて」
と闇に混じりながら言っていた。
そう、あの時、口をついて出た言葉。
昨日、あかさに言われたことが頭の中で繰り返された。
涼んでいたひさきだが、むしろ体は求める以上に冷えていたものの、だからこそあかさに抱きしめられた温もりが忘れられない。
風に森がざわざわと音を立て、闇がゆらりゆらりと手招きをする。
窓辺の光の中、時折吹く風にカーテンがそよぐものの他に動きはなく、ひさきは手のひらを見つめるだけで、何も変わらない風景と同化しているようだった。
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