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行儀見習いは恐れているようです 前編
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背中に視線を感じながら、行儀見習いのイネスは急いでその場を後にした。これ以上何か追及されることが怖かったからだ。すぐに掃除道具を片付けると、部屋に飛び込んだ。閉じた扉に寄りかかり、やっと一息をつくとルームメイトが驚いた表情でこちらを見ていた。
「どうしたの?」
ろうそくの光が揺らめいてイネスの青ざめた顔をうつしだす。だが、あのことを知られたくなかった。静かに深呼吸をして、なんでもないわ、と返した。すぐにでもベッドに飛び込みたかったが、お仕着せにシワが出来てしまってはたまらない。最近侍女頭の機嫌が悪く、なにかにつけて難癖をつけてくる。今日も八つ当たりされた上、広い部屋を一人で掃除させられた。これ以上、標的になるのは避けたい。
服を着替え、ハンガーにかけてから布団に潜り込む。
「今日は大部屋に行かないの?」
冬真っただ中のこの季節は冷え込むので、暖炉のある大部屋にみんな集まって眠っている。屋敷は暖気が満ちるような構造にはなっているらしいので凍死はしないが、朝はかなり冷える。しかし、そんな気分にはならなかった。ルームメイトの問いかけに首を振って応える。
布団で頭まですっぽり覆うと、早く寝ようと目を閉じる。だが、身体を落ち着けるとまた不安になってきた。
『貴族を害しただけで処罰の対象になる。殺害は未遂であろうともちろんだが、怪我をさせたり、虚偽の報告をしたり。これは直接でなく、間接的であったとしても状況次第では死罪だ』
数か月前、イネスが侍女の待機室の前で偶然聞いた言葉が思い出された。どうやら奥様の侍女であるカメリアとメイビスがヴィヴィアナになにかをしたらしく、それについてはまたかと思ったのだが、一番驚いたのは家令がそれを注意していたことだった。イネスがこの屋敷に来てから家令が侍女たちのことに首を突っ込んでいるところなんて見たことも聞いたこともなかった。ましてや奥様とヴィヴィアナのことについては関わらないようにしている節さえあったというのに、侍女たちを叱っていたのだ。気になって耳を立ててみると、先ほどの言葉が聞こえた。つい、息をのんで聞き入ってしまった。『虚偽の申告』については、身に覚えがあったからだ。
二年前――ヴィヴィアナが嫁いで来た頃、この屋敷は伯爵の愛人である奥様を中心に回っていた。それもそのはず彼女は伯爵の後継ぎとなられる子供を身籠っていたからだ。その頃は出産まであと二か月ほどで、屋敷ではお祝いムードとともに奥様に何事もないようにと細心の注意が払われていた。しかしその努力むなしく、御子様は死産されてしまった。
奥様は大変ショックを受け、精神的に不安定になった。その時期に、あの事件は起こった。
掃除をしていると、奥様の金切り声が聞こえた。最近は屋敷を歩いていると奥様の泣き声や叫び声がよく聞こえたのでそのまま仕事を続けるつもりだったのだが、声はだんだんと近づいてきて、イネスが担当している廊下までやってきた。どうやら奥様はヴィヴィアナのなにかが気にくわなかったらしく、難癖をつけていた。
「あんたは面白いことでしょう!? でも優位になった気になるんじゃないわよ! あんたは一生ギルには愛されないの! 私を超えられることはないのよ!」
奥様はまだ体調が回復していないのか、顔は血の気がなく足取りもふらふらとおぼつかなかった。しかし、侍女はだれ一人ついてなかった。きっと先日侍女頭が辞職なされ、新しい侍女頭によって自分の役目が変えられてしまい、統率が取れていないからだ。イネスは大丈夫だったが、ルームメイトは担当場所が変わって大変だと言っていた。
ヴィヴィアナは髪を振り乱してわめく奥様を無視して侍女とともに廊下を歩いていた。イネスがヴィヴィアナを見た回数は両手で数えるほどだが、無表情で人形のようだと言う印象が強い。顔が作りもののように整っているので、猶更そう思う。たまたま見かけても、無感情のように表情をピクリとも動かさない。同僚たちに聞くとこの場所に来て数日は表情豊かだったそうだが、ある日を境にそうなってしまったそうだ。それ以来同僚たちの間でお飾り人形とそのままの意味で呼ばれている。
ヴィヴィアナは奥様が何を言っても我関せずとまるで周りには誰もいないかのような態度だった。イネスが頭を下げていると、なにを言っても効果がないことにしびれを切らしたのだろう。奥様は「なによなによなによ…っ!」と大きな声を上げた。思わずイネスが頭を上げると、階段を降りようと足を前に出していたヴィヴィアナを奥様が突き落としていた。転がるたびに靴が階段に打ち付けられ、ガンガンと音が鳴る。ヴィヴィアナはイネスが驚きでなにも言えない間、階段の下まで転げ落ちたのだった。
「お嬢様!?」
ヴィヴィアナの侍女が慌てて駆け降りる。
奥様は自分がしたことに驚いたようで、さらに顔を真っ青にするとその場で腰を抜かしへたり込んでしまった。イネスがすぐに駆け寄ると、呼吸が浅く今にも倒れてしまいそうだった。少しでも落ち着けるようにと背中を擦る。
ちらりとヴィヴィアナの方を見ると、侍女に支えられながら起き上がっていた。そして立ち上がると、いつも通り凛とした姿勢になった。派手に落ちたが、怪我などしていないように思えた。そして自身が見つめられていることに気が付いたのだろう。ヴィヴィアナはスッとイネスの方を見上げた。奥様よりも深い緑の瞳に自分が映り、妙に心臓が跳ねた。それはイネスなど景色としか思っていないような無機質で無関心の目だった。
先ほどの階段から落ちる音は大きく、よく響いていた。その音を聞きつけたのか、何人かがこちらに向かってくる足音が近づいてきた。
「何事だ」
一番最初に駆け寄ってきたのは伯爵だった。廊下の先から奥様が座り込んでいるのが見えたのだろう。すぐに奥様に駆け寄り、イネスが離れると優しく抱き締めた。そしてその場を去ろうとしていた階下のヴィヴィアナに語気の強い言い方で問いかけた。
「君がなにかしたのか?」
氷の伯爵の名の通り、それは冷たく、普段感情の移すことのない表情は怒気に満ちていた。
ヴィヴィアナは表情を変えることなく、ただただ淡々と答えた。
「なにもしていません」
「ではなぜこんなにも震えている?」
「存じ上げません」
伯爵がいくら問いかけても機械的に知らぬ存ぜぬと返すだけだった。すると埒が明かないと思ったのだろう。伯爵はイネスに顔を向けた。
「お前はなにを見た?」
「ちがっ、違う! 違うのよ! ギルっ、私はなにもしていないわ!」
イネスが答えようにも、奥様が遮って何も言うことができなかった。奥様は旦那様の腕の中でさらに震え、縋るような瞳でイネスを見た。奥様は御年十九でイネスよりも年上だが、まるで幼い子供のようだった。伯爵が大丈夫だとあやす。
「お前はなにを見たんだ?」
伯爵はもう一度問いかけた。口を開こうとするが、奥様が潤んだ目で止めてという。どうすればいいか分からなかった。だが、伯爵の急かすような鋭い瞳にイネスは口を開かざるおえなかった。
「ヴィ、ヴィヴィアナ様が、……問答の末、奥様を突き飛ばし、ご自分でバランスを崩して階段から落ちたのです」
ホッと息をつく奥様が見えて、イネスも胸を撫で下ろした。
ヴィヴィアナには悪いが、あの短時間で考えた結果こうするのが一番いいと思った。今この屋敷は奥様を中心に回っている。イネスの行儀見習い期間三年のうち残りはまだ二年半もあるのだ。下級の使用人ではないが、侍女ではない行儀見習いのイネスの立場は弱い。ならば奥様に気に入られるように動くのが今後の為になるに決まっている。
だがイネスは安心したと同時に今まで感じたことのない寒気を感じた。なぜかと咄嗟に周りを見ると、すぐに原因が分かった。伯爵がこれまで見たことのないような冷たい表情をしていたからだ。触っただけで手が凍りそうだ。
「君は彼女を押したのか?」
「いいえ」
「あくまで白を切る気ならそれで構わない。だが賢い君は気づいているだろう? 私が君を愛すことはないと。ならば嫉妬するだけ無駄だ」
伯爵はそれだけ言うと、奥様を甘い笑みとともにもう一度大丈夫だ言って撫でた。そして奥様との接触を禁ずるとヴィヴィアナに告げて、そのまま抱きかかえて去って行ってしまった。イネスもほとんど掃除は終わっているからと一緒にこの場を離れることにした。ヴィヴィアナになにかいわれてはたまらない。
去り際にヴィヴィアナに視線を落とすと、さっきまで人形のように無表情だった彼女は眉を寄せ、悲しそうに胸を抑えていた。その日初めて、ヴィヴィアナの人間的な表情を見た気がした。
「どうしたの?」
ろうそくの光が揺らめいてイネスの青ざめた顔をうつしだす。だが、あのことを知られたくなかった。静かに深呼吸をして、なんでもないわ、と返した。すぐにでもベッドに飛び込みたかったが、お仕着せにシワが出来てしまってはたまらない。最近侍女頭の機嫌が悪く、なにかにつけて難癖をつけてくる。今日も八つ当たりされた上、広い部屋を一人で掃除させられた。これ以上、標的になるのは避けたい。
服を着替え、ハンガーにかけてから布団に潜り込む。
「今日は大部屋に行かないの?」
冬真っただ中のこの季節は冷え込むので、暖炉のある大部屋にみんな集まって眠っている。屋敷は暖気が満ちるような構造にはなっているらしいので凍死はしないが、朝はかなり冷える。しかし、そんな気分にはならなかった。ルームメイトの問いかけに首を振って応える。
布団で頭まですっぽり覆うと、早く寝ようと目を閉じる。だが、身体を落ち着けるとまた不安になってきた。
『貴族を害しただけで処罰の対象になる。殺害は未遂であろうともちろんだが、怪我をさせたり、虚偽の報告をしたり。これは直接でなく、間接的であったとしても状況次第では死罪だ』
数か月前、イネスが侍女の待機室の前で偶然聞いた言葉が思い出された。どうやら奥様の侍女であるカメリアとメイビスがヴィヴィアナになにかをしたらしく、それについてはまたかと思ったのだが、一番驚いたのは家令がそれを注意していたことだった。イネスがこの屋敷に来てから家令が侍女たちのことに首を突っ込んでいるところなんて見たことも聞いたこともなかった。ましてや奥様とヴィヴィアナのことについては関わらないようにしている節さえあったというのに、侍女たちを叱っていたのだ。気になって耳を立ててみると、先ほどの言葉が聞こえた。つい、息をのんで聞き入ってしまった。『虚偽の申告』については、身に覚えがあったからだ。
二年前――ヴィヴィアナが嫁いで来た頃、この屋敷は伯爵の愛人である奥様を中心に回っていた。それもそのはず彼女は伯爵の後継ぎとなられる子供を身籠っていたからだ。その頃は出産まであと二か月ほどで、屋敷ではお祝いムードとともに奥様に何事もないようにと細心の注意が払われていた。しかしその努力むなしく、御子様は死産されてしまった。
奥様は大変ショックを受け、精神的に不安定になった。その時期に、あの事件は起こった。
掃除をしていると、奥様の金切り声が聞こえた。最近は屋敷を歩いていると奥様の泣き声や叫び声がよく聞こえたのでそのまま仕事を続けるつもりだったのだが、声はだんだんと近づいてきて、イネスが担当している廊下までやってきた。どうやら奥様はヴィヴィアナのなにかが気にくわなかったらしく、難癖をつけていた。
「あんたは面白いことでしょう!? でも優位になった気になるんじゃないわよ! あんたは一生ギルには愛されないの! 私を超えられることはないのよ!」
奥様はまだ体調が回復していないのか、顔は血の気がなく足取りもふらふらとおぼつかなかった。しかし、侍女はだれ一人ついてなかった。きっと先日侍女頭が辞職なされ、新しい侍女頭によって自分の役目が変えられてしまい、統率が取れていないからだ。イネスは大丈夫だったが、ルームメイトは担当場所が変わって大変だと言っていた。
ヴィヴィアナは髪を振り乱してわめく奥様を無視して侍女とともに廊下を歩いていた。イネスがヴィヴィアナを見た回数は両手で数えるほどだが、無表情で人形のようだと言う印象が強い。顔が作りもののように整っているので、猶更そう思う。たまたま見かけても、無感情のように表情をピクリとも動かさない。同僚たちに聞くとこの場所に来て数日は表情豊かだったそうだが、ある日を境にそうなってしまったそうだ。それ以来同僚たちの間でお飾り人形とそのままの意味で呼ばれている。
ヴィヴィアナは奥様が何を言っても我関せずとまるで周りには誰もいないかのような態度だった。イネスが頭を下げていると、なにを言っても効果がないことにしびれを切らしたのだろう。奥様は「なによなによなによ…っ!」と大きな声を上げた。思わずイネスが頭を上げると、階段を降りようと足を前に出していたヴィヴィアナを奥様が突き落としていた。転がるたびに靴が階段に打ち付けられ、ガンガンと音が鳴る。ヴィヴィアナはイネスが驚きでなにも言えない間、階段の下まで転げ落ちたのだった。
「お嬢様!?」
ヴィヴィアナの侍女が慌てて駆け降りる。
奥様は自分がしたことに驚いたようで、さらに顔を真っ青にするとその場で腰を抜かしへたり込んでしまった。イネスがすぐに駆け寄ると、呼吸が浅く今にも倒れてしまいそうだった。少しでも落ち着けるようにと背中を擦る。
ちらりとヴィヴィアナの方を見ると、侍女に支えられながら起き上がっていた。そして立ち上がると、いつも通り凛とした姿勢になった。派手に落ちたが、怪我などしていないように思えた。そして自身が見つめられていることに気が付いたのだろう。ヴィヴィアナはスッとイネスの方を見上げた。奥様よりも深い緑の瞳に自分が映り、妙に心臓が跳ねた。それはイネスなど景色としか思っていないような無機質で無関心の目だった。
先ほどの階段から落ちる音は大きく、よく響いていた。その音を聞きつけたのか、何人かがこちらに向かってくる足音が近づいてきた。
「何事だ」
一番最初に駆け寄ってきたのは伯爵だった。廊下の先から奥様が座り込んでいるのが見えたのだろう。すぐに奥様に駆け寄り、イネスが離れると優しく抱き締めた。そしてその場を去ろうとしていた階下のヴィヴィアナに語気の強い言い方で問いかけた。
「君がなにかしたのか?」
氷の伯爵の名の通り、それは冷たく、普段感情の移すことのない表情は怒気に満ちていた。
ヴィヴィアナは表情を変えることなく、ただただ淡々と答えた。
「なにもしていません」
「ではなぜこんなにも震えている?」
「存じ上げません」
伯爵がいくら問いかけても機械的に知らぬ存ぜぬと返すだけだった。すると埒が明かないと思ったのだろう。伯爵はイネスに顔を向けた。
「お前はなにを見た?」
「ちがっ、違う! 違うのよ! ギルっ、私はなにもしていないわ!」
イネスが答えようにも、奥様が遮って何も言うことができなかった。奥様は旦那様の腕の中でさらに震え、縋るような瞳でイネスを見た。奥様は御年十九でイネスよりも年上だが、まるで幼い子供のようだった。伯爵が大丈夫だとあやす。
「お前はなにを見たんだ?」
伯爵はもう一度問いかけた。口を開こうとするが、奥様が潤んだ目で止めてという。どうすればいいか分からなかった。だが、伯爵の急かすような鋭い瞳にイネスは口を開かざるおえなかった。
「ヴィ、ヴィヴィアナ様が、……問答の末、奥様を突き飛ばし、ご自分でバランスを崩して階段から落ちたのです」
ホッと息をつく奥様が見えて、イネスも胸を撫で下ろした。
ヴィヴィアナには悪いが、あの短時間で考えた結果こうするのが一番いいと思った。今この屋敷は奥様を中心に回っている。イネスの行儀見習い期間三年のうち残りはまだ二年半もあるのだ。下級の使用人ではないが、侍女ではない行儀見習いのイネスの立場は弱い。ならば奥様に気に入られるように動くのが今後の為になるに決まっている。
だがイネスは安心したと同時に今まで感じたことのない寒気を感じた。なぜかと咄嗟に周りを見ると、すぐに原因が分かった。伯爵がこれまで見たことのないような冷たい表情をしていたからだ。触っただけで手が凍りそうだ。
「君は彼女を押したのか?」
「いいえ」
「あくまで白を切る気ならそれで構わない。だが賢い君は気づいているだろう? 私が君を愛すことはないと。ならば嫉妬するだけ無駄だ」
伯爵はそれだけ言うと、奥様を甘い笑みとともにもう一度大丈夫だ言って撫でた。そして奥様との接触を禁ずるとヴィヴィアナに告げて、そのまま抱きかかえて去って行ってしまった。イネスもほとんど掃除は終わっているからと一緒にこの場を離れることにした。ヴィヴィアナになにかいわれてはたまらない。
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