346 / 347
小助くんと山おくの秋
赤とんぼと小助くんとお母さん
しおりを挟む
小助がくらす山おくは、あつかった夏から秋へ入ろうとしています。森の中からは、セミにかわってコオロギの鳴き声が聞こえるようになりました。
そんな中、山おくのたった1つの古びた小さな家から小助とお母さんがそろって出てきました。外にいるワン太も、すぐに小助たちの後ろをついて行きます。
「あっ、赤とんぼがたくさんとんでいるわね」
「わ~い! 赤とんぼ! 赤とんぼ!」
赤とんぼのすがたに、小助は大よろこびでおいかけようとかけ回っています。お母さんは、自分の子どもであるかわいい小助をながめながらあの時のことを思い出しています。
「ここへたどりついた時には、もうおなかが大きくなってくるしかったわ」
お母さんがどうしてここへやってきたかはまだ分かりません。ただ、ここへきたときにはおなかの中に赤ちゃんがいることだけはお母さんも知っていました。
そして、おなかをおさえながら歩いている時に見たのが赤とんぼのとびかうすがたです。赤とんぼは、お母さんの目の前を夕やけ空に向かってとんでいます。
「これからうまれる赤ちゃんも、赤とんぼのように元気だったらいいなあ」
やがて、目の先に古くて小さな家が見えてきました。もしかしたら、だれかがいるかもとお母さんはその家のほうへいっしょうけんめいにすすんでいます。
「すいません! どなたかいませんか!」
やっとの思いで家へたどりついたお母さんですが、なんども引き戸をたたいても声は聞こえてきません。そこで、お母さんはその引き戸をあけることにしました。
その家の中は、だれもいなくてもぬけのからとなっています。そんな時、お母さんはきゅうにくるしそうな顔つきになると、その場であお向けになりました。
「赤ちゃんがう、うまれそう……」
お母さんがくるしそうになりながらもひっしにくいしばっていた時、あたらしいいのちがようやくうまれてきました。
「おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ!」
元気ななき声を上げているのは、お母さんのおなかから生まれた男の子の赤ちゃんである小助です。小助のかわいい顔つきは、2さいになったいまでもかわることはありません。
「かあちゃ! かあちゃ!」
「小助くん、どうしたの?」
小助はお母さんのそばへくると、いつものおねだりをしようとかわいくて元気な声を上げました。
「おっぱい! おっぱお! おっぱい!」
「ふふふ、しょうがないわね。だっこしてあげるからこっちへおいで」
お母さんは、自分にとびついてきた小助をりょう手でだくとすぐにおっぱいをあたえました。小助は、大すきなお母さんにだかれながらおっぱいをたくさんのんでいます。
「おっぱいをのんですくすくと大きくなるといいね」
いつもはらがけ1まいでえがおいっぱいの小助の顔を見て、お母さんはとてのうれしそうです。そんな小助をお母さんが見えるところまでだき上げたその時のことです。
「ジョパジョパジョパジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」
「わっ!」
小助は、お母さんの顔へおしっこをいきおいよくめいちゅうさせてしまいました。でも、お母さんはそのくらいのことで気にすることはありません。
なぜなら、小助がいつも元気なのはおっぱいをのんだり、おしっこをしたりしているおかげです。小助は、おしっこがたくさん出てすっきりするとかわいいえがおをお母さんの前で見せています。
そんな中、山おくのたった1つの古びた小さな家から小助とお母さんがそろって出てきました。外にいるワン太も、すぐに小助たちの後ろをついて行きます。
「あっ、赤とんぼがたくさんとんでいるわね」
「わ~い! 赤とんぼ! 赤とんぼ!」
赤とんぼのすがたに、小助は大よろこびでおいかけようとかけ回っています。お母さんは、自分の子どもであるかわいい小助をながめながらあの時のことを思い出しています。
「ここへたどりついた時には、もうおなかが大きくなってくるしかったわ」
お母さんがどうしてここへやってきたかはまだ分かりません。ただ、ここへきたときにはおなかの中に赤ちゃんがいることだけはお母さんも知っていました。
そして、おなかをおさえながら歩いている時に見たのが赤とんぼのとびかうすがたです。赤とんぼは、お母さんの目の前を夕やけ空に向かってとんでいます。
「これからうまれる赤ちゃんも、赤とんぼのように元気だったらいいなあ」
やがて、目の先に古くて小さな家が見えてきました。もしかしたら、だれかがいるかもとお母さんはその家のほうへいっしょうけんめいにすすんでいます。
「すいません! どなたかいませんか!」
やっとの思いで家へたどりついたお母さんですが、なんども引き戸をたたいても声は聞こえてきません。そこで、お母さんはその引き戸をあけることにしました。
その家の中は、だれもいなくてもぬけのからとなっています。そんな時、お母さんはきゅうにくるしそうな顔つきになると、その場であお向けになりました。
「赤ちゃんがう、うまれそう……」
お母さんがくるしそうになりながらもひっしにくいしばっていた時、あたらしいいのちがようやくうまれてきました。
「おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ!」
元気ななき声を上げているのは、お母さんのおなかから生まれた男の子の赤ちゃんである小助です。小助のかわいい顔つきは、2さいになったいまでもかわることはありません。
「かあちゃ! かあちゃ!」
「小助くん、どうしたの?」
小助はお母さんのそばへくると、いつものおねだりをしようとかわいくて元気な声を上げました。
「おっぱい! おっぱお! おっぱい!」
「ふふふ、しょうがないわね。だっこしてあげるからこっちへおいで」
お母さんは、自分にとびついてきた小助をりょう手でだくとすぐにおっぱいをあたえました。小助は、大すきなお母さんにだかれながらおっぱいをたくさんのんでいます。
「おっぱいをのんですくすくと大きくなるといいね」
いつもはらがけ1まいでえがおいっぱいの小助の顔を見て、お母さんはとてのうれしそうです。そんな小助をお母さんが見えるところまでだき上げたその時のことです。
「ジョパジョパジョパジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」
「わっ!」
小助は、お母さんの顔へおしっこをいきおいよくめいちゅうさせてしまいました。でも、お母さんはそのくらいのことで気にすることはありません。
なぜなら、小助がいつも元気なのはおっぱいをのんだり、おしっこをしたりしているおかげです。小助は、おしっこがたくさん出てすっきりするとかわいいえがおをお母さんの前で見せています。
0
あなたにおすすめの小説
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
はじめて言葉を話した青年
藤本夏実
絵本
言葉はどうやってうまれたかを考えたことはありますか?言葉の起源を考え、人との交わり方を気にしながら、書きました。はじめて言葉を話しだしたら、こんな感じかなと思います。
まほうのマカロン
もちっぱち
絵本
ちいさなおんなのこは
貧しい家庭で暮らしていました。
ある日、おんなのこは森に迷い込み、
優しいおばあちゃんに出会います。
おばあちゃんは特別なポットから
美味しいものが出てくる呪文を教え、
おんなのこはわくわくしながら帰宅します。
おうちに戻り、ポットの呪文を唱えると、
驚くべき出来事が待っていました
宇宙人は恋をする!
山碕田鶴
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞/奨励賞を受賞しました。ありがとうございました。】
私が呼んでいると勘違いして現れて、部屋でアイスを食べている宇宙人・銀太郎(仮名)。
全身銀色でツルツルなのがキモチワルイ。どうせなら、大大大好きなアイドルの滝川蓮君そっくりだったら良かったのに。……え? 変身できるの?
中学一年生・川上葵とナゾの宇宙人との、家族ぐるみのおつきあい。これは、国家機密です⁉
(表紙絵:山碕田鶴/人物色塗りして下さった「ごんざぶろ」様に感謝)
冒険者ではない、世界一のトレジャーハンターになる!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」宝船竜也は先祖代々宝探しに人生を賭けるトレジャーハンターの家に生まれた。竜也の夢は両親や祖父母のような世界1番のトレジャーハンターになる事だ。だが41年前、曾祖父が現役の時代に、世界に突然ダンジョンが現れた。ダンジョンの中でだけレベルアップしたり魔術が使えたりする上に、現れるモンスターを倒すと金銀財宝貴金属を落とす分かって、世は大ダンジョン時代となった。その時代に流行っていたアニメやラノベの影響で、ダンジョンで一攫千金を狙う人たちは冒険者と呼ばれるようになった。だが、宝船家の人たちは頑なに自分たちはトレジャーハンターだと名乗っていた。
瑠璃の姫君と鉄黒の騎士
石河 翠
児童書・童話
可愛いフェリシアはひとりぼっち。部屋の中に閉じ込められ、放置されています。彼女の楽しみは、窓の隙間から空を眺めながら歌うことだけ。
そんなある日フェリシアは、貧しい身なりの男の子にさらわれてしまいました。彼は本来自分が受け取るべきだった幸せを、フェリシアが台無しにしたのだと責め立てます。
突然のことに困惑しつつも、男の子のためにできることはないかと悩んだあげく、彼女は一本の羽を渡すことに決めました。
大好きな友達に似た男の子に笑ってほしい、ただその一心で。けれどそれは、彼女の命を削る行為で……。
記憶を失くしたヒロインと、幸せになりたいヒーローの物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:249286)をお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる