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第四話
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人目を避けて込み入った話をできる場所など限られている。ましてや、本当に人に聞かれてはいけない話をできる場所なんて、外にはないと思ったほうがいい。
というわけで結局、星奈はエイジと幸香を連れて自宅アパートに戻るしかなかった。
「は? ちょっと待って……ちょっと待って、わかんない!」
星奈の部屋に上がって、出されたお茶を飲みながら幸香は黙って星奈の話を聞いていた。そして放った第一声が、これだった。
ちなみに、ショッピングモールから駅への移動中もモノレールに乗っているときも一切口を聞かなかったから、かなり久しぶりに発した言葉がこれだったということになる。
「ちょっと待って」を二回繰り返すあたりに彼女の動揺がよく現れていて、星奈は何だか申し訳なくなった。
「あのさ、星奈……あたし別に、怒ってるわけじゃないんだよね。意気消沈して二週間も連絡取れなくて、久しぶりに会ったと思ったら親友のあたしを差し置いて知らん男と一緒だったのは正直モヤッとした。でも別に怒んない。……怒んないからさぁ、『この人は開発中のロボットで、私は彼のモニターのバイトを引き受けたの』とかよくわかんない嘘をつかないでくれる!?」
怒らないからと言いつつ、幸香の口調は激怒そのものだ。でも、無理もないと思う。星奈も幸香と同じ立場だったら、怒らなくとも盛大に呆れると思う。
「……で、本当は何なの? 出会い系? それともレンタル彼氏? よくこんなに瑛一に似てる人を見つけたよね」
大きな溜息をついたあと、幸香の鋭い視線は再びエイジに注がれる。
三人で囲むには小さすぎるテーブルに向き合っているため、エイジはその視線から逃れることができない。ドーナツ屋にいたときは無表情だったものの、さすがにこの距離で睨まれると居心地が悪いのか、居たたまれない様子でやや目を伏せている。
「信じてもらえないのは仕方がないけど、本当にロボットなんだよ。出会い系とかレンタル彼氏とか、そんなんじゃないんだよ……」
どうやったら信じてもらえるだろうかと悩んで、星奈は真野たちと交わした書類を見せることにした。口外についてエイジに確認を取ると、「セナに任せる」と言われてしまっている。どのみち幸香をどうにかしなければ、モニターを続けることも難しい。
高校からの親友で、大学もバイト先も同じ幸香。
瑛一が事故に遭ったと聞いたとき、真っ先に助けを求めたのは彼女だった。すぐに駆けつけてくれた幸香は、星奈が落ち着くまでずっとそばにいてくれた。一緒に泣きたいのを我慢して、ずっと星奈の面倒を見てくれた。
そんな大切な親友を欺くことは、到底できはしない。それなら、ありのままを話すしかないのだ。
「嘘でもなくて、おかしな話でもなくて、本当にエイジはロボットなの。これがモニターを引き受けたときの説明と、私に不利益がないように研究所が保証してくれてる書類ね」
「……本当に大丈夫なの?」
まさか書類が出てくるとは思わなかったのだろう。にわかに信憑性が増したのを感じたのか、幸香は恐る恐る星奈から書類を受け取った。
「これを見る限り、確かに星奈に不利益はないと思う。おまけに、最先端のめずらしい体験ができる上にお金までもらえるなんて……まあ、面白いよね」
「でしょ。でね、エイジがロボットだっていうのは、これを見てもらったらわかると思うんだけど」
「えっ!? は? ……はあ?」
人間ではない証を見せようと、星奈はぺろんとエイジのトレーナーをめくってみせた。
突然見知らぬ男の上半身裸を見せられて幸香は混乱して目をそらそうとしたものの、そこにあったのがただの裸体ではないと気がつくと、今度はまじまじと凝視した。
「何これ? 継ぎ目? ……ロボットって、マジだったんだ」
「マジだよ、マジ。そんなことマジじゃなくて言ってたら、私、頭おかしいみたいじゃん」
「いや……だって、おかしくなっても仕方ない状況でしょ。だから、てっきりおかしくなったのかと……」
幸香はどうやら、信じてくれたらしい。でも、まだ受け入れることは難しいようで、今度はエイジのことを様々な角度から見つめている。
「でもさ、これって都合がよすぎない? 恋人を亡くして傷心してるところに、その恋人にどことなく似たロボットが現れるなんて……」
エイジのことをロボットと認めるしかなくなっても、幸香はそこが気になって仕方がないようだ。それは星奈も思ったから、気持ちはよくわかる。
「都合がいい気がするよね。仕組まれてる気がするっていうか……。でも、私はたとえそうであってもいいと思ってるんだ。エイジが来たおかげで食事も摂れるようになったし、外にも出られたわけだし。全部、なし崩し的にだけど」
言いながら、星奈はエイジを見た。エイジも、星奈を見ていた。
心なしか不安そうに見えて、安心させるように微笑んでみる。本当は、自分だって不安なのだ。だからこそ、エイジを見つめて笑ってみせた。
「ちょっと、やめてよ……あたしは別に、二人を引き離そうとか思ってないから。ただ、まだ警戒するし、星奈のことを心配してるだけ。でも、感謝はしてるよ。星奈が元気になるきっかけだったみたいだし……」
見つめ合う星奈とエイジを見て、幸香は脱力するように言う。
「にしてもさあ、本当に瑛一に似てるよね」
「そんなに似てる? あ、研究所の人が言うには、平均的な男子学生っぽさは意識したって言ってた。だから似てるって感じるだけで、たぶんそんなに似てないよ」
「いやいやいや。何ていうか、そっくりってわけじゃないけど、希釈された瑛一、みたいな。ほら、カルピスの原液も水で割ったカルピスも、どっちもカルピスでしょ?」
「確かに、薄めてもカルピスはカルピスだけど……」
幸香に言われて、星奈は薄めたカルピスもといエイジを見た。
エイジの中に瑛一っぽさを見出そうとしていたからそう見えていたのかと思っていたのだけれど、幸香も似ていると感じるのなら、きっとそういうことなのだろう。
何となく不本意だけれど、星奈はそう納得することにした。
「ドーナツ屋で見かけたときはさ、瑛一の幽霊かと思ったくらいだもん。かつて瑛一だったものが薄まってそこにいる、みたいな。あんたたち、何の会話もしてなかったしね」
「幽霊……」
幸香は何気なく言ったつもりだったのだろう。でも、その言葉に星奈はハッとなった。
亡くなって四十九日の間は、魂は現世に留まってさまよっていることがあるという。
それなら、瑛一の魂は今どこにあるのだろうか。バイク事故によって、突然命を奪われた瑛一の魂は。
迷いなくあの世に行くことができたのだろうか。もし行けていなかったとしたら、どこをさまようのだろうか。
そんなことを考えると、星奈は体温がスッと下がる気がした。
唐突に、今自分がしていることが馬鹿らしくて、おかしなことのように思えてくる。瑛一が見たら何と思うだろうか、なんて考えると、もうだめだった。
というわけで結局、星奈はエイジと幸香を連れて自宅アパートに戻るしかなかった。
「は? ちょっと待って……ちょっと待って、わかんない!」
星奈の部屋に上がって、出されたお茶を飲みながら幸香は黙って星奈の話を聞いていた。そして放った第一声が、これだった。
ちなみに、ショッピングモールから駅への移動中もモノレールに乗っているときも一切口を聞かなかったから、かなり久しぶりに発した言葉がこれだったということになる。
「ちょっと待って」を二回繰り返すあたりに彼女の動揺がよく現れていて、星奈は何だか申し訳なくなった。
「あのさ、星奈……あたし別に、怒ってるわけじゃないんだよね。意気消沈して二週間も連絡取れなくて、久しぶりに会ったと思ったら親友のあたしを差し置いて知らん男と一緒だったのは正直モヤッとした。でも別に怒んない。……怒んないからさぁ、『この人は開発中のロボットで、私は彼のモニターのバイトを引き受けたの』とかよくわかんない嘘をつかないでくれる!?」
怒らないからと言いつつ、幸香の口調は激怒そのものだ。でも、無理もないと思う。星奈も幸香と同じ立場だったら、怒らなくとも盛大に呆れると思う。
「……で、本当は何なの? 出会い系? それともレンタル彼氏? よくこんなに瑛一に似てる人を見つけたよね」
大きな溜息をついたあと、幸香の鋭い視線は再びエイジに注がれる。
三人で囲むには小さすぎるテーブルに向き合っているため、エイジはその視線から逃れることができない。ドーナツ屋にいたときは無表情だったものの、さすがにこの距離で睨まれると居心地が悪いのか、居たたまれない様子でやや目を伏せている。
「信じてもらえないのは仕方がないけど、本当にロボットなんだよ。出会い系とかレンタル彼氏とか、そんなんじゃないんだよ……」
どうやったら信じてもらえるだろうかと悩んで、星奈は真野たちと交わした書類を見せることにした。口外についてエイジに確認を取ると、「セナに任せる」と言われてしまっている。どのみち幸香をどうにかしなければ、モニターを続けることも難しい。
高校からの親友で、大学もバイト先も同じ幸香。
瑛一が事故に遭ったと聞いたとき、真っ先に助けを求めたのは彼女だった。すぐに駆けつけてくれた幸香は、星奈が落ち着くまでずっとそばにいてくれた。一緒に泣きたいのを我慢して、ずっと星奈の面倒を見てくれた。
そんな大切な親友を欺くことは、到底できはしない。それなら、ありのままを話すしかないのだ。
「嘘でもなくて、おかしな話でもなくて、本当にエイジはロボットなの。これがモニターを引き受けたときの説明と、私に不利益がないように研究所が保証してくれてる書類ね」
「……本当に大丈夫なの?」
まさか書類が出てくるとは思わなかったのだろう。にわかに信憑性が増したのを感じたのか、幸香は恐る恐る星奈から書類を受け取った。
「これを見る限り、確かに星奈に不利益はないと思う。おまけに、最先端のめずらしい体験ができる上にお金までもらえるなんて……まあ、面白いよね」
「でしょ。でね、エイジがロボットだっていうのは、これを見てもらったらわかると思うんだけど」
「えっ!? は? ……はあ?」
人間ではない証を見せようと、星奈はぺろんとエイジのトレーナーをめくってみせた。
突然見知らぬ男の上半身裸を見せられて幸香は混乱して目をそらそうとしたものの、そこにあったのがただの裸体ではないと気がつくと、今度はまじまじと凝視した。
「何これ? 継ぎ目? ……ロボットって、マジだったんだ」
「マジだよ、マジ。そんなことマジじゃなくて言ってたら、私、頭おかしいみたいじゃん」
「いや……だって、おかしくなっても仕方ない状況でしょ。だから、てっきりおかしくなったのかと……」
幸香はどうやら、信じてくれたらしい。でも、まだ受け入れることは難しいようで、今度はエイジのことを様々な角度から見つめている。
「でもさ、これって都合がよすぎない? 恋人を亡くして傷心してるところに、その恋人にどことなく似たロボットが現れるなんて……」
エイジのことをロボットと認めるしかなくなっても、幸香はそこが気になって仕方がないようだ。それは星奈も思ったから、気持ちはよくわかる。
「都合がいい気がするよね。仕組まれてる気がするっていうか……。でも、私はたとえそうであってもいいと思ってるんだ。エイジが来たおかげで食事も摂れるようになったし、外にも出られたわけだし。全部、なし崩し的にだけど」
言いながら、星奈はエイジを見た。エイジも、星奈を見ていた。
心なしか不安そうに見えて、安心させるように微笑んでみる。本当は、自分だって不安なのだ。だからこそ、エイジを見つめて笑ってみせた。
「ちょっと、やめてよ……あたしは別に、二人を引き離そうとか思ってないから。ただ、まだ警戒するし、星奈のことを心配してるだけ。でも、感謝はしてるよ。星奈が元気になるきっかけだったみたいだし……」
見つめ合う星奈とエイジを見て、幸香は脱力するように言う。
「にしてもさあ、本当に瑛一に似てるよね」
「そんなに似てる? あ、研究所の人が言うには、平均的な男子学生っぽさは意識したって言ってた。だから似てるって感じるだけで、たぶんそんなに似てないよ」
「いやいやいや。何ていうか、そっくりってわけじゃないけど、希釈された瑛一、みたいな。ほら、カルピスの原液も水で割ったカルピスも、どっちもカルピスでしょ?」
「確かに、薄めてもカルピスはカルピスだけど……」
幸香に言われて、星奈は薄めたカルピスもといエイジを見た。
エイジの中に瑛一っぽさを見出そうとしていたからそう見えていたのかと思っていたのだけれど、幸香も似ていると感じるのなら、きっとそういうことなのだろう。
何となく不本意だけれど、星奈はそう納得することにした。
「ドーナツ屋で見かけたときはさ、瑛一の幽霊かと思ったくらいだもん。かつて瑛一だったものが薄まってそこにいる、みたいな。あんたたち、何の会話もしてなかったしね」
「幽霊……」
幸香は何気なく言ったつもりだったのだろう。でも、その言葉に星奈はハッとなった。
亡くなって四十九日の間は、魂は現世に留まってさまよっていることがあるという。
それなら、瑛一の魂は今どこにあるのだろうか。バイク事故によって、突然命を奪われた瑛一の魂は。
迷いなくあの世に行くことができたのだろうか。もし行けていなかったとしたら、どこをさまようのだろうか。
そんなことを考えると、星奈は体温がスッと下がる気がした。
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