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第三話
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「男が甘いものに興味があると、おかしいか?」
少しぶっきらぼうにエイジが問う。ロボットなのに、気を悪くしたらしい。
「おかしいとかじゃないよ。おかしくて笑ったんじゃなくて、何ていうのかな……いいなって思ったから笑ったんだよ」
「そういうものなのか」
「そういうものだよ」
星奈はこの胸の内にある感情を、うまく言語化できない。でも、別にしなくてもいいかなとも思っている。
瑛一に初めてデートに誘われたときのドキドキする気持ちも、クールな見た目で実は甘党だとわかったときの何だかくすぐったくなるような気持ちも、すべて星奈だけのものだ。
モニターとしては、それをきちんと言語化してエイジに教えてやるべきなのだと思う。
でも、瑛一とも共有しなかったことをエイジに差し出すのは、何だかまだ嫌だ。
「一階にカラフルなドーナツとイタリアンソーダが楽しめる店があるから、そこに行くね」
気を取り直して、星奈は下りのエスカレーターに向かって歩きだした。
ドーナツ屋はそこそこの混み具合で、星奈の狙い通りだった。
こういったカラフルでフォトジェニックな食べ物を扱う店に来るのは、大抵が写真を撮るのに夢中な若い女の子たちだ。そういう子たちは自分たちにしか関心がない。少なくとも、写真を撮っている間だけは。
だから、星奈しか注文せずエイジが何も口にしていなくても、気づく者などいないだろう。これが牛丼屋なんかだとそうはいかないと思う。
「“甘党な彼女とか女友達に付き合う、甘いものに興味がない男子”って感じだね」
先に席を取っていてくれたエイジのところへ戻って、星奈はほっとして笑った。遠目から見ても、エイジの姿に違和感はない。誰もここにロボットが座っているとは思わないに違いない。
「何を頼んだんだ?」
「チョコナッツのドーナツと、ラズベリーシロップのソーダ。……ん、甘い」
席についてドーナツをひと口かじり、星奈は目を細めた。それは甘いものを食べて幸せという顔ではなく、甘さに耐えているという顔だ。すかさずソーダを飲むも、そちらも当然甘い。ラズベリーなのは色だけで、期待した酸味はなかった。
「セナはもしかして、甘いものが嫌いなのか?」
向かいの席から、エイジが訝るように見ている。
「嫌い、ではないよ。友達とかと出かけたときとか、たしなむ程度に食べられるし。でも、どちらかといえば私は辛党かな」
言いながら、星奈の頭の中に浮かぶのは大学の近くにあるラーメン屋の担々麺だ。甘党で辛いものが苦手な瑛一は麺をひと口啜るだけで顔をしかめるそれを、星奈はスープ一滴残さず完食する。
「じゃあ今度、辛いものも食べに行こう」
担々麺を思い浮かべたのが伝わったのか、エイジが言う。その顔には苦笑いに近い表情が浮かんでいる気がする。でも、星奈が頷くとそれは微笑に変わる。口元の変化だけで、表情というのはずいぶん変わるらしい。
「それと、今度はセナの買い物もしよう。エスカレーターのところのディスプレイを見てただろう?」
「見てたんだ……うん。ちょっと春物が気になって。今日は疲れちゃったから、もういいけどね」
「そうか」
ロボットなのにこんな気遣いができるのかと驚くと同時に、何だか星奈は照れてしまった。
(今のはちょっと、彼氏と会話するっぽかったな。もしかしてヒューマノイドロボットって“家族”としての需要より、恋人としての需要のほうがあるんじゃないの?)
そんなことを考えて恥ずかしくなって、星奈は残りのドーナツとソーダをお腹に収めることに集中した。
エイジは食べる星奈を見つめたり、店内を見回している。もしかしたら大勢の人間をまじまじと見るのは初めてなのかもしれない。興味深げなエイジを見るのは楽しかったから、星奈は沈黙も気にならなかった。
「星奈?」
食べ終えて、さて帰ろうかと席を立とうとしたとき、不意にそう声をかけられた。
振り返ると、そこには友達の幸香がいた。
「あ、サチ」
「『あ』じゃないよ! ……星奈、もう大丈夫になったの? こんなところで何してんの? 大丈夫になったんなら連絡してよ……!」
幸香は驚きに目を見開いたものの、すぐにその目を涙でいっぱいにする。顔をくしゃくしゃにして、エクステとマスカラでたっぷり盛った自慢の睫毛が濡れるのも気にせず泣く幸香を見て、星奈はこの高校からの友人をひどく心配させていたことを思い出した。
「サチ、ごめん。いろいろあって、なし崩し的に今日、二週間ぶりに外に出てきて……本当なら、まず一番にサチに連絡すべきだったね」
「本当だよ! 星奈がどうにかなっちゃうんじゃなくて心配でたまらなかったのに、『少しの間そっとしておいて』なんて言うから仕方なく待ってたのに! でも店長がさ、構いすぎて苦しめるかもしれないのもよくないって言うから……」
「ごめんね……」
ボロボロ泣く幸香を見て、星奈は自分の不義理を思い知った。
心配して構ってくれるのがわかったのに、無気力になって自暴自棄になっていた星奈は、幸香の親切すら拒んだのだ。そんなふうにして閉じこもっていたくせに、こうして外に出られるようになっても連絡せずにいたなんて薄情すぎる。
そんな感覚すらなくなるほど、星奈は世間から遠ざかっていたのだと自覚した。
抱きついてきた幸香の背を撫でながら、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「……で、その人は誰なわけ?」
しばらくしゃくりあげていた幸香が、顔を上げて星奈の肩越しを見ていた。その視線の先にあるのは、エイジだ。
「えっと、この人はエイ……」
言いかけて、星奈はやめた。幸香の目にどう見えているかわからないけれど、この見た目で“エイジ”という名はまずいだろう。
そう思って口ごもったのだけれど、幸香はすでに鋭い視線を向けている。
「瑛一って、お兄さんとか弟っていたっけ?」
「いない。ていうか、違うの。この人は……」
何と説明すればいいのだろうか。開発中のロボットです、だなんて言って通用するのだろうか。そのモニターをしています、なんて言って信じてもらえるのだろうか。
それに、真野たちには口止めされていないものの、こういうことはむやみに口外しないのが常識だろう。
とはいえ、幸香は適当なことを言ってごまかせる相手ではない。
状況が読めず無表情で様子をうかがっているエイジを睨みつけていることから考えても、逃げ切らせてはもらえないだろう。
それにきっと、これから三ヶ月から半年、エイジのモニターを務めるのなら、協力者がいたほうがいい。
「これにはいろいろとわけがありまして……詳しく話すから、場所を移そうか」
観念して、星奈はそう言って幸香の手を引いた。
少しぶっきらぼうにエイジが問う。ロボットなのに、気を悪くしたらしい。
「おかしいとかじゃないよ。おかしくて笑ったんじゃなくて、何ていうのかな……いいなって思ったから笑ったんだよ」
「そういうものなのか」
「そういうものだよ」
星奈はこの胸の内にある感情を、うまく言語化できない。でも、別にしなくてもいいかなとも思っている。
瑛一に初めてデートに誘われたときのドキドキする気持ちも、クールな見た目で実は甘党だとわかったときの何だかくすぐったくなるような気持ちも、すべて星奈だけのものだ。
モニターとしては、それをきちんと言語化してエイジに教えてやるべきなのだと思う。
でも、瑛一とも共有しなかったことをエイジに差し出すのは、何だかまだ嫌だ。
「一階にカラフルなドーナツとイタリアンソーダが楽しめる店があるから、そこに行くね」
気を取り直して、星奈は下りのエスカレーターに向かって歩きだした。
ドーナツ屋はそこそこの混み具合で、星奈の狙い通りだった。
こういったカラフルでフォトジェニックな食べ物を扱う店に来るのは、大抵が写真を撮るのに夢中な若い女の子たちだ。そういう子たちは自分たちにしか関心がない。少なくとも、写真を撮っている間だけは。
だから、星奈しか注文せずエイジが何も口にしていなくても、気づく者などいないだろう。これが牛丼屋なんかだとそうはいかないと思う。
「“甘党な彼女とか女友達に付き合う、甘いものに興味がない男子”って感じだね」
先に席を取っていてくれたエイジのところへ戻って、星奈はほっとして笑った。遠目から見ても、エイジの姿に違和感はない。誰もここにロボットが座っているとは思わないに違いない。
「何を頼んだんだ?」
「チョコナッツのドーナツと、ラズベリーシロップのソーダ。……ん、甘い」
席についてドーナツをひと口かじり、星奈は目を細めた。それは甘いものを食べて幸せという顔ではなく、甘さに耐えているという顔だ。すかさずソーダを飲むも、そちらも当然甘い。ラズベリーなのは色だけで、期待した酸味はなかった。
「セナはもしかして、甘いものが嫌いなのか?」
向かいの席から、エイジが訝るように見ている。
「嫌い、ではないよ。友達とかと出かけたときとか、たしなむ程度に食べられるし。でも、どちらかといえば私は辛党かな」
言いながら、星奈の頭の中に浮かぶのは大学の近くにあるラーメン屋の担々麺だ。甘党で辛いものが苦手な瑛一は麺をひと口啜るだけで顔をしかめるそれを、星奈はスープ一滴残さず完食する。
「じゃあ今度、辛いものも食べに行こう」
担々麺を思い浮かべたのが伝わったのか、エイジが言う。その顔には苦笑いに近い表情が浮かんでいる気がする。でも、星奈が頷くとそれは微笑に変わる。口元の変化だけで、表情というのはずいぶん変わるらしい。
「それと、今度はセナの買い物もしよう。エスカレーターのところのディスプレイを見てただろう?」
「見てたんだ……うん。ちょっと春物が気になって。今日は疲れちゃったから、もういいけどね」
「そうか」
ロボットなのにこんな気遣いができるのかと驚くと同時に、何だか星奈は照れてしまった。
(今のはちょっと、彼氏と会話するっぽかったな。もしかしてヒューマノイドロボットって“家族”としての需要より、恋人としての需要のほうがあるんじゃないの?)
そんなことを考えて恥ずかしくなって、星奈は残りのドーナツとソーダをお腹に収めることに集中した。
エイジは食べる星奈を見つめたり、店内を見回している。もしかしたら大勢の人間をまじまじと見るのは初めてなのかもしれない。興味深げなエイジを見るのは楽しかったから、星奈は沈黙も気にならなかった。
「星奈?」
食べ終えて、さて帰ろうかと席を立とうとしたとき、不意にそう声をかけられた。
振り返ると、そこには友達の幸香がいた。
「あ、サチ」
「『あ』じゃないよ! ……星奈、もう大丈夫になったの? こんなところで何してんの? 大丈夫になったんなら連絡してよ……!」
幸香は驚きに目を見開いたものの、すぐにその目を涙でいっぱいにする。顔をくしゃくしゃにして、エクステとマスカラでたっぷり盛った自慢の睫毛が濡れるのも気にせず泣く幸香を見て、星奈はこの高校からの友人をひどく心配させていたことを思い出した。
「サチ、ごめん。いろいろあって、なし崩し的に今日、二週間ぶりに外に出てきて……本当なら、まず一番にサチに連絡すべきだったね」
「本当だよ! 星奈がどうにかなっちゃうんじゃなくて心配でたまらなかったのに、『少しの間そっとしておいて』なんて言うから仕方なく待ってたのに! でも店長がさ、構いすぎて苦しめるかもしれないのもよくないって言うから……」
「ごめんね……」
ボロボロ泣く幸香を見て、星奈は自分の不義理を思い知った。
心配して構ってくれるのがわかったのに、無気力になって自暴自棄になっていた星奈は、幸香の親切すら拒んだのだ。そんなふうにして閉じこもっていたくせに、こうして外に出られるようになっても連絡せずにいたなんて薄情すぎる。
そんな感覚すらなくなるほど、星奈は世間から遠ざかっていたのだと自覚した。
抱きついてきた幸香の背を撫でながら、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「……で、その人は誰なわけ?」
しばらくしゃくりあげていた幸香が、顔を上げて星奈の肩越しを見ていた。その視線の先にあるのは、エイジだ。
「えっと、この人はエイ……」
言いかけて、星奈はやめた。幸香の目にどう見えているかわからないけれど、この見た目で“エイジ”という名はまずいだろう。
そう思って口ごもったのだけれど、幸香はすでに鋭い視線を向けている。
「瑛一って、お兄さんとか弟っていたっけ?」
「いない。ていうか、違うの。この人は……」
何と説明すればいいのだろうか。開発中のロボットです、だなんて言って通用するのだろうか。そのモニターをしています、なんて言って信じてもらえるのだろうか。
それに、真野たちには口止めされていないものの、こういうことはむやみに口外しないのが常識だろう。
とはいえ、幸香は適当なことを言ってごまかせる相手ではない。
状況が読めず無表情で様子をうかがっているエイジを睨みつけていることから考えても、逃げ切らせてはもらえないだろう。
それにきっと、これから三ヶ月から半年、エイジのモニターを務めるのなら、協力者がいたほうがいい。
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