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第四話
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「もうすぐできるからね。てか気になったんだけど、エイジって食べられるの?」
「ううん」
「ちぇっ。ドラえもんみたいに食べるなら、トイレも行くのか聞こうと思ってたのにぃ」
「そういうことか……でも、ごめん。言っとくべきだったね」
「いいのいいの。タッパーに入れとくから、明日食べるか冷凍しといてー」
「ありがとう」
しょうもないことを気にしつつも、幸香はてきぱきと準備を進めていく。部屋の中にはすっかりカレーのいい香りが満ちていて、否応なしに期待が高まった。
何かを食べたいと欲する健康的な感覚が戻ってきたことに、星奈は自分でほっとする。そして幸香の存在に、改めて感謝した。まだ自分のために手間暇かけて何か料理をしたいという感覚は戻ってきていないから。
「……おいしい。こんなにおいしいもの食べたの、本当に久々だよ」
いただきますと手を合わせてからひと口食べて、星奈はそのおいしさに目を見開いた。
バターの匂いとスパイスの香り、よく炒められたタマネギのコクが混ざり合って、とびきりのおいしさになっている。ただ具材を炒めて市販のルゥを入れて煮込むだけではできない、特別な味わいだ。
「鶏肉をタレに漬け込んどく時間がなかったから若干深みがないだろうけど、喜んでもらえたみたいでよかった」
「全然気にならない。すごくおいしい。……身体が喜んでるみたい!」
スプーンを口へ運ぶ手が止まらないことに、星奈は自分で驚いていた。そんな星奈の食べっぷりを見て、幸香は得意げな顔になる。
「当然でしょ。ちゃんと手間かけて作ったものって、身体に響くんだよ。自分の身体を作り上げる食べ物をおろそかにしちゃいけないって、よくわかったでしょ?」
「……本当にね。どうかしてたんだよ、私。いくらショックだったからって、何日も食べずにいたなんて」
「ショック受けてたのは仕方ないことだよ。でもさ、そういうときこそもっとあたしのこと頼って欲しかったの。友達でしょ?」
「うん」
星奈が心から反省しているのがわかったからか、安心したように幸香も食べ始めた。でもすぐに、スプーンを置く。
「……星奈の好みに合わせて作ったから、辛い! 水、水!」
「そういうときは牛乳のほうがいいよ。待ってて」
星奈が平然と食べ進めていたものでも、辛党ではない幸香にはかなり辛かったらしい。悶絶する幸香のために、星奈はあわてて牛乳を取りに行った。
「二人は、本当に仲がいいんだな」
牛乳の入ったグラスの受け渡しをする星奈と幸香を見て、エイジが言う。しみじみと言われて、二人は何だか照れてしまった。
「まあね。何せ高校からの付き合いですから。やきもち焼いても無駄だよーだ」
照れた幸香が、そう言って挑発する。そんな子供じみた仕草に、エイジは目を丸くした。
「そうか。これがやきもちか。セナの態度や行動が俺に対するものとあきらかに違っていて、それを見ていたら説明しがたい感覚がしてきたんだ」
「……えー。エイジって素直ー。ここは『やいてねえよ』とか言うところじゃないんだ」
やきもちを焼いていると素直に認めたエイジに、今度は幸香が驚く番だった。
確かずっと前にも幸香と瑛一が同じようなやりとりをして、そのとき瑛一は「やきもちなんて焼くわけないだろ」などと言っていたのだ。そのことを星奈は思い出した。
「さてさて。作戦会議を前にあたしからひとつ提案なんだけどさ、エイジのことを店長に話して協力してもらわない?」
食事と後片付けを済ませてしまってから、改めて幸香が言った。
「店長? 何で?」
店長というのは、星奈と幸香が働いているお好み焼き屋の店長のことだ。そのことはわかるけれど、今その人の話題が出ることが星奈にはわからなかった。
「何でって、そりゃ協力者が多いほうがいいからに決まってるでしょ。それにさ、店長が協力してくれたら、このリストの『バイトをしてみたい』とか『釣りに行ってみたい』とかが叶えられるわけじゃん」
「それは、そうだけど……話してみて、協力してくれるかな?」
いい話だとは思うけれど、そんなにうまくいくものだろうかと星奈は首を傾げた。幸香とはある程度長い付き合いだから受け入れてもらえただけで、そうではない相手に同じことを望めるだろうか。いくら店長がいい人とはいえ、期待できないと星奈は考えてしまった。
でもなぜか、幸香は自信満々の笑顔を浮かべている。
「それはさ、絶対大丈夫」
「何で?」
「店長さ、あたしの彼氏になったから」
「……えー!?」
顔を赤くして言う幸香に、星奈は後ろにひっくり返えはんばかりに驚いた。
幸香がずっと店長に片思いしていたことは知っていた。店長がまるで相手にしていなかったことも。大学入学とともにバイトを始めてすぐに恋に落ちたから、かれこれ二年以上の片思いだ。
「ついに?」
「そう! ついになんだ!」
「店長、ガキとは付き合えんって言ってたのに?」
「あたしも二十歳になったからねー」
「きゃー! おめでとー!」
「ありがとー!」
喜びのあまり、星奈は立ち上がった。それにつられて、幸香も立ち上がる。それから二人は抱き合って、その場でクルクル回った。
「知らなかった……私が引きこもってる間に、そんなことがあったんだ」
「星奈が落ち込んでるときに、店長といろいろ話したんだ。あんたのために何をしてあげられるかなとか、どうしたらいいのかなとか、たくさんたくさん。そのおかげで付き合えるようになったから、星奈がキューピットってことになるのかな」
「そっか。よかった。ずっと応援してたから嬉しい。周りの人たちが『そんなんじゃ永遠に彼氏できない』って言ってたのに対して『彼氏が欲しくて恋したわけじゃない』って返したの、最高にかっこいいって思ってたよ」
星奈が心から祝福して言うと、幸香は顔を赤らめたまま泣き笑いみたいな表情を浮かべた。幸香の心の中に葛藤があるのがわかったから、星奈はもう一度彼女を抱きしめる。
「店長もね、星奈のことめっちゃ心配してたよ。心配して、早く元気になって欲しいけど、自分たちのそういう気持ちが星奈のプレッシャーになったら嫌だって気にしてた。だから、絶対にエイジのことを話したら協力してくれるよ」
「……大丈夫かな」
「大丈夫だよ。エイジがいたら星奈が元気になるって言ったら、反対するわけにいかないもん」
幸香は幸せそうに、自信満々に言う。
だから星奈も、信じてみることにした。
「ううん」
「ちぇっ。ドラえもんみたいに食べるなら、トイレも行くのか聞こうと思ってたのにぃ」
「そういうことか……でも、ごめん。言っとくべきだったね」
「いいのいいの。タッパーに入れとくから、明日食べるか冷凍しといてー」
「ありがとう」
しょうもないことを気にしつつも、幸香はてきぱきと準備を進めていく。部屋の中にはすっかりカレーのいい香りが満ちていて、否応なしに期待が高まった。
何かを食べたいと欲する健康的な感覚が戻ってきたことに、星奈は自分でほっとする。そして幸香の存在に、改めて感謝した。まだ自分のために手間暇かけて何か料理をしたいという感覚は戻ってきていないから。
「……おいしい。こんなにおいしいもの食べたの、本当に久々だよ」
いただきますと手を合わせてからひと口食べて、星奈はそのおいしさに目を見開いた。
バターの匂いとスパイスの香り、よく炒められたタマネギのコクが混ざり合って、とびきりのおいしさになっている。ただ具材を炒めて市販のルゥを入れて煮込むだけではできない、特別な味わいだ。
「鶏肉をタレに漬け込んどく時間がなかったから若干深みがないだろうけど、喜んでもらえたみたいでよかった」
「全然気にならない。すごくおいしい。……身体が喜んでるみたい!」
スプーンを口へ運ぶ手が止まらないことに、星奈は自分で驚いていた。そんな星奈の食べっぷりを見て、幸香は得意げな顔になる。
「当然でしょ。ちゃんと手間かけて作ったものって、身体に響くんだよ。自分の身体を作り上げる食べ物をおろそかにしちゃいけないって、よくわかったでしょ?」
「……本当にね。どうかしてたんだよ、私。いくらショックだったからって、何日も食べずにいたなんて」
「ショック受けてたのは仕方ないことだよ。でもさ、そういうときこそもっとあたしのこと頼って欲しかったの。友達でしょ?」
「うん」
星奈が心から反省しているのがわかったからか、安心したように幸香も食べ始めた。でもすぐに、スプーンを置く。
「……星奈の好みに合わせて作ったから、辛い! 水、水!」
「そういうときは牛乳のほうがいいよ。待ってて」
星奈が平然と食べ進めていたものでも、辛党ではない幸香にはかなり辛かったらしい。悶絶する幸香のために、星奈はあわてて牛乳を取りに行った。
「二人は、本当に仲がいいんだな」
牛乳の入ったグラスの受け渡しをする星奈と幸香を見て、エイジが言う。しみじみと言われて、二人は何だか照れてしまった。
「まあね。何せ高校からの付き合いですから。やきもち焼いても無駄だよーだ」
照れた幸香が、そう言って挑発する。そんな子供じみた仕草に、エイジは目を丸くした。
「そうか。これがやきもちか。セナの態度や行動が俺に対するものとあきらかに違っていて、それを見ていたら説明しがたい感覚がしてきたんだ」
「……えー。エイジって素直ー。ここは『やいてねえよ』とか言うところじゃないんだ」
やきもちを焼いていると素直に認めたエイジに、今度は幸香が驚く番だった。
確かずっと前にも幸香と瑛一が同じようなやりとりをして、そのとき瑛一は「やきもちなんて焼くわけないだろ」などと言っていたのだ。そのことを星奈は思い出した。
「さてさて。作戦会議を前にあたしからひとつ提案なんだけどさ、エイジのことを店長に話して協力してもらわない?」
食事と後片付けを済ませてしまってから、改めて幸香が言った。
「店長? 何で?」
店長というのは、星奈と幸香が働いているお好み焼き屋の店長のことだ。そのことはわかるけれど、今その人の話題が出ることが星奈にはわからなかった。
「何でって、そりゃ協力者が多いほうがいいからに決まってるでしょ。それにさ、店長が協力してくれたら、このリストの『バイトをしてみたい』とか『釣りに行ってみたい』とかが叶えられるわけじゃん」
「それは、そうだけど……話してみて、協力してくれるかな?」
いい話だとは思うけれど、そんなにうまくいくものだろうかと星奈は首を傾げた。幸香とはある程度長い付き合いだから受け入れてもらえただけで、そうではない相手に同じことを望めるだろうか。いくら店長がいい人とはいえ、期待できないと星奈は考えてしまった。
でもなぜか、幸香は自信満々の笑顔を浮かべている。
「それはさ、絶対大丈夫」
「何で?」
「店長さ、あたしの彼氏になったから」
「……えー!?」
顔を赤くして言う幸香に、星奈は後ろにひっくり返えはんばかりに驚いた。
幸香がずっと店長に片思いしていたことは知っていた。店長がまるで相手にしていなかったことも。大学入学とともにバイトを始めてすぐに恋に落ちたから、かれこれ二年以上の片思いだ。
「ついに?」
「そう! ついになんだ!」
「店長、ガキとは付き合えんって言ってたのに?」
「あたしも二十歳になったからねー」
「きゃー! おめでとー!」
「ありがとー!」
喜びのあまり、星奈は立ち上がった。それにつられて、幸香も立ち上がる。それから二人は抱き合って、その場でクルクル回った。
「知らなかった……私が引きこもってる間に、そんなことがあったんだ」
「星奈が落ち込んでるときに、店長といろいろ話したんだ。あんたのために何をしてあげられるかなとか、どうしたらいいのかなとか、たくさんたくさん。そのおかげで付き合えるようになったから、星奈がキューピットってことになるのかな」
「そっか。よかった。ずっと応援してたから嬉しい。周りの人たちが『そんなんじゃ永遠に彼氏できない』って言ってたのに対して『彼氏が欲しくて恋したわけじゃない』って返したの、最高にかっこいいって思ってたよ」
星奈が心から祝福して言うと、幸香は顔を赤らめたまま泣き笑いみたいな表情を浮かべた。幸香の心の中に葛藤があるのがわかったから、星奈はもう一度彼女を抱きしめる。
「店長もね、星奈のことめっちゃ心配してたよ。心配して、早く元気になって欲しいけど、自分たちのそういう気持ちが星奈のプレッシャーになったら嫌だって気にしてた。だから、絶対にエイジのことを話したら協力してくれるよ」
「……大丈夫かな」
「大丈夫だよ。エイジがいたら星奈が元気になるって言ったら、反対するわけにいかないもん」
幸香は幸せそうに、自信満々に言う。
だから星奈も、信じてみることにした。
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