【完結】終末世界を神さまと

霜月

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第5話 雨宿り

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 工場を抜けた先には建設途中で放棄され、虫食い状態の目立つ建物が建ち並んでいた。
 どんよりとした空模様も相まって、人に放棄されたことを悲しんでいるように感じられる。
 命の気配もない舗装された道をひたすら走っていると、ココンの手に水が落ちる。
「雨か?」
 一つ滲んだかと思うと、また一つ、更に一つと雨粒は数を増やしていく。そして滝のような大雨が降り始める。
「何じゃ、いきなり⁉」
「ココン! あそこなら雨しのげるよ!」
 ユタの見つけた建物は小さな倉庫のようだったが、屋根があった。ココンは急ぎ車を走らせ、中へと避難した。
 ※※※
 倉庫の中は建築に使う資材が無造作に置いてあるだけで空っぽに近かった。しかし外見だけは完成しており、雨風が完全にしのげる状態になっていた。
「うわー、凄い出てくる」
 ユタがずぶ濡れになった服の端を絞ってみると、蛇口を捻ったように水が出てくる。
「これは火を起こさんと乾かんのぉ」
 ココンは適当に資材を集めると、そこに掌から出した火を点ける。資材がパチパチと音を立て始めると、室内が淡く照らされる。
「ほれ、腕を上げろ」
「んん……」
 肌にぴっちりと張り付いた服を脱ぐと、ユタの胸に掛けたネックレスが揺れる。
 脱いだ服は棒状の資材で作った物干し竿に掛けて乾かした。
 乾くまでの間、二人は車の荷台から出してきた一枚の毛布に身を寄せて包まる。
 雨音が豪快な音を奏でる中、二人は火の揺らぎと互いの体温で体を温めた。
「あったかいね」
「ユタが温めてくれるからのぉ。ポカポカじゃ」
 運が良いとは言えない状況。しかし、身を寄せ合い、互いの存在を感じ取れるこの時間は心を穏やかにする。
「ココンと初めて会った日も、こんな大雨だったね」
「そうじゃな」
 身を寄せ合う最中、安心からか二人の瞼は重くなり、まどろみの中に溶けていった。
 ※※※
 その年は珍しく息が白くなるほどに冷え込んでいた。
 大人達は作物への影響を危惧し、気が気でない日々を送っている。対照的に子供達は、初めての体験に、連日、鼻が真っ赤になろうとも、大はしゃぎで遊んでいた。
「ママ、見て見て! 真っ白!」
「本当ね。でも白いのを浴びてたら、ユタはおじいちゃんになっちゃうかもよ?」
「え⁉ やだ!」
 冗談を真に受けたユタは白い息を大急ぎで散らす。そんな姿を見て、母はクスリと笑う。
「嘘よ。おじいちゃんになんてならないわ」
「もー、ママの意地悪!」
 ユタは頬を膨らませながら、母に抱きついた。
「意地悪なママは冷たくしてやる!」
「もー、ユタったらやめなさい」
 母の優しい叱りに、ユタは「ヒヒヒ」と無邪気に笑う。にこやかに笑い返すユタの母だったが、突然「こほっ」と小さく咳き込む。
「大丈夫? やっぱり家にいた方がよかったんじゃない?」
 心配そうな目をするユタを見て、母は愛おしむようにして頭を撫でる。
「ごめんなさいね。心配かけて。最近寒いから風邪引いちゃったのかも」
「じゃああったかくしないと。早く帰ろ?」
 急いで手を引くユタに、母はゆっくりと椅子から立ち上がる。
「ありがとうユタ。あなたは優しいわね」
「そ、そんなことないよ。普通だって」
 唐突に褒められて、ユタの顔は赤くなるが、寒さで既に赤くなっていたこともあり、気付かれずに済む。しかしそんなことは知らないユタは誤魔化すように話を振る。
「ねぇ、ママはボクがおじいちゃんになっちゃったらどう思う?」
「どうも思わないよ。おじいちゃんになってもユタは私の大好きなユタだよ」
「ふふ、そっか」
 寒さなんてどこへやら。太陽のような言葉に照らされ、ユタは満面の笑みと共に、繋いだ手を大きく振って家へと向かった。
 ※※※
 二人が暮らしていたのは、こぢんまりとした家だった。村に住む者に与えられる、かつての人類の科学を利用した住居。設備は最低限。電気もガスも通っており、生活するうえで何ら不便のない、この世界においては至極の環境だ。
「早く温まりましょ」
 二人は冷える身体を温めるため、支給されたスープとパンを並べ、普段より急ぎ目でテーブルを囲んだ。冷え込んでいるからか、スープから湯気が立ちのぼっている。
「ユタ、手を合わせて」
 二人は「いただきます」と、今日も食事にありつけることに感謝を示し、食事を始める。
 二人は真っ先にスープを飲んだ。寒さで強張っていた身体が一瞬にしてほぐれていく。
「昨日より少ない」
 パンをかじりながらユタは呟く。
「仕方ないのよ。この寒さが続けば、ご飯が採れなくなっちゃう。少しでも残しておくために今は我慢しないといけないの。大丈夫。また暖かくなったら沢山食べれるわよ」
「じゃあ早くあったかくならないかなぁ。そしたらママの風邪も早く治るでしょ?」
「そうね」
 返事をした途端、ユタの母は大きく咳き込み始める。
「ママ!」
「大丈夫。大丈夫よ」
 胸に針が刺さったような激痛が走っていた。しかし、ユタの母は心配させまいと、無理に笑顔を作る。
「早くご飯食べましょ。ママは大丈夫だから。明日にはきっと元気になるわ」
「ホント?」
「本当よ。きっと狐様が治してくれるわ」
 ユタの母は胸を押さえる手を首に掛けた勾玉へとスライドさせた。祈るように、深く目を瞑り、深呼吸をする。
 ユタは母が落ち着くのを見計らって、質問をする。
「何でうちはそんなの持ってるの?」
 他の村人は狐様を信仰しているが、全員、村の中央に建てられた石像に祈るだけだ。唯一、ユタの家だけが勾玉を持っている。
「これはパパが作ってくれたの。いつでも狐様が守ってくれますようにって。パパはもういないけど、パパの残してくれたこれだけは残し続けたいの」
 語る母の目はユタがかつて見た目と同じ悲しみを纏っていた。
 ユタの父はユタが物心ついた時には既にいなかった。ある時、ユタが母に父のことを訪ねたことがあったが、その時も全く同じ目をしていた。子供ながらにこれ以上深堀りしてはいけないのだと、察してしまうほどに深い悲しみ。
 ユタは全力で母を抱きしめた。
「ちょっと。どうしたの?」
「ボクはいなくならないから! ずっとママと一緒にいるから!」
 今言葉に出来る精一杯の想いを叫んだ。
 己の非力さと子供からの愛に、ユタの母の頬に雫が伝う。
「ありがとうユタ。私の大好きなユタ」
 子供からの愛に、母もまた愛で返した。
 ※※※
 二日後、ユタの母の容態は悪化した。
「ユタ……ごめんね」
 ベッドで横になる母の手を、ユタは強く握っていたが、握り返す力はとても弱い。
「大丈夫だよ! 絶対によくなるから!」
 考えたくもない未来が頭を過る。それを振り払うように、幼いユタは涙ながらに叫ぶ。
 その時だった。壊れるほどの勢いで、玄関の扉が開けられる。
「大変だ! 成れ果てが村に侵入してきた!」
 入口から銃を持った、大粒の汗を流した男が叫んだ。
「何ですって……」
「おじさん、どういうこと⁉」
 突然の事態にユタは困惑し、固まる。成れ果てが村に侵入したと、村の男が言った。成れ果てがどんな存在であるかは教えられて知っている。そしてそれが侵入してきたことの意味は考えずとも分かっている。
 想像するだけで恐怖が纏わりつく。手に汗が滲む。だが余裕のない男の荒げる声が、固まるユタの体を突き動かす。
「説明してる暇はねぇ! 早く母さんとシェルターに避難しろ!」
 返答も待たず、男は走り去っていった。
 開きっぱなしの扉から、発砲音と悲鳴にも似た声が聞こえてくる。
「ママ、早く行かないと!」
「分かってるわ」
 ユタに体を支えられ、ユタの母は立ち上がろうとする。しかし、衰弱した足は体を支えることが出来ず、その場に崩れ落ちてしまう。
「ママ、頑張って! 早くしないと成れ果てが来る!」
 ユタは小さな体で必死に母を支える。ユタの母も歯を食いしばり、何とか立ち上がるが、その歩みは牛歩のように遅い。
 冷たい風が肌を打つ。力を入れるために息を吸うたび、肺が凍り付きそうになる。
 周囲に響く恐怖が伝播し、心をざわつかせる。
「ママ、早く! 頑張って!」
 急がなくては。みんな自分のことで精一杯。今母を守れるのはユタしかいない。
 だが幼い体では、大人を運ぶことなどできはしない。気持ちとは裏腹に、足がもつれ、その場に倒れてしまう。
「うっ」
 アスファルトの荒い地面が皮膚を擦る。ユタの肘や膝から赤い鮮血が滲み出る。
 ジンジンと鈍い痛みが響く。いつもならその場で泣き喚いていた。優しい母にまじないをかけてもらっていた。だが今は涙を流している時間なんてない。
 ユタは上を向いて涙を堪え、母を起こす。
「早く立って!」
 母の体を下から持ち上げようとする。しかし、その手は邪魔だと言わんばかりに振り払われる。
「ユタ……先に行きなさい……。お母さんは大丈夫だから。後から追いつくわ……」
「何言ってんだよ! 大丈夫な訳ないじゃん! ほら、早く立ってよ!」
 ユタの想いを、しかし母は受け取らない。自身の命よりも大切な子供を道連れにすることは出来ないから。だがそれはユタも同じ。
 互いの想いが反発し合う中、そこにライフルを携えた男が割り込んでくる。
「おい! 何やってんだ、お前ら!」
「ママが! 風邪ひいちゃって歩けないの!」
 ユタの言葉を聞くと、男は迷うことなく、ユタの母に肩を貸す。
「ゴホッ、私は大丈夫です。ユタだけでも連れて行ってあげてください」
 しかしユタの母は差し伸べられた手を拒否しようとする。そんな様子に男は声を荒げる。
「馬鹿言うんじゃねぇ! ユタがアンタを放っていける訳ねぇだろ! 早く行くぞ! 奴らは防衛ラインを突破しやがった……」
「そんな……!」
 奴ら。その言葉の意味するところは複数の成れ果てが侵入してきたということ。ユタも母も言葉を失う。
「寒冷化といい、今年はおかしい。成れ果てが一体出るだけでも珍しいってのに。何がどうなってやがんだよ」
 ユタの母を背負い男が進む背後を、ユタは警戒するようについていく。ユタだけではいつ辿り着けたか分からない道をどんどんと進んで行く。その最中、後方で何度も爆発音が鳴り、煙が上がる。
 不安が募っていく中、それを察した男は優しく口を開く。
「安心しろ。シェルターでしばらく過ごせば元の生活に戻る」
 それはユタを安心させるためだけではなく、男にとっての希望でもあり願いだった。
 シェルターに入れば、成れ果てが複数来ようとも凌ぐことが出来る。時間が経てば体も朽ちて死んでいく。それまで備蓄した食糧で過ごせば、また変わらない日常を過ごせる。
 希望を胸に、三人は足を進めた。しかし、その希望は容易く砕かれる。
「なんだよこれ……」
「うそ……」
「……っ」
 全員、開いた口が塞がらなかった。
 守ってくれるはずのシェルターの前は赤く染まり上がり、形を失った村人で溢れかえっていた。
「どういうことだ……。奴らは正面から来てただろ……」
 こんなことが出来る犯人はたった一つ。それ以外存在しえない。
 男はユタの母を降ろし、ライフルを構えた。
 そしてそれは呼び出されるように姿を見せる。
 地下へと続く扉の向こうから、地面が揺れるような足音を立てながら現れたそれは、成れ果てだった。至るところに融合した岩と芽が、この世の生物とは思えない姿を形どっている。
 争った後なのだろうか。その肉体はいつ崩れ去ってもおかしくない状態だった。執念だけで繋がっている腕は、しかし、赤く染まっていた。
「アイツがやったのか……ッ!」
 男は成れ果てがこちらに気付く前に銃弾を浴びせた。だが、分厚く膨らんだ紫色の皮膚が銃弾を止め、倒すには至らない。火薬の臭いだけが風に流れる。
 尚も浴びせられる弾丸。成れ果ては命の灯に気付くと、痛みなどないかのように、地面を揺らし襲い掛かる。
「ユタ! 母さんを連れて逃げろ!」
「逃げるってどこに⁉」
「どこかだ! 早く行けぇ!」
 男の怒号がユタを突き動かす。
「ママ!」
 母を連れ、鳴り響く銃声を背に、必死に逃げた。だが人の肉体は短時間では変わらない。
「クソったれがー!」
 断末魔を最後に銃声は途切れる。ユタ達の歩む先にライフルが飛んでくる。
 振り向けば未来が確定する。近付いてくる腐臭から目を逸らし、ユタは大粒の涙を流しながらも、歯を食いしばり、脚を進めた。
 だが突如として、ユタは突き飛ばされる。風を切る音が聞こえたと同時、地面に叩き付けられた。
 反射的にユタは後ろを見た。見てしまった。想像を上回る光景が映りこんでくる。
 声が上ずって上手く出ない。体の中から、黒ずんだ感情が昂り上がって吐き気に変わる。
「ママ……?」
 母の腹部から流れ出る温かな感覚が、足元に広がる。ユタの声に反応はない。
「何で? ママ、やだよ……。起きてよ……。ねぇ、ねぇってば!」
 影がその姿を覆い隠す中、ユタは動かぬ母に訴え続ける。
 重なる影が大きく動く。次の瞬間には自分がどうなるか分かった。
「うわぁぁぁぁ!」
 無我夢中だった。ユタは横に落ちているライフルを拾うと、訳も分からず引き金を引いた。乾いた音を火薬のにおいが流れると、視界は空を向いていた。
 世界が歪む。そして色を失い、ユタは意識を失った。
 ※※※
 ユタは鼻が曲がるような腐臭で目を覚ました。温かく、粘度のある液体が体に張り付いていた。
 一体何が。その疑問は体を起こすと同時に呼び戻される。
「あぁ……あぁ……ッ」
 目の前には、成れ果てと母が倒れていた。
「ママ! 起きてよママ!」
 母の体はまだ温かい。ユタは必死に揺すり、声を掛ける。しかし返事はない。
 それが何を意味するのか、分からないほど幼いわけでもなかった。
「助けて……。狐様」
 ユタは縋るように呟いた。頬を伝った涙が勾玉に触れる。
 すると突然、勾玉が淡く光り始める。
 思わず目を瞑ったユタが、再度目を開けると、そこには非地ならざる影が立っていた。
 黄色く長い髪と、それと一体化したような頭頂部に生える三角の耳。そしてオレンジ掛かった赤と白の大きく膨らんだ尻尾。
 それは誰がどう見ても人間ではなかった。
「誰……?」
 見下ろすそれに対してユタは聞くと、それは静かに答える。
「儂は貴様らが崇め奉っていた神じゃ」
「狐……様……?」
 何が起きたかなんて分かるはずもなかった。
 けれど、目の前の存在が村人が、母が信仰し続けていた狐様だったのならば、ユタは怒りをぶつけられずにはいられなかった。
「狐様なんだったら……、何で! 何で助けてくれなかったの⁉ 神さまなんでしょ! ママを……みんなを助けてよ!」
 どうして今更出てくるのか。最も助けを求めた時に手を差し伸べてくれないのだったら、何の為に皆は祈っていたのか。存在していたにも関わらず、何もしない神の存在意義とは何なのか。
 ユタは怒りで体が震えていた。
 そんな、絶望と怒りの混じった目を、狐様は逸らさずに見つめ、ただ一言、口を開く。
「すまない」
 紛れもない、本心からの謝罪だった。
 だがその言葉にユタは更なる怒りを露わにする。
「だったらみんな元通りにしてよ! 神さまなんでしょ⁉」
 喉が裂けようとも構わない勢いの怒りだった。その顔は怒りと涙で酷く歪んでいた。
 子供の耐えきれない苦しみが、狐様にも痛いほどに伝わっていた。
 しかし、再度口にされた言葉は謝罪だった。
「すまない。儂の力ではどうしようも出来ん」
 ユタは怒りさえも打ち砕かれ、膝から崩れ落ちる。ただただ、大粒の涙が血だまりに溶けていく。
 不意に地面に広がった赤い絨毯が揺れる。
 それはユタでもなければ、狐様でもない。
「ユ……タ……」
 今にも消え去りそうな小さな声。ユタは母の手を握った。
「ママ! ママ!」
 握る手に、言葉に返事はない。焦点の合わぬ眼だけがユタを見つめる。
「ごめん……ね」
「ママ、狐様が出てきたよ! きっとママを治してくれるよ!」
 ユタの母は霞む意識の中、息子の優しさに、力を振り絞り、小さく笑う。
「本……当? あり……がとう……。けど、ママは……、もう……助からないわ……」
「そんなことないよ!」
 ユタは否定する。しかし握る手の温度が、ユタの否定を拒絶する。
「狐様が……いるなら……、お願い……しないとね……。どうか……、ユタを……何にも。怯え……ずに……、過ごせる……ように……して……あげて……下さい……」
 母は、それがユタの慰めだと知りつつも、気力を振り絞って、祈った。
「大好きよ……ユタ……」
「ママ⁉ ママ!」
 そして愛に満ちた笑顔を残して、母の体からは体温が消え去った。
 まるでユタの悲しみを表すかのように、大粒の雨が降り始める。
「ユタ、ここにいては成れ果てが来る。生きるんじゃ。それが母の望みじゃ」
 ユタは小さく頷くと、母の首から勾玉のネックレスを外し、自身の首に掛けた。
 狐様はユタの手を取り、村から離れた。
 雨はいつまでも続き、雨音を鳴らし続けた。
 ※※※
 いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
 目を覚ましたココンは立ち上がると、ユタも目を覚ます。
「どうした? 涙なんぞ流して」
「ココンと会った時の夢を見たんだ」
「そうか。儂もじゃ」
 倉庫の窓から覗く空は、青く澄み渡っている。残った水たまりだけが、雨が降っていたことを想起させる。
 乾いた服に着替え、二人は車を発進させた。
「眩しいくらいに晴れたのぉ」
「毎日こうだったらいいのにね」
 日に当たり、服の上にある勾玉がきらりと光る。ユタは一瞬寂しげな表情を浮かべて、勾玉を服の下にしまうと前を向く。
 水の跳ねる音を音色に、二人は道を進んで行った。
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